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2009年10月22日(木)
MKH-416 籠 ジャマー
MKH-416 籠 ジャマーだった。
私の会社で使っているMKH-416用の籠用ジャマーは既製品ではなく自作のものだ。
フェイクファーの生地を買ってきてオリジナルの型に切って縫製した。製作コストは市販品の1/10以下で出来上がった。効果は抜群で、ハイ落ちも無い。風の強い屋外での音声収録では必需品である。

写真は先日の神戸ロケの一コマ。風が吹いてもマイクが吹かれることは皆無である。

運用中の籠ジャマーをアップした写真だが出来栄えは市販品以上だと自負している。「買った方が手っ取り早い」といわれるが、作るという作業は実に楽しい。そして販売品レベルに仕上がったときは大きな達成感を味わうことが出来る。

籠ジャマーを作った時に余ったフェイクファーで作ったR-44用のジャマー。これでも効果は抜群。ジャマーは欲しいけれど・・・・・という方は是非自作に挑戦していただきたい。ちなみに私の会社で使っているフェイクファーは毛足が30mmで1uあたり1000円ほど。
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2009年10月14日(水)
舞台 バウンダリーマイク
舞台 バウンダリーマイクだ。古い記事がヒットしていた。
私の会社でバウンダリーマイクといえばPCCである。PCCとはアムクロンの名機PCC-160のこと。
PCCとは正規代理店のヒビノのサイトによれば
フェーズ・コヒーレント・カーディオイド(Phase Coherent Cardioid: PCC)は、反射プレートと垂直にカーディオイドマイクカプセルをマウントしたバウンダリマイクロホンです。ハウリングマージンが高く、後方からの不要なノイズを抑えながら、広い帯域にわたってスムースな周波数特性が得られます。遠くの音源をよりクリアに再現し、マイクロホンを目立たせることなく設置できるため、会議室や演壇はもちろんSRや放送にも最適です。
ということだ。
PCCに講釈は不要で、舞台を録るにはまずPCC-160を2本は揃えたい。何故160かといえば、性能もさることながら、その無骨なスタイルがもつ堅牢さだ。とにかく丈夫で長持ちである。
現在3枚(個ではなく枚)保有しているが、あと数枚は欲しいところ。ただし先日SHUREを何本も購入したので今期はおあずけである。同製品を他の販売会社のWEBショップでも入手できるが、弊社ではアムクロン、シュアー、ゼンハイザーなどはかならずヒビノで購入している。何故ヒビノで、それも窓口へ出向いて引き取るのには理由がある・・・らしい。そのあたりは是非Jr.に聞いてもらいたい。
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2009年10月13日(火)
ライン音声 アッテネーター
ライン音声 アッテネーターだった。検索されていたページはFieldReportの防災訓練の記事だ。
ここで
ライン音声に-40dBのアッテネーターをかましてRAMSAのトランスミッター(B帯)でライン音声を飛ばしています。
とある。
最近の業務用ワイヤレスマイク(ラジオマイク)は+4dBのラインにも対応しているようだが、RAMSAはVRを一番絞った状態で-40dBだからアッテネーター(Attenuator、減衰器)が必要になる。記事の現場で使ったものは-40dBのアッテネーターで、+4dBの信号だと+4dB-40dB=-36dBとなり、音響さんに若干レベルを抑えていただくとピッタリのレベルになる。下の写真がこのとき使ったアッテネーターだ。

アッテネーターは非常に便利で-20dBを0dBに、マイクレベルをラインレベルにと様々なものがある。会社では10dB、20dB、40dB、50dB、60dBなどの各種を2ch分用意して様々な現場に対応している。
アッテネーターはトモカのネットショップで各種扱われている。
http://tomoca-shop.jp/shopbrand/001/003/X/
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2009年10月12日(月)
HVR-MRC1K CFメモリー
HVR-MRC1K CFメモリーだった。
HVR-MRC1Kが無かったら・・・・たぶんHDVをやめてP2に乗り換えていただろう。DVCAM収録ではさほど問題にならなかった一瞬のブロックノイズもHDVでは映像、音声が0.5秒間欠落してしまう。DVCAMの場合にはブロックノイズが生じた部分を静止画に書き出して前後フレームから補完出来たが、0.5秒の欠落では不可能だ。
この問題をHVR-MRC1Kが一気に解決してくれた。メモリーのコストもトランセンドやシリコンパワーのものを使えばHDVのマスターテープと比較できるほどにコストがかからない。もちろん何度再利用してもテープのように表面に傷がついたりもしない。

