映像制作フィールドレポート・アーカイブ   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

2012年03月17日(土)  今回のロケ最終日は神戸異人館
今回のロケの最終日は神戸異人館です。
萌黄の館や風見鶏の館などの内部の撮影です。生憎の空模様でしたが屋内撮影には好適で、この日はオープンは中止して屋内のみの撮影に香盤を変更しました。

萌黄の館内部です。昔来た時は白かったのですが、改修の際に下からオリジナルの塗装が出てきて、その色が現代に復元されました。ここではレールを使って階段なども撮影しました。

階下はゲスト用に作られ、プライベートな部屋は二階になります。このあたりが日本と違うところですね。

二階の展望室というかベランダ状の廊下です。神戸の港町を見おろして喫茶も出来るようになっています。

風見鶏の館の内部です。悪天候のお陰で外光が弱められ、撮影は弱い照明でも十分に行えました。屋内撮影には好天ということで、外観は週明けの撮影になります。

ここからはロケハンの時に撮影したコンデジの写真です。晴れた本番にはクレーンやドリーを用いて撮影します。

萌黄の館、中庭からの撮影。

風見鶏の館には青空が似合います。本番もこうあってほしいですね。

山並みを背景にうろこの館。

青い空と白い窓。週明けの天候を祈るばかりです。

今回の撮影とは関係ありませんが、この日の撮影を手伝ってもらった技術のNさんがスタッツとして加わっていた関西制作のドラマ「奇跡のホスピス」主演:真矢みきが今月28日にオンエアされます。MBS制作のTBS系全国ネットで21:00〜22:48の放送です。Nさんの名前もクレジットされます。番組のオフショット写真館にもしっかりと写っていました。

2012年03月16日(金)  ロケ五日目は同じく奈良県の橿原市今井町
奈良県橿原市の今井町でのロケです。

今回のロケで大活躍の正弦波インバーターです。DC12Vをパソコンなどでも使える60Hzの正弦波100Vに変換してくれます。300W型と150W型がありますが、これは150Wのもので、無負荷時のアイドル電流は0.18Aで経済的です。

ジュラケースに内蔵したバッテリーは32A19Rという軽自動車用鉛バッテリーです。容量は24Ah(5時間率)ですからインバーターの効率87%をかけると約20Ah強になります。ですから20Ah×12Vで240W/hの容量が取り出せることになります。またインバーターの終止電圧は10.5Vですからほぼ使い切ることが出来ます。
ちなみにこのジュラケースは千里ビデオサービス設立時にポータブルVTRやカメラの電源として使用していたもので、当時は軽自動車用の無水バッテリーを内蔵していました。最近はリチウムイオンバッテリーやニッケル水素バッテリーを使用し、この電源ケースは阪神淡路大震災の際に使用したのが最終でした。しかしハイビジョンになって野外で20インチクラスのモニターが必要になったことでインバーターと一体化して再び活躍する機会を得ました。廃棄しなくて良かったと思います。充電は自動車用の充電器以外にシガーライターからの充電も可能です。

今井町の入口に近い飛鳥川に架かる蘇武橋でクレーンショットの撮影です。19インチHDモニターは上で紹介したバッテリー&正弦波インバーターで駆動しています。

今井まちなみ交流センター“華甍”(はないらか)。旧高市郡教育博物館(明治36年)で、昭和4年より今井町役場としても使われていた建物です。

交流センター内に展示された今井町のジオラマ。AyuMINIを使用したドリーショットです。頑張る山ちゃん、朝をイメージして東から低めの照明を入れています。

機材を載せたマグパッチが町を行きます。町の道路に起伏がないのでマグパッチには有り難いです。

マットボックスが付いたNEX-VG10はシネサドルによって保護されているので安心してマグパッチに載せられます。マグパッチにはレンズ一式、19インチ液晶、インバーター、バッテリー、三脚、照明機材や養生マットが載っています。

今も酒屋を営まれている河合家に到着しました。ここでは外観、内部の様子、インタビューなどを行います。

河合家の二階にある座敷の撮影。昔の家ですからコンセントはほとんどありません。足りない分は一階から引いてきます。

今井町の町内には素敵なお店がいっぱいあります。次は撮影でなく訪れたいと思いました。




機材満載のマグパッチで町内を移動。目指すは今西家さんです。

その昔今西家には「いぶし牢」という部屋があり軽犯罪を犯した人を煙でいぶして罪を白状させたそうで、奥様から興味深いインタビューも撮ることが出来ました。撮影していると当時のことが見えてくるようです。

