映像制作フィールドレポート・アーカイブ   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

2010年10月14日(木)  NEX用魚眼コンバーターが出荷再開!

★生産工場の変更で一時出荷が止まっていたVCL-ECF1★

ソ ニーのサイトを見るとNEX-VG10用のフィッシュアイコンバーターVCL-ECF1が注文できるようになりました。購入はソニーよりもお得なマップカ メラさんがお薦めです。本日確認したところ、バックオーダーがかなり溜まっているそうで、若干時間はかかるということでしたが順次入荷次第発送できるとい うことでした。

ASCIIさんのサイトで16mmユーザー必須アイテム魚眼コンバーターのインプレッションをご覧いただけます。(NEX-5で使用)

NEXユーザーとして是非揃えたい1本ではないでしょうか。

ウルトラワイドコンバーターVCL-ECU1は2011年春発売ということでまだしばらく時間がかかりそうです。


2010年10月14日(木)  NEX-VG10で忘れてはならない大切な機能
NEX-VG10で忘れてはならない大切な機能とは、APS-C撮像素子の写真機能です。色々と動画ばかりが注目されていますが、土台になったものはNEX-5、NEX-3といったAPS-Cのレンズ交換式デジタルカメラです。
VG10 の写真機能でとても気に入っているものを紹介します。それは手持ち夜景撮影機能です。シャッターを押すと7コマほど高速連写の後にカメラ内部で画像処理さ れて1枚のデータが保存されます。よく似た機能に手ぶれ補正機能もあります。こちらも7コマほど連写の後にブレの無い1枚のデータが保存されます。
どういう処理を施しているのかは判りませんが、手持ち夜景モードの写真が下に載せたものです。

(写真をクリックしていただくと大きなサイズが別ウインドウで開きます)
SONY 16mmF2.8

SONY 16mmF2.8

Ai Nikkor 24mmF2.8S

SONY 16mmF2.8

SONY 16mmF2.8

手持ち夜景だけではなく普通の写真もきれいに写ります。ご安心ください。
AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED

今月末にはパナソニックからLCDモニターとHDMIが協調出力出来るマイクロフォーサーズのルミックスGH2が発売され、ますます面白くなるレンズ交換式動画デジタルカメラです。来年も楽しくなりますね。

2010年10月13日(水)  NEX-VG10の使い具合
今日知り合いにNEX-VG10の使い具合と聞かれました。
「APS-Cの撮像素子ということですごく興味があるんですが、使い心地は?」S社のSさん
「はっきり言ってこれほど使いにくいハンディーカムは無いですよ」笹邊
「そうなんですか。けっこういいかなと思うんですよ」
「フォーカス取りにくくって、最悪に使いにくいんですけど、最高に面白いカメラですよ」
決していいカメラですよとは勧めることは出来ないです。小さいカメラが欲しいのであればHDR-CX550Vの方がすっと使いやすいです。価格もNEX-VG10の半額以下ですからお勧めできるのはやはりコレでしょうか。AFも速く、手ぶれ防止はステディーカムかな?と思うほど。
NEX-VG10とは違って、誰が撮っても抜群の使いやすさ、画像の安定性は定評です。

さて、例のNEX-VG10ですが作例が色々上がっています。ビデオカメラ用の撮像素子とは少し雰囲気が違うようです。




2010年10月09日(土)  今日10月9日は
今日10月9日は連休の初日。最近連休が多い気がしますね。
で、今日は何の日かといえば、明日の決勝戦を控えたF1日本GPの予選。でもTwitterを見ると、この雨で予選も明日への延期が検討されているとか。

天候に関係ないのが映画!総天然色動画REDLINEが今日封切りです。
製作期間7年、作画枚数10万枚とCG全盛の時代に、背景までも手描きにこだわった究極のアニメーション『REDLINE』
公開前にして、原作者の石井克人がWEBプロモーションに作ったワールドトレーラーがYouTubeで話題となり、海外でも反響を呼んでいるということです。
オフィシャルサイトはコチラ→http://red-line.jp/

そしてもう一つはジャコビニー流星群(りゅう座流星群)が今夜極大になります。
画像をクリックしていただくと大きな画像が開きます。


Stella Theater Pro Ver3.02(シェアウエア)で作成

ただし今日の天気はどうでしょうか。夕方あたりから晴れてくれば昨日が新月でしあtから、今日は月の影響も無く、流星を眺めるには最適な条件。まあ今年がだめでも来年はジャコビニー流星群の活動周期である13年目。来年に期待しながら北北西の空を眺めてみましょう。