現在P2やXDCAMEXなども検討しているが、HDVに比べて最も大きな問題は素材の保管である。HDVやDVでの撮影の場合、ワークフローにテープは存在しない。メモリー記録したデータをPCにコピーして編集するだけだ。バックアップとして同じデータを別のHDDにもコピーする。だが、高信頼のHDDといえども決して安心できない。実は先月、立て続けに1TBのHDDが成仏してしまった。様々な蘇生を試みたが無理だった。幸い映像データや編集データはバックアップしていたので何ら問題は無かったが、もしテープに同時収録が無く、HDDも1つだけでメモリーもフォーマットされていたらとんでもないことになる。また、メモリーがどんどん安くなって、メモリー自体を保管できる状況になってもメモリーのデータは静電気による放電で消滅するとも聞く。想像すれば恐ろしくなる。
HDという家庭用フォーマットから派生したDVCAMやHDVだが、ブロックノイズの問題をメモリーが解決はしてくれたが、やはりテープ記録の安心感は大きい。

先日ある劇団が故佐竹明夫の追悼公演を行った。その際にこれまでの公演ビデオの注文があった。マスターは殆どがβカムとDVCAMである。もしこれらがHDDやDVDだったらアーカイブは難しかったかもしれない。
フィルム〜ビデオテープ〜DVD〜BD〜SSDと様々に進化するが、私の会社だけを考えてもメディアは8mmフィルム、35mmフィルム、1/2インチオープンリールVTR、1/2インチVHS,βマックス、MU、ベーカム、DVCAM、DVCPRO、HDV、DVCPROHD、HDCAMなどと多岐に渡る。いったい何がアーカイブとして相応しいメディアになるのだろうか。
昨年東映の方と仕事をした時に聞いたのだが、古いフィルムや録音テープをアーカイブする際にHDCAMやD5など複数のメディアにコピーしているという。過去の遺産をアーカイブする際に、少なくとも単一のフォーマットでアーカイブすることは危険といえるだろう。
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2009年09月28日(月)
L-4E3-2P
L-4E3-2Pというキーワード。
これはカナレ電気の電磁シールドマルチマイクケーブルで2本を纏めたものだ。4chのL-4E3-4Pと比べると非常に細い。

L-4E3-2Pを100m購入して30m×2、15m×1、10m×2、5m×1本を作った。マルチケーブルは8ch-30mを2本使っているが、複数のインタビューなどではENGミキサーとピンマイクのパワーサプライをマルチケーブルで繋ぐとケーブルの引き回しがすっきりして気持ちがいい。

キャノンコネクターにはノイトリック製を使用し、ノーマルの黒色ブッシュをカラーブッシュに交換している。

カラーブッシュは非常に便利がいい。複数のチャンネルを区別するためにキャノンコネクターには番記を行うが、カラーブッシュを使用することで大変判りやすい。カラーブッシュには赤、青、白、緑、黄、橙、茶などが発売されている。

ちなみにノイトリック カラーブッシュをググッてみたところ私のブログとFieldReportがいっぱいヒットしていた。
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2009年09月22日(火)
R-44 フィールドミキサー
R-44 フィールドミキサーという検索だった。フィールドミキサーは日本ビデオシステムが登録商標にしているので日本国内では他の製品には使用できない。ただし海外ではサウンドデバイスROLLSもFieldMixerを使用している。
ROLLSのField Mixerは非常に安い。B&HではRolls MX422 Field MixerとSonyのヘッドフォンMDR-V6、Headphone Softie Earpad Covers、Cable and Cable Carrierをセットで$549.95だ。