夕闇が迫る今井町の風情は今も昔も変わらないのでしょう。とても素敵です。
この日は日没後まで撮影を行い、明日は最終日の神戸異人館へ移動します。




2012年03月15日(木)  ロケ四日目は五條市ですが、写真は携帯で
昨日までの写真をPCにバックアップしてそのまま・・・・たまにはそういうこともあります。ということで今日の写真はAUの携帯で撮ったものになってしまいました。

朝の吉野川。「吉野川」の河川法上の名称は「紀の川」ですが、和歌山県の橋本市に入るまでの奈良県側では一般に吉野川と呼ばれているようです。つまり吉野川は海には流れないということでしょうか、屁理屈ですがクイズになりそうです。

建物自体を展示物とする「まちや館」では、江戸時代の伝統的な町家建築様式による家屋、井戸やかまど、箱階段なども復元され、当時の暮らしを偲ばせています。

まちや館内部の撮影。NEX-VG20は本体液晶と外部出力の同時出力が可能になり、出力が排他関係だったNEX-VG10よりも遥かに便利になりましたが、設定中の画面がでるのはいただけません。できればキャラクターを出さない設定が欲しいところです。
モニターを覗いているのは照明部のYさん。芸術大学で映画を専攻していたそうで、笹邊が知っているY先生の教え子だそうです。

時間が無くて買えなかったお店其ノ1は柿ワイン。次回は是非。

其ノ2は撮影場所のすぐ後ろにあった餅屋さん(団子屋)です。撮影しているときはいっぱいあったのですが、どんどんと売れていって、いざ買おうと思ったら完売閉店・・・・。こちらも次回に延期です。

せんとくんではなく、>奈良県警察マスコットキャラクター「ナポくん」です。笹邊は「ナッポくん」だと思っていましたが、奈良のポリスでナポだそうです。「ッ」を入れなかったのは俗称のマッポと区別するためでしょうか。

立派なお宅の立派な梅の木に咲く花。樹齢数百年だそうです。

吉野川の夕景を待ちます。午前中はバタバタしましたが、午後からの香盤はゆったりしています。

まもなく夕景。動いていると暖かあったのですが、待っているとやはり風は冷たく寒いです。

街道筋に江戸の風情を残す旅籠「山田旅館」です。ここも屋内を撮らせていただきました。

明日はロケ後半戦の奈良県橿原市今井町です。

2012年03月14日(水)  ロケ三日目は再び富田林
天候が不安定で撮れなかった富田林のオープン撮影です。おかげさまで好天に恵まれたロケ日和です。

撮影は興正寺の外観からスタート。瓦屋根などがよく見えるようにJiggyJIBを使用します。

少人数のロケでは小型軽量のJiggyJIBとNEX-VG20の組み合わせはとても便利です。軽量化のためマットボックスの付いたベースから分離して使用しています。かつてβCAMで重宝したヘッド分離式のBVP-90Tのような感じです。JIBの操作は5.5インチのCLM-V55を見て行い、風による微妙な揺れやカメラの動きは制作モニターの19インチ液晶で見ています。

興正寺の暗い本堂での撮影は35mmF1.4や50mmF1.4といった明るいレンズを使い、シフトを用いてパースを補正した撮影を行います。

寺内町(じないまち)はどこを歩いても素晴らしい建造物があります。視聴者の歩き目線で見られるように、カメラをドリーにつけて移動ショットを撮影しています。今回から導入した“どこでもドリー”は大活躍です。※申し訳ありませんが、下部の主要機構は非公開とさせていただきます。

ストロークの短いレールショットを可能にするAyuMINIも千里ビデオサービスオリジナルの特機です。撮影対象が動かないものにはドリーやクレーンは必要不可欠の特機ですが、カメラが小型化したことで特機でありながら少人数での撮影が可能になります。

好天の富田林ロケを無事終了して、明日からは奈良県です。

2012年03月13日(火)  ロケ二日目は和歌山県湯浅町
二日目は湯浅伝統的建造物群保存地区での撮影です。

湯浅の醤油醸造など商工業を中心に発展した町並みは、その重厚な歴史的風致を今日によく伝えていることから我が国にとって価値が高いと評価され、平成18年(2006)12月19日に全国初の醤油の醸造町として、国の『重要伝統的建造物群保存地区』に選定されました。

湯浅を流れる広川での四手網によるシロウオの伝統的漁法です。建造物や町並みだけではなく、こういったインサートカットも必要になります。

天候は良好で撮影は香盤通りに順調に進みます。

伝建地区の一角にこんなものがありました。笹邊が子供の頃、お医者さんが乗っていたラビットです。相当裕福でなければスクーターは高嶺の花。エンジンが付いた自転車でも高級でした。
横の看板に「町内を散策される方、ご自由にご利用ください」と書かれています。?まさか・・・