今日紹介したStella Theater Pro Ver3.02はシミュレーション機能など楽しめる機能が多く、雨の日もパソコンでプラネタリウムを楽しめます。無料期間が3ヶ月と長い上、製品版も税込3,360円とお手ごです。

2010年10月08日(金)  NIKON D7000を検証してきました
まもなく発売されるNIKON D7000で気になっていたことを検証しました。

まずはこのYouTubeをご覧ください。ニコンD7000で撮られたPVです。

すべてカッコいい映像ですが、何よりも楽しそうですね。また後半に登場するラジコンヘリによる撮影はまさに小型デジタル一眼レフならではのものです。

D3s で動画撮影を行う場合マニュアル・オート露出に係わらずライブビューのLCDモニターは常に明るさが自動補正され、実際の映像の明るさや被写界深度の確認 が出来ませんでした。というのも、D3sの動画機能はAP通信や共同通信などからの要望によって実装されたそうで、超高速のモータードライブということで しょうか。目的は毎秒30コマの静止画撮影であって、暗い場所でもLCDが明るく見えなければならないということです。MotionJPEGのAVIを採 用したのも頷けるところです。今回のD7000はAVCHD(H.264/MPEG-4 AVC)となりました。いつも明るいLCDライブビューモニターは確かに静止画撮影ではとても有効な機能ですが、ファインダー画像の明るさやゼブラ表示 (またはヒストグラム等)で露出を決めていたビデオカメラマンにとってはとても不便な機能です。動画撮影に良く使われるEOS5Dmk2やEOS7Dでは ライブビュー表示の方法にシミュレーションモードがあり、ビデオカメラと同じくライブビューで露出が決定できます。これがEOSを選ぶ大きなというか、最 大の理由でもありました。


今回検証してみたかったことはLCDモニターのライブビュー表示です。
そう、付いていました!マニュアル露出設定というところでONを選択するとビデオカメラと同様の露出決定が出来るようになっています。ただし色々と制約もありました。
1)絞り環の無いGレンズの場合はもちろんAF撮影OKですが、マニュアル露出で撮影中にボディーのアイリスダイヤル(絞り)を回しても反応しません。ファームウエアで対応できるのかは不明ですが、現状ではシュート前にアイリスを設定する必要があります。
2)絞り環が付いたDレンズの場合、レンズ設定を行ってもFEEというエラー表示が出てしまいます。17-35mmF2.8などが使えるかと期待していましたが残念。これもファームウエアで対応できれば有難いです。
3)AiニッコールやAi改造ニッコールではライブビューで実絞りでの明るさの確認やや被写界深度の確認が可能です。
今回最も検証したかったことがこの3番目の項目です。D7000では旧ニッコールを用いることでビデオカメラとして普通に使うことが出来ました。これが出来てこそ動画撮影向けのデジタル一眼レフということになると考えます。
まだAVCHD動画のビットレートなども不明で、一部の情報によるとAVCHDの規格を超えて大きいとか、キヤノン60Dより低いとか、色々と噂が飛び交っています。このあたりは発売されてから判ることだと思ってください。

実 際にAi-Sのレンズを装着して動画を撮って見ましたが、とてもいい感じでした。またこのカメラは1080では60iはもちろん30Pにも対応していない ので気になっていましたが、24Pでも滑らかな動きでした。シャッター速度は動画撮影時に1/30秒以下は設定できないようで24Pの360度にあたる 1/24秒はありませんが、180度に1/48秒に近い1/45秒が選べます。このあたりは動画実績が長いEOSに軍配があがるようです。しかし1/45 秒で撮影した24Pのムービーも大変魅力的なフレームレートではあります。
ただしテレビ放送を考えるとまもなく発売される60i対応のパナソニックのGH2は魅力的です。

次 から次に新製品が発表されるデジタル一眼動画ですが、いずれもボディーの価格は10万〜20万円の間に設定されています。マニュアルフォーカスのニッコー ルレンズを多数持っている場合はどのカメラにもアダプターによって使用できるため、ボディーはあくまで信号変換記録デバイスということになり、用途に合わ せてチョイスすればいいのではないかと思います。
また、D7000は新しい機能なども数多く搭載され、最新のAF-Sレンズならではの機能も魅力的です。新しいレンズも含めてD7000に興味津々といったこの頃、D7000の実機体験でした。
ニコンのD7000の詳細はコチラでご覧いただけます。
http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d7000/index.htm