余談はさておき、R-44だ。
R-44をフィールドレコーダーだけではなく、フィールド用のミキサーとしてよく使う。4in4outのミキサーとして使えば4ch対応のDVCAMやHDV、HDCAMの録音管理に便利だ。VTRにサンプリング48kHz録音しながら、R-44のメモリーに96kHzでの4ch録音が出来る。編集時はVTRの音声とR-44の音声のタイミングを合わせて入れ替える。
非常に優れたR-44だが、一つ残念なことはR-44を野外で使った場合に内臓マイクが風に吹かれやすい。吹かれに弱ければフィールドレコーダー、フィールド用ミキサーとして不満が生じる。そこで今回R-44の内臓マイク用ウインドジャマーを製作した。

オリジナルのウインドジャマーを付けたR-44だ。素材のフェイクファーは以前作ったC-74用MKH-416のカゴ用とは違う毛足の短いものを使用した。フェイクファーは手芸材料の店で1uで千円程度。ネットでも購入できるが、やはり実物を触ってみて決める方が良い。出来れば店にフィールドミキサーとマイク、ヘッドフォンを持参して、実際の音質も確認したい。
今回のジャマーで苦労した点はR-44への取り付け方法。ヒントは今大流行が懸念されている新型インフルエンザ予防用のマスクにあった。

マスクそのものである。しかし見かけによらず風雑音の防止効果は絶大だ。

眺めてみるとジャマーが頭髪のように見えて可愛い。簡単なものだが、水中マイクで録音する際に残りの2chに環境音を録音したり、SE用の雑踏の録音には便利だ。
R-44はフィールドレコーダーとネーミングされているが、このジャマーが付いてまさに野外用といえよう。これにて4chフィールドレコーダーの完成である。
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2009年07月03日(金)
ビデオ撮影 モニタ ヘッドホン
ビデオ撮影 モニタ ヘッドホン」での検索。
撮影でカメラマンがヘッドホンを使うことは稀だ。普通はイヤホンが多い。その中で最もよく使われるのがアシダ音響のイヤホンである。

アシダ音響のイヤホンにこだわる必要は無いが、これはガンマイクのMKH-416が業界標準とされるのと同じで、アシダ音響のイヤホンが放送業界で標準的に使われているからだと思う。他にもいいものがあっても冒険はしないのが業界なのかもしれない。
アシダ音響のイヤホンの価格は1500円くらいで、家電用のものに比べると少し高いが、イヤホン本体とケーブルがコネクター式になっていてケーブル長を変えたり出来る。普通は明るいグレーのものが多いようだが、黒色もある。インピーダンスも8Ωのものから、200Ω程度まであり、カムコーダーの仕様に合ったものを選ばなければレベルが低かったりするので注意が必要。私が使っている黒いイヤホンは秋葉原のラジオセンターで買っている。

カメラマンがヘッドホンを使うことは稀と書いたのは両耳タイプのヘッドホンを装着した状態ではカムコーダー側のユニットが邪魔になるためだが、音声さんはもちろんヘッドホンである。私の会社では以前ソニーのMDR-7506を使っていたが、最近はパナソニックのRP-HTX9を標準的に使用している。

このヘッドホンを購入する前にRP-HTX7を購入したが、音質は価格なりだが密閉性ときつめの装着感が気に入ってその後金属ダイヤフラムを採用したRP-HTX9を購入した。金属といっても軽合金だから重くは無い。音質で7606と比較すると・・・・だが、ENGの音声用としては十分であり、頸にかけても圧迫感がないため気に入っている。特に密閉性では7506よりも優れている。そしてケーブルが短いこともENG向きといえる。
RP-HTX9のことはFieldReportに詳しく書いている。