で、よく読むとそれは駐車場の話でした。でも素晴らしい対応ですね。この太田みそ店でも撮影し、ご主人と奥様にも出演していただきました。

こあとは醤油の醸造工場の撮影です。建物の外観や通りのドリーショット、そして醸造工場の内部、醸造作業などを撮らせて頂きましたが、全てが新鮮で興味をそそるものでした。そして職人さんのかっこよさに惹かれてしまいました。

天保十二年(1841年)創業の醤油醸造の老舗角長の七代目加納社長さん。とてもタバコが好きな方でした。インタビューだけではなく、接客風景でも出演していただけました。この日は私たち以外に三田村邦彦さんの番組の取材もあって大忙しです。

撮影終了後美味しい珈琲をいただいてお土産まで頂戴しました。もちろんあの“醤油”が入っておりました。有難うございます。

珈琲をいただきながら煙草談義に花が咲いた後は社長さんとのツーショット。社長さんとは今回初めてお会いしましたが、とても懐かしい気分。実は社長さん“美味しんぼ”にも出演されていて幾度となく読ませていただいておりました。

この後私たちは一旦大阪にもどって、明日は再び好天の富田林ロケになります。

2012年03月12日(月)  伝統的建造物のロケ、富田林から開始
日曜にOAされたCXのHDCAMロケを終えて週明けからは伝統的建造物のロケがスタートしました。収録はHDCAMではなく、35mm一眼レフ用のシフトレンズが使用できるNEX-VG20がメインです。フォーマットはプログレッシブではなくインターレース1920x1080の60i/28Mbpsです。

そろそろ春の足音がと思いきや何と朝の事務所前はご覧の通り少し白くなっています。ちょっと天気が心配です。

現場は富田林の重要伝統的建造物保存地区です。

杉山家は一般公開されていますが、今日は休館日でJiggyJIBやドリー等を使用して撮影を行いました。天候は一応は晴れましたが、気温は低くて風が強くて制作さんはガタガタとふるえておられました。

午後からは時折雪が舞う天候となり、外観関係は後日に延期しました。

この日は大半を屋内撮影にして早めに次のロケ地の和歌山県へ移動しました。

2012年02月26日(日)  身近になった4K JVC 4K対応の業務用カムコーダ「GY-HMQ10U」
JVCのK対応の業務用カムコーダ「GY-HMQ10U」が徐々に近づいてきました。
http://pro.jvc.com/prof/attributes/features.jsp?model_id=MDL102132

まだ実機には触れていませんが、記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264で、ビットレートは最高144MbpsのVBR。4枚のSDHCまたはSDXCカードに1/4ずつ分割して記録するというものです。
判っている仕様は
・1/2.3" back-illuminated CMOS sensor (8.3 million active pixels)
・Ultra high resolution F2.8 10x zoom lens (F2.8 - 4.5) (6.7 - 67mm)
・35mm conversion is 42.5 - 425
・Built-in optical image stabilizer
・4K recording features 3840 x 2160 resolution
・4K recording features MPEG-4 AVC/H.264(.MP4) format with four streams of separate 60, 50 or 24fps progressive recording at 144Mbps
・4K recording for up to 2.0 hours using four SDHC cards
・JVC file utility included for combining separate streams into a single editable file
・Three assignable user buttons
・Full HD 1920 x 1080 trimming function
・JVC's patented "FOCUS ASSIST" function
・Interval (time lapse) recording in both 4K and HD modes
・Also functions as fully featured 1080p Full HD camcorder with AVCHD progressive 60i/60p or 50p/50i recording
・Dual audio channels with 4K AAC and HD AC3 modes
・Manual audio level controls with audio meter
・XLR inputs with 48V phantom power
・Large 3.5" (8.9cm) 920K LCD display with convenient touch panel
・Useful 0.24" (0.69cm) LCoS 260K viewfinder
・Records to SDHC/SDXC memory cards
・Four cards used in 4K mode and a single card used in HD mode
・Wired remote control capability
ということです。
有効画素数は830万画素でHDの約4倍ですから4Kの等倍ということでしょうか。高画素=高画質ではなく、感度やモアレ、偽色を考えると妥当な画素数だと思います。
また、プロトタイプとして35mm写真カメラ用のレンズが使えるレンズ交換タイプも発表されていたそうです。
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/504/109/html/DSC00615.jpg.html
http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/504/109/html/DSC00619.jpg.html
マウントはNIKON Fマウントになっているようですね。