2010年10月07日(木)  HDVハンドヘルド用ショルダーリグ【Compilation RIG】
HVR-Z5Jを連続90分×2ステージの現場が今年もありました。
前 回は収録後に編集という、言わば編集撮りだったためにZ1JやZ5Jを連続して撮り続ける必要は無く、ハンドヘルドで問題は無かったのですが、今回はノー カット収録の上に、さらに撮影後に収録素材を大型液晶モニターにハイビジョンで送出するというたいへんきびしい内容でした。
148分メモリーカードに連続収録できるハンドヘルドHVR-Z5Jを連続90分、撮り続けられるだろうか・・・・
ということはグライドカム・・・・90分・・・

ラー ジカセットが入るHDVのショルダータイプHVR-S270というのが最も有力なスタイルなのですが、ワイド側が狭く、ワイコンを撮り付けた場合S270 の12倍ズームレンズでは寄りが足りません。やはりワイドが広い20倍ズームレンズが付いたHVR-Z5Jということになります。
「必要は発明の母」といいますが、今回は手元にあったパーツ類を使ってこんなのもを作ってしまいました。それなりの材料費はかかっているものですが、とりあえず新規購入のものは何一つ無く出来上がりました。

事前にテストし、今日本番を撮影した印象は「これが無かったら限界を超えたかも・・・・・」というわけで無事2ステージとも撮り終えました。

三脚に乗せた反対側の写真です。
Z5J 単体の場合はVISION 3で十分な三脚も重量が増えたためVISION 11が必要でした。三脚の上にパナソニックの舟が付き、その上にパナソニックWV-F250Bのショルダー部分。その上にソニーの舟、プロテックの舟用プ レート、そしてHVR-Z5Jが乗っています。ファインダーはLCDモニターにSVS特製のルーペを作りました。実はコレがこのRIGを完成させるために 最も重要なパートにあたります。数年前にHVR-Z1Jで今回のRIGの構想は出来上がっていたのですが、良いルーペが出来ず、構想のまま頓挫していまし た。それが今回必要に迫られたことと、ワンタッチで装着できるルーペが完成したことで実現出来ました。写真ではよく見えませんが、ルーペが自重で垂れて行 かないための補強と加工も加えてあります。
ほかに工夫した所は前後の重量配分を調整するため取り付けたNP-1用のバッテリーケースです。バッテ リーケースにはRAMSAのレシーバー取り付け金具があり、今回のライン音声収録用に使用しています。時間が無く間に合いませんでしたが、NP-1はバラ ンスウエイトだけではなくDC-DCコンバーター(スイッチングレギュレータ)をショルダー前後のスペースに配置して、Z5Jとレシーバーに電源供給出来 るようにすでに配線は終えています。
またひとつ千里ビデオサービスオリジナルの武器が増えました。このリグはZ5JだけでなくHVR-Z7Jでも使用可能です。また手ごろなLCDルーペが見つかるか作れればマットボックスが付いたNEX-VG10でも使用できるようになります。

【Compilation RIG】の詳細な写真や運用常態の写真をコチラにアップしています。Compilation RIGという名前の由来も・・・

このショルダーリグ製作に使ったカムコーダーのショルダーパッドが手に入るかもしれません。適合するものはWV-F70/WV-F250/WV-F250B/WV-F260用のパッド部分(WV-QP70)です。もちろん舟(三脚アタッチメントWV-QT70)とのセットを狙ってください。


2010年09月28日(火)  宝塚市はとても国際的な街
兵庫、京都と撮影が続きました。作家の先生のインタビューです。
その道中で見つけたもの。著名地点の道路標識です。

青地に白文字で書かれた国道176号に設置された英語表記の道路標識。
走っていると同じような英語表記の標識が数箇所で見られました。宝塚市はとっても国際的な街なんですね。近くにいながらこれまで知りませんでした。

現場は昨日撮った作家の先生のインタビューです。天気が良かったので庭での撮影も気分爽快。PINマイクとMKH-416を別チャンネルでおさえています。

面白い標識のついでに面白い看板です。奥に見えるセブンイレブンの看板。

良く見るとご覧の通りです。

セブンイレブンまで2417メートル!とっても几帳面なオーナーさんなんですね。そういえば先日セブンイレブンさんの仕事をさせていただきましたが、本部の担当者さんもとても几帳面は方でした。

2010年09月25日(土)  【ビデオデンスケ】NEX-VG10

NEX-VG10が届いてから2週間が経過しました。総評というわけではありませんが、この一風変わったカムコーダーは待ち望んでいたカメラであったことは確かです。そしてNEX-VG10に期待していた録音性能は十分に満足のいくものでした。
SONYサイトより借用