現在私の撮影用小物バッグにはデジカメのDSC-T100、BNC-PIN変換コネクター、BNC用JJ、ビンテンドライバー、精密ドライバー、レンズクリーナー、カッターナイフ、ブロアーのほかにイヤホン、標準→ミニ変換アダプター、パン棒を引っ張る輪ゴムなど、常に七つ度尾具を忍ばせている。素人が見たら盗聴?と思われそうだ。警官に職務質問を受ければ説明に苦労するものばかりである。
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2009年06月13日(土)
SRP-V200R
SRP-V200Rでの検索だった。SRP-V200Rはソニーの小規模編集室用のミキサーで、カタログでは
「小・中規模のVTR編集システムに適したオーディオミキサー。パラレルインターフェースを装備し、ビデオ編集機から制御可能。」
と表記されている。
私の会社では編集室用ではなく写真のようなケースに収めてフィールド用ミキサーとして使用している。
シグマやタムラに比べると大きいが4チャンネルの音声を収録する場合には重宝する。今回検索されたのはおそらくシステムファイブで中古が出ているからだと思う。大特価:\52,500(税込)だから格安だ。思わずもう一台予備に欲しいと思ってしまったが、現状1台あれば十分なので見送った。
私の会社でこのミキサーを使う場合はVTRだけではなく、ローランドのR-44も併用する。DVCAMでは映像にドロップアウトが生じると、音声にまでノイズが走るのでバックアップを兼ねて録っている。4チャンネルの出力があるとライン系2チャンネル、オーディエンス2チャンネルの合計4チャンネルを記録したり、同時通訳がある現場ではオリジナル、翻訳音声数チャンネルを各チャンネルに振り分けることが出来る。そして4チャンネルで足りない場合はHDDのMTRを用いるが、音楽もの以外ではまず4以上使うことは無い。ソニーの業務用ミキサーは現在SRP-X100を残すのみで全てラインナップから消えてしまった。寂しい限りだ。
ラインナップから消えたといえば、一時姿消していた防滴型ダイナミックマイクのF115がF115Bとして復活している。何処が変わったかは知らないが、私が買ったF115は1本2万8千だったと記憶する。現在F115Bの価格は2倍以上に跳ね上がっている。C-38Bは今も現行だが、これも価格は購入時の約2倍になっている。これほどまでに高くなったのはやはり人件費なのだろうか。それともラインに職人がいなくなったためだろうか。
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2009年06月09日(火)
水中マイクロフォン
水中マイクロフォンでの検索があった。陸上での録音はこれまでに数限りなく行ってきたので少しは役に立つこともいえそうだが、水中録音についてはブリンプに付いたマイク以外は全く経験が無く、暗中模索というところだ。
FieldReportに書いたが、そんな未経験者でも簡単に水中の音を録れるマイクがあった。Aquarian Audio Productsというワシントン州にある会社の製品H2a-XLR-15 Hydrophoneだ。
ケーブルの長さにもよるが、$200程度で入手できる。電源はファントム仕様にとそうでないものがあるが、私が買ったものはキャノンコネクターが付いたファントム使用のもの。 ローランドのR44に繋いで川底に沈めただけでそれなりの音が録れてしまう。まだまだ録音方法の研究、改善を行わなければならないが、とにかく手軽だ。 近所の川で録音したWMAファイルをアップしておくので聴いていただきたい。
もう一つのサンプルはコチラ
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2009年06月03日(水)
XLR "マルチケーブル" カラーブッシュ
XLR "マルチケーブル" カラーブッシュ」という専門的な検索だった。先日私のJr.が作ったケーブルのページが検索されていた。
XLRマルチケーブルは多いものでは24chというものもあるが、私の会社では8chのBOXタイプのものを60m保有している。映像制作であればコレで十分だ。

しかし、ホールでの収録の場合、音響さんからライン音声をいただく場合はL/Rの2chが一般的だ。それにエアのL/Rの2chを加える。
今回作ったマルチケーブルは2chのもので30mを2本、10mを2本、ENG用として15mを1本、そして5mが1本の合計100mだ。
L/Rの2本を引く場合マルチケーブルを使用すれば作業は半分の時間で棲む。ただしコネクターに番記して接続を間違わないように注意しなくてはいけない。そのために使用するのがカラーブッシュだ。ノイトリックから何色も出ているが、よく使うのは緑、青、黄、灰、茶、白、赤だ。