B&HによるとPrice: $4,995.00と円換算で40万円を割った現実的な価格です。


入り口が4Kになって出口はどうかというと、JVCでは様々な4Kプロジェクターがすでに揃っています。
http://www3.jvckenwood.com/projector/index.html

今年度も色々出そうでワクワクしますね。

2012年02月19日(日)  今日はMBSラジオ 1179kHzの放送日です
今日は前日録音したMBSラジオ
京都いちばん!京へ運ぶ道 宇治〜保津川〜西の鯖街道を探る
京へ運ぶ道 ジェフバーグランド・泉他

放送日です。(1179kHz 20:00〜21:00)

ラジオが無い方もパソコンがあればお聴きいただけます。クリックしてみてください。
http://radiko.jp/

またCATVでJ:COMをご覧お方は一部の地域でMBSラジオをお聴きいただける実証実験が行われてています。
実証実験は、MBSのラジオ放送をJ:COMのケーブルネットワークを通じて再送信し、テレビでラジオ放送を提供するサービスの技術的検証を行うものです。データ放送の音声送信機能を使ったラジオ音声の再送信は、大都市圏では初の取り組みとなります。実験エリアはJ:COM 大阪セントラル(大阪市内の9区:北区、中央区、都島区、城東区、東成区、鶴見区、旭区、東淀川区、淀川区)で、専用端末が設置されているデジタルサービスの加入者約12万世帯を対象に実施します。
地域内でJ:COMご加入の方は試してみてください。

ジェフバーグランドさんと泉ゆうこさんのお話、とっても面白いですよ。

2012年02月18日(土)  VGRIGを持って伊勢志摩へ “撮影編”
志摩スペイン村での撮影日本番です。内容は60秒オンエアのインフォマーシャルです。

屋内の撮影からスタートします。VGRIGに乗せるとVISION 3では力不足で完全バランスがとれず、今回はVISION 11を使用しました。NEX-VG10と同様にVIDEO 18PLUSあたりもバランスが良さそうです。
カメラ設定などタッチパネルを使用するときはUNモニタリングProワイドは跳ね上げて使用します。跳ね上げ機構はこういったカムコーダールーペでは絶対必要な機能だと思います。

4x4フィルターを差し込んだセンチュリーのフードは72mmΦを62mmに変換して使用しています。Nikkor 105mmF1.8や20mmF2.8と同じ口径です。ステップアップリングによって49mmΦ〜77mmΦへ変換します。72mmΦはHVR-Z5JなどのデジやNikkor 85mm F1.4や135mm F2.0など、52mmΦは35mmF1.4、50mmF1.2など一般的なニコン一眼レフ用レンズに使用します。
このフードは重量が小さいのでズームによって鏡筒が伸縮する18-200などでも問題なく使用できます。

屋外でAC電源が取れない場所では監督用モニターにCLM-V55を使用しました。5.5インチですが、16:9表示のPVM-6041Qよりは画像のサイズは大きいのですが、やはり20インチクラスの液晶が欲しいところです。というわけで現在HDSDIレグザのバッテリー駆動化を考えています。

VGRIGを撮影者側から見るとこんな感じです。VG20の液晶モニターの回転部分に加工を施してUN モニタリングPROを使用しても垂れないようにフリクションを大きくしています。

昨日のレポートで紹介したUN モニタリングPROワイド用に調整したニコンF3高倍率ファインダーDW-4の接眼部目当てゴム(何故かニコンではこういう名称になっています)つまりアイカップですが、TTL測光の誤差防止用の蓋が接眼部から目を離したときに入る太陽の光を遮っています。液晶ルーペを装着した状態でカメラから離れるときにはルーペを下に向けるか、あるいはこのように接眼部にキャップをしなければ液晶や周辺のベゼルを焼いてしまいます。

モニターを見る監督。いつもと違うカメラですが、モニターからこっち(カメラ、レンズ)は技術会社の責任でチョイスします。今回はシーンによってNEX-5NやHDR-CX560Vも使用しました。NEX-5Nは超俯瞰の撮影で使用し、560Vは防振機構を活かしての撮影ですが、なんとこのVGRIGに乗せての使用です。VGRIGはNEX−VG20だけではなく、小型のハンでシーカムにも対応しています。(出来るように設計したわけですが)

これはホームページではじめて登場するAYUドリーの小型版として作った小型レールドリー“AYUmini”です。トロッコ部分にはブレーキが付いていてトロッコを載せたままでの車載移動でも安心です。レールの保持にはマシューズのライトスタンド2本を私用し、ヘッドが付いていた三脚はゆれ防止に使用します。先日アメリカ製のギアモーターとコントローラを購入し、電動化に対応できように計画しています。

