2006年05月13日(土)
インテル 石〜その2
 今回は検索キーワードではない。「インテル 石」で書いたことに少し追記しよう。
 大学に通っている末っ子が帰ってきて、なにやらゴソゴソとしてこんなものを見つけてきた。彼の祖父、つまり私の父が昔使っていたトランジスタラジオである。
 埃にまみれていたが、006Pを入れると普通に動作した。中波、短波ともよく聞こえる。父はよくこれで日本短波の株式市況を聞いていた。後にNSBが発売したクリスター内臓の専用ラジオを買うまでは雑音を伴った「○○電気3円高、××電気2円安、▲▲電気出来ず」という放送が流れていた。



 裏蓋を開けると機種名TR714の他、TRANSISTOR 7 SUPER HET.と書かれ、トランジスタが7石使用されていることがわかる。SUPER HET.とはスーパーヘテロダイン方式のことで、真空管の7球スーパーといったところだろうか。5球スーパーよりも高性能な気がする。スーパーヘテロダイン方式とは受信周波数に対して局部発信を合成し、一種の「うなり」現象によって中間周波(AMでは一般に455kHz)に変換後増幅、検波する方式である。高周波を広帯域に増幅するよりも効率がよく、AM、FMラジオの標準になっている。ラベルに周波数が書かれているが単位はKC(キロサイクル)である。当時は人名に由来するHz(ヘルツ)は使用されず、周波数単位のサイクルが使用されていた。
 SONY TR714をネットで検索すると色んなページが出てきて面白い。1959年発売で、1,0800円だったようだ。当時の大卒初任給が約1万円、高卒、中卒では8千円、6千円くらいだから、現在に換算すれば20数万円に相当する。当時のトランジスタラジオは大型液晶テレビのようなものである。
 父はこういうぜいたく品を購入するほど株で儲けていたとは思えないのだが・・・

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