今回は2chで民生のRCAと同様に白/赤を使用した。カラーブッシュは@70円である。ケーブル長と社名を印刷したテプラを貼って収縮チューブを被せれば捲れることも無い。もちろん現場での紛失、混入も防げる。
ENGの場合は普通フィールドミキサーから1本で引くが、マイクの回路を分ける場合は2chを分離して収録する。その場合もマルチケーブルは重宝する。また、対談に有線ピンマイクを複数使用する場合も4chマルチケーブルを作っておくと便利だ。そして勿論カラーブッシュで入り口〜出口を揃えておくことで接続ミスを防ぐことが出来る。

誰が作ったか判らないケーブル、安易に圧着されたケーブルは怖くて使えない。そこでマルチケーブルやキャノンケーブルを自分で作る場合だが、長期間安心して使うために半田付けには気を使う。シールドの網線が解れてショートしないように収縮チューブで被服し、HOT/COLDのリードよりも若干シールド(1番)を短くする。これはケーブルが引っ張られた時に青、白のリード線が引っ張られないためだ。そしてコネクターを組む時にも締め付け前にリード線に若干のたるみを持たせておくことも忘れてはならない。写真は分りやすいように外側の青い被服部分の太い収縮チューブを被せる前に撮影した。これらをキッチリと守れば市販されている出来合いのケーブルを使う気は無くなるだろう。
2009年6月3日 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2009年04月12日(日)
テープ記録表 完パケ
テープ記録表 完パケ」である。
リニア編集でも、ノンリニア編集でも完成したビデオテープにはその記録内容及び作業内容をJOBシートとして添付しなければ他社に渡すことが出来ない。これはファイルであっても同じで記録時間、圧縮している場合はコーデックなどを明記する必要がある。
雛形は社団法人日本ポストプロダクション協会から配布されていたが、映画配給会社や番組制作会社からこれまでに受け取ったテープの記録表の形式は統一されてはいなかった。各社各様にオリジナルを作っているようだ。
とは言っても、基本は必ず満たしている。プログラムのタイトル、制作会社、編集日、記録VTR,編集者、音声情報、タイムコード情報などだ。
そしてタイムテーブルにカラーバー、クレジット、リーダーなどを記入する。
末尾のADITIONAL EEDはマルチオーディオ編集やインサートを行った場合に記入するもで、インサートモードを持たないDV編集では関係無い項目だ。しかし部分差し替えなどでRS422A制御でインサートすることも時々あり、やはり削除は出来ない項目である。私の会社の雛形はPDFファイルとしてWEBサーバーにアップし、出先のポスプロでも利用できるようにしている。イラストレーターで編集可能なファイルにしているので、自由に加工して使用していただいてよい。また以前の汎用ファイルも残っている。
現在はノンリニア編集によるファイル納品に適したジョブレポートの書式を模索している。タイトルはNLE JOB REPORTになるだろう。

現在制作作業を進めているJICAのフランス語版VPでは完パケがファイルになるためVIDEO TAPE JOB REPORTはNLE JOB REPORTとなる。
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2009年04月05日(日)
ECM-56P 録音
ECM-56P 録音」だ。久しぶりに検索キーワードで書いてみよう。
ECM-56Pとはソニーのコンデンサーマイクが全盛の頃の製品で、同時期にはかなり多くのマイクロフォンがラインナップされていた。
ネット上ではC-38Bと同じユニット?などの噂があるが、BEのマークから判るようにECM-56Pはバックエレクトレット型である。そしてECM品番から判るようにC-38/C-350/C-74などと区別されている。また、ケーブルの先がキャノンではなく標準プラグが採用されたWCM-56Aもあったと記憶する。私が会社を作った時に購入したマイクはECM-56Pが4本、C-350を2本、ECM-672を2本、C-74を1本、ECM-23FUを4本、C-38Bが1本で、現在もECM-56P/ECM-23FU/C-74/C-38Bが稼動している。
WEBにECM-56Fの資料がある。56Pを今も使う理由はMax SPL(最大音圧レベル)が134dBと大きいからだ。ちなみにC-38Bは140dBというとてつもなく大きなMax SPLを誇る。そういう理由で56Pは太鼓やバンドのライブには欠かせないマイクである。

