2009年03月09日(月)
佐竹明夫先生
佐竹明夫先生が先月お亡くなりになった。26日に剥離性大動脈破裂で死去、享年83歳であった。
佐竹先生との出会いは今から二十数年前、大阪で旗揚げした劇団を島田果枝先生と共に指導され、私はその劇団の映像を記録していた。そして私に役者とキャメラの係わりを教えていただいた先生でもある。
撮影所がフィルムからビデオに変わった頃、「ズームレンズだと自分がどのくらいのサイズで撮られているか、皆目判らないんだよ。キャメラが遠くから狙ってるから、ロングだと思ったらアップなんだよね!」と嘆いておられたのを思い出す。そして私がカメラというと「キャメラだよ、キャメラ」と窘められた。
佐竹先生は水戸黄門、島田先生は中学生日記で忙しくされながらも若い劇団員の指導に注力されていた。
写真は昨年お会いした時のもので、まさか亡くなられるなど思いもしなかった。「死ぬまで現役でいたいね」と仰っていたが、劇団が公演するたびに東京から足を運んでくださった先生はまさに「死ぬまで現役」の役者だった。「来年も鮎釣りに行くんだよ」と仰っていたが、今年の解禁に先生はいない。とても寂しいが、先生の心を引き継いだ若い者達は先生が考えている以上に頑張っている。当時劇団で役者をしていた大塚薫は脚本・演出の大塚彩王となって頑張っている。

私が先生の年齢になるまでおよそ30年。はたしてそれまで現役で居られるだろうか。しかし、55〜60で定年になって、その後いったい何をするのか。定年後20年、退屈で退屈で仕方ないはずだ。それならこの仕事、こんな面白い仕事を後継に渡すよりは現役で居たい。デジタルやハイテクが進んで益々面白くなるこの世界で現役を退くなんて、いくら金を積まれても離れたくない。髪の毛が全て抜け落ちても頑張ろう。
佐竹先生のご冥福を心からお祈りする。

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