Quad Capsule Spatial Array ステレオマイクロホンは期待通りのもので、当初から考えていた【録画機能が付いたフィールドレコーダー】でした。これまでのカムコーダーとは次元が違うと感じています。
そこでこのNEX-VG10に愛称を一つ。
ビデオデンスケ
いかがでしょうか!デンスケとは取材用可搬型テープレコーダーの愛称でソニーの登録商標です。
初 代のデンスケはオープンリールのモノラルでNHKラジオの野鳥の声はもちろん、様々なニュース番組で使われたようです。それが我々の手の届くところとして 出てきたものがカセットデンスケでした。笹邊も【カセットデンスケ】は学生時代に2台、そしてオープンリール採用の民生用ステレオ機の【オープンデンス ケ】TC-5550、またカセット式のモノラルですが、再生専用ヘッドを搭載た3ヘッドでテープ終了数風前に音とランプでアラームが出る機能「ビフォアエ ンドアラーム」を搭載した【ビジネスデンスケ】TC-5000などを使いました。ビジネスデンスケはラジオ番組の取材にも多く利用されていた記憶がありま す。その後カセットデンスケも様々な機種の変遷があり、小型でメタルテープに対応したTC-D5Mまで進み、遂にはDAT仕様のTCD-D10、そして CANON XLRコネクタ採用のTCD-D10 PROも発売されました。

デンスケの名称は音声録音用の取材用可搬型テープレコーダーのものですが、この素晴らしいVIDEO & SOUND RECORDERにもソニーの製品ですから、【デンスケ】の名称を付けてもよいのではないでしょうか。
デンスケでは様々なマイクロフォンをシーン(用途)に合わせて選びましたが、NEX-VG10では様々なレンズをシーンに合わせて選びます。音の入り口、映像の入り口、このことも【ビデオデンスケ】にふさわしいのではないでしょうか。
開封2週間目のNEX-VG10、それは VIDEO & SOUND RECORDER
ビデオデンスケ
でした。

と、ここまで書いて・・・・そういえば会社に「ビデオデンスケ」有ったよね!ということを思い出しました!
そう、初代?ビデオデンスケ

1/2吋オープンリールVCR SONY AV-3500です。ということで、NEX-VG10がビデオデンスケだとしたら、これは二代目ビデオデンスケということになるのでしょうか。
1/2吋オープンリールVCR SONY AV-3500については2008年07月13日にブログに写真付の記事を書いています。興味のある方はご覧下さい。
http://blog.zaq.ne.jp/senri/article/691/

2010年09月23日(木)  MFニッコール用にNEX-VG10のビューファインダーをグレードアップ
NEX-VG10に付属の11倍AFレンズをやめてMFニッコールレンズで撮影することに決めたわけですが、全ての撮影にHDMIモニターを使うわけにはいきません。やはり本体に取り付けられたVFやLCDでマニュアルフォーカスが出来てこその使い勝手のよさと言えます。
NEX-VG10の仕様では
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電子ビューファインダー(EVF)
型式     0.43型エクストラファイン液晶
有効画素数  1,152,000ドット相当
明るさ調整  手動(3段階、-1~+1)
視野率    100%
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液晶モニター
型式     3.0型TruBlack技術搭載TFTエクストラファイン液晶
総画素数   921,600ドット相当
明るさ調整  手動(5段階、-2~+2)
視野率    100%
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と なっていて、液晶モニターよりも電子ビューファインダーの方が若干高画素になっています。実際に様々なレンズで撮影した感想としては、「オリジナルのまま でもファインダーの視度調整を正確に行えば一応マニュアルフォーカスは可能ですが・・・」ということでしょうか。常にフォーカスは大丈夫だろうかという不 安が付きまといます。
NEX-VG10に搭載されている0.43型エクストラファイン液晶の解像度が高くてよいのですが、シビアなフォーカス精度 を求めるならアイピースの倍率が少し低いようです。ここは是非とも改善したいところです。でなければ大口径マニュアルフォーカスレンズの良さが発揮できま せん。

以前HVR-Z5Jのファインダーの見え方が悪いのでHVR-Z7J用のアイピースに交換したことがありますが、今回のNEX-VG10にはそういったパーツはなく、色々探して見つけたものが次の写真です。NEX-VG10のファインダーから接眼部のマスクと保護フィルターを外して取り付けます。
おそらくガリレオ式の光学系だと思いますが、ファインダーの画像を1.35倍に拡大して見ることが出来ます。もちろん全視野を見渡せる視野角を持っています。