写真は小さなライブハウスで使用しているECM-56Pだ。この2本にPAからのラインを混ぜるだけでけっこう芯のあるライブ録音が可能だ。

大きなホールでは三点吊りにこの56Pを2本吊らせてもらってオーケストラなども録る。また、56Pを舞台の上手、下手に配置した場合は中抜けを防ぐために舞台の天井にC-38Bを吊らせてもらったりもする。

最近よく使うスタイルは56Pによるワンポイントステレオだ。舞台前に置いたり、ハイスタンドに取り付けて使用する。
ステレオアームは千里ビデオサービスオリジナルのBTSアームである。もちろんDIYで購入した水道用部品を多用している。ステレオアームについてはこのブログの以前の記事で紹介しているので参照いただきたい。

コンデンサーマイクも最近ではRODEから手ごろな価格のマイクが多数出ているので、ノイマンやゼンハイザー、アカゲなどの高価なマイクを使わなくても映像のサウンドトラックとしてなら十分実用になる製品がある。
2009年4月5日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2009年03月30日(月)
ダイナミック型密閉式ステレオヘッドフォン SONY DR-27
願いは通じるものである。
FieldReport(2009年03月27日)の「ナレーターさんの事務所で」に書いたナレーターの事務所での話。会社のスタッフがその事務所のナレブースにあるヘッドフォンを見て「僕の生まれた時に出たヘッドフォンです」「初めて掛けたけれど、装着感、音質が抜群」「めっちゃ欲しい!」「くれへんかなぁ〜〜」と、心を奪われたしまった。会社に戻っても話題はヘッドフォンのことばかり。オークションも探したらしいが無かった。
「今度新しいのを持ってきて交換してもらえば?」と言ったが、恥ずかしいらしく乗り気でない。仕方ないので私からその事務所に電話をして事情を説明した。どうやらこのヘッドフォンはその会社の技術担当の個人所有のもので、「本人の意向を確かめてみる」ということだった。
で、翌日早速返事があり、「掛け心地がいいので置いていましたが、気に入っていただいてかわいがっていただけるのならどうぞ」ということである。早速ヨドバシ梅田へ行って極力掛け心地のいいヘッドフォンを探して事務所にお届けし、SONY DR-27を戴いて来た。

確かに掛け心地もよく、音質も十分だ。最近のものに比べて作りもしっかりしている。

最近のヘッドフォンのインピーダンスが32Ωなのに対して、DR-27は8Ωである。また、STEREO/MONOの切り替えスイッチが付いている。ヘッドフォン近代博物館の当時のデータはこうだ。

■価格 \3,300
■型式 ダイナミック型密閉式
■振動板 77oコーン型
■インピーダンス 8Ω
■再生周波数帯域 20-20,000Hz
■許容入力 500mW
■感度 103db/mW
■コード 3mカールコード
■重量 415g(コード含む)
■発売 1977年10月
■販売終了 1979年頃
■備考 ステレオ/モノ切替スイッチ付き

この1977年がスタッフの生まれ年である。1977年には松下がVHS方式のホームビデオ「マックロード」を発売した。また、この年に発売されたものとして「Nikon F2 Photomic A」「Nikon FM」やシャッター速度優先、絞り優先の両方を搭載した「Minolta XD」「Konica C35 AF(ジャスピンコニカ)」などが発売され、王選手(当時)通算本塁打756号達成した。また、タイムボカンシリーズのヤッターマン放送開始した年でもある。
今回ナレータ事務所のご好意で入手できたヘッドフォンDR-27だが、発売当時は生録ブームだった。ソニーに限らずビクターやデンオン、日立、ナカミチなどからも様々な野外録音用カセットテープレコーダーが発売され、78年にはソニーからそれまでのものに比較して大幅に小型化したカセットデンスケのTC-D5が発売された。1枚目の写真を見て判るようにヘッドフォンのコードが短めのカールコードになっているのも生録向けのデザインということだろう。

当時のカタログと同じアングルでDR-27の写真を撮ってみた。最近のヘッドフォンには無いデザインである。1977年発売にこだわるスタッフの宝物が一つ増えたようだ。大切に使ってくれれば私も嬉しい。

ちなみに私が愛用するヘッドフォンはSONYのMDR-7506とPanasonic RP-HTX9RP-HTX7だ。MDR-7506は録音やEFPの現場用、RP-HTX9RP-HTX7はENG用である。しかし私がもっぱら撮影時にモニターとして使用するのはASHIDAのイヤホンである。グレーのものが一般的だが、黒色のものは秋葉原のラジオセンターで入手できる。
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2009年03月01日(日)
Z5J 内蔵マイク 音質
「Z5J 内蔵マイク 音質」である。

購入から2ヶ月を過ぎ、様々な現場でZ5Jを使ってきた。実は未だに内臓マイクを使った記憶がない。というのもZ1Jでは別売りだった外部マイクが付属品として付いて来るために内臓マイクを使うことが無い。また、収録ではもっぱらMKH-416や、RAMSAのワイヤレスマイクなどをシグマのSS−302を介してZ5Jに入力する。

写真はNECのVPを撮影した時のZ5J。ラムサを使用している。

もし内臓マイクを使うとすれば外部マイクを忘れた時や、ステレオ録音を行いたい時くらいだ。ただしステレオ録音では定位を安定させるために内臓マイクではなく外部マイクを使用し、やはりフィールド用ミキサーを使用する。

↑写真はプロテックのフィールド用ミキサー


↑オリジナルのステレオショットガンマイクECM−6372
ではどんな時に内臓ステレオマイクを使用するのか?
現場で急にステレオ録音を求められ、かつ外部のステレオマイクをもっていなかった場合ということになる。その時のことを考え、一度内臓マイクの音質をチェックする必要があるだろう。
写真はレインカバーを被せたZ5Jである。ジャマーを被せたガンマイクのみカバーから露出するようになっているが、内臓マイクではそうはいかない。

音声の必要が無かったため、外部マイクは使用していないが、ワイドコンバーターを使用する場合はサンシェードが音を遮るため、内臓、直付け外部マイクとも使えない。外部マイクを使用しなければならない。

今回検索にあった「Z5J 内蔵マイク 音質」だが、折を見てテストしてみたいと思う。
2009年3月1日 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(1) |
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2009年01月09日(金)
VUメーター ノンリニア レベル管理
VUメーター ノンリニア レベル管理である。VUメーターについては検索結果に様々のサイトがあるので割愛するが、編集をしていて一番厄介なのが音声レベルの管理だ。我々が使う業務用、放送用のVTRは基準レベルがフルビット−20dBである。つまりアナログ音声ミキサーのVUメーターで0dBをデジタルVTRの−20dBに合わせて基準を取る。編集を終えた映像にも−20dBの基準信号を入れて完パケとする。ただし−20dBは正弦波の実効値であるから、最大値は表示よりも3dB高いところにある。そして実際の音声信号では様々な帯域成分が重なるため、実際にはメーターの表示以上の信号が記録される。少なくともピークは0dBを超えないようにしないとその部分が量子化できなくなってしまう。
撮影現場ではアナログミキサーの0VUを基準にしているため、デジタルVTRのピークメーターは−10dB辺りでホールドされる。VUとピークメーターの表示の違いである。
ところで民生用のDVやDVD、そしてWEBムービー、CDなどは音声信号を最大限イ量子化したフルビットのため、DVDのマスターとなるMPEG2のムービーを書き出す前にピークレベルをフルビット(実際には−2dB程度)に調整しなければならない。
上にある写真はサウンドクラフトのVUメーターで、以前著作権 隣接権 音楽 映像制作で名前の出た「フルスペクトラム プロダクション ミュージック ライブラリー」に楽曲を提供しているWATARUが作ってくれたもので、下の写真は私がPCMプロセッサーの表示部を使って改造したピークメーターである。このメーターはピークホールドはもちろんだが、表示部のストロークが約10センチと長いため、大変使いやすい。
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都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
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北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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