NEX-VG10のアイピースに収めた状態の写真です。このままでも使用できますが、次の写真のような状態にして完成です。

VG10 に付属のアイカップゴムを取り付けます。目元に差し込む光は大型アイカップで遮光します。これでとてもすっきりした視野を高倍率で見ることが出来るように なりました。マグニファイヤーとしては少し倍率が低いようですが、常時使うためには全視野が見えなくては使えません。フォーカスを確認しつつ、構図も決め られるということでは1.3倍程度(ライカ製は1.4倍ですが4万円ほどします)がベストな気がします。それでも画像の面積は1.7倍強に拡大されます。
ファインダーを覗いた状態をご覧下さい。実際にファインダーを撮影したものです。非常に細いグリッドラインもシャープに見えるようになりました。そして液晶のドットも判るまでに良く見えます。


カ メラマンにとってファインダーは命です。オリジナルに不満を感じてサードパーティーのマグにファイヤーを取り付けて対応しましたが、この倍率でも全視野が 余裕で見えるわけですから、NEX-VG10のアイピースはまだまだ倍率を上げて設計できるのではないでしょうか。とくにこのNEX-VG10のようなカ メラはAFだけではなくMFレンズも使います。ソニーにはグレードアップした高倍率アイピースを供給してもらいたいものです。1,152,000ドットの 液晶ならファインダーの倍率を上げれば確実にフォーカスのピークは掴めます。
そういえばソニーからNEX-5/3用のファームウエアが公開さ れるそうです。Aマウントアダプターを使った場合にもAFが効くようになるということで、NEX-VG10用は【NEX-VG10のマウントアダプター LA-EA1使用時のオートフォーカス対応は11月中旬頃のファームウェアアップグレードを予定しております】ということでした。出来ればその際に EOS5Dmk2がVersion 2.0.3で24Pが追加されたようにNEX-VG10も24p(1,920×1,080ドット 24fps/23.976fps)を搭載してもらいたいものです。フォーカスエイドなどもあると嬉しいですね。

2010年09月22日(水)  拡張中〜NEX-VG10:マクロ計画
NEX-VG10 購入にあたって当初から計画していた形はHDビデオのマクロ撮影です。マイクロニッコールやエルニッコール、アポニッコールをベローズ(蛇腹)やマクロヘ リコイドを使ってVG10で撮影する計画です。アオリ撮影が出来るニコンPB-4やNikon Fマウントの 5x F2.6 Ophthalmology lensや顕微鏡の対物レンズマウントであるRMSマウントを採用したOlympus OM System ZUIKO MC MACRO 1:3.5 f=38mmによる拡大撮影です。
しかしPB-4やPB-5などを使うとどうしても大きくなってしまうために フィールド用途にはFUJICAベローズを用います。次の写真がNEX-VG10にFUJICAベローズを装着したフィールド仕様です。レンズはベローズ タクマー(M42マウント)100mm F1:4です。

モノレールタイプで蛇腹を縮めた状態ではNEX-VG10の標準11倍レンズよりも小さく軽くなります。

レンズは4群5枚構成のプリセット絞りです。レンズ、ベローズはペンタックスのスクリューマウントになっているため、レンズ→ベローズ→M42:Nikon Fマウント変換→Nikon F:Eマウント変換→NEX-VG10の順で取り付けています。

NEX-VG10に装着したベローズタクマーとFUJICAベローズ

小さなアクセサリーをベローズを最大に伸ばして撮影してみました。動画と一緒に撮った静止画の撮影結果をご覧下さい。

上 の写真はノートリミングの写真(4592x3056ピクセル/14M)です。動画のマクロ撮影と同じアングルでセットを変えずに写真撮影が行えます。撮影 サイズは4Kに対応し、最大サイズは4592x3056(4:3)と4592x2576(16:9)となります。1920x1080のハイビジョンならピ クセル等倍で2倍以上に拡大可能です。

NEX-VG10にFUJICAベローズでベローズタクマー100mmF4を付けて撮ったサンプル画像をアップしています。6MBほどの原寸です。 距離2mでのテスト 距離7mでのテスト ほぼ無限遠
またニコンのDXサイズ用の絞り環の無いGレンズAF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-EDをアダプターを使ってテストしてみました。 距離1mでのテスト 距離7mでのテスト ほぼ無限遠 ベローズタクマーと同様の原寸サイズJPEGです。

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