“AYUmini”の使用はで撮影効率を感上げ、屋内、屋外が続くように香盤を組んでいます。この写真はローアングルからの移動ショットの撮影準備中の様子です。

一通りの撮影を終えて技術は一路大阪へ向かいます。

心配していた雪はロケには全く影響しませんでしたが、新名神は“ユキ走行注意”と速度規制が出ていました。土山パーキングはご覧の通りで約12cmの積雪です。パーキングの地面はツルツルに凍っていました。

土山パーキングに停めてあった車の屋根はご覧お通りです。ただ、この車が何時からここに置いてあったのか、チョット気になってしまいました。雪がひどくなって夏タイヤの車を置いてバスにでも乗られたのでしょうか。

今年はもう雪は降らないだろうと思っていましたが、ラジオでは四国でも降雪があり、淡路島は通行止めとか。無事に収録できてほんとうによかったと思います。

これは“コーヒールンバ”の曲でおなじみの生中継カメラ搭載自販機のアドマイヤー。蓋にチョコレートが付いたのかと思ったら、なんとこれは飲み口の蓋。車のダッシュボードに置いても揺れで噴出したりしません。簡単なアイデアですがいいと思います。自販機から車への移動も蓋が出来れば安心です。

これは期限切れのポスター。“三重県”“警察官”“募集”“58人”でMKB58だそうです。大阪府警ならOKBですね。面白い。

 

2012年02月17日(金)  VGRIGを持って伊勢志摩へ “食いだおれ編”
パルケエスパーニャの撮影にNEX-VG20とVGRIGを持って出かけました。17日は「2012年志摩スペイン村見学会」が開催され、旅行代理店や報道関係の方が大勢来られていました。天候はご覧のとおりです。ただし今日は見学会とロケハン。撮影は明日18日に行います。
パルケには晴れがよく似合います。さすが情熱の国スペインです。

説明会はレストラン“エルパティオ”で社長のご挨拶や新アトラクションの説明、新CMのお披露目が行われました。

さて、説明会の後はマヨール広場のレストラン“コメドル”での昼食会。品数たっぷりのバイキング形式です。

こんなに沢山いただいて食べられるのか心配ですが、刺身やスペイン風生ハム、蛎などしっかりお代わりさせていただきました。

こちらはカニのスープじゃなくて味噌汁です。そして生麩とウニなど和風のものもいっぱいいただきました。まさにスペインで“食いだおれ”の昼食でした。

食べてばっかりではなく、ちゃんと仕事もします。これは新しいアトラクションの「冒険大迷路」です。そしてこの後は3Dアトラクション“ダルのファンタジーワールド360°”の「ポセイドン」の見学です。

今日の仕事を終えてホテルにチェックインした後は待望の夕食。いつもお伺いする「漁場」さんです。

突き出しは地元産の太い“ひじき”と“ナマコの酢の物”です。ナマコはコリコリ、シコシコととてもいい歯ざわりです。

“サザエと”“ほら貝”の刺身です。海の幸が豊富な志摩ならではのものです。

“焼きホタテ”と“焼きサザエ”です。ほんのりとした苦味がとても美味です。

メインは“蛎フライ”と“ふぐちり”ふぐちりには白子が入っていて、白子のクリーミーな舌触りは絶品でした。

ちょっと珍しい“鯖の塩辛”と“ウツボのから揚げ”です。普段めったに飲まない笹邊も今夜は冷酒をいただきました。
志摩に来るとやっぱり海の幸ということで、今日は二回も食い倒れ体験になりました。

漁場さんを出ると、なんと外は猛吹雪。明日の撮影は大丈夫なのでしょうか。天気予報では「雪」だそうです。

ホテルではVGRIGに乗ったNEX-VG20が待っています。先日撮影したコンピュータ基本ソフトウエアメーカーのVGに続いて2度目の現場となります。音声入力など収録的には問題は解決していますが、まだ現場数が少ないだけに運用性では課題が残っています。今回は三脚運用が中心なので影響はありませんが、肩に乗せたときの重心の位置には問題があります。やはり後ろに大きなバッテリーかウエイトが必要だと感じています。

明日メインで使うレンズはタムロンのEマウント18-200mmです。NEX-VG20単体ではソニー純正の18-200mmの防振機構の滑らかさに軍配が上がりますが、VGRIGに乗せた場合はタムロンの素早い防振のお陰でまさにロックオンという感じになります。一長一短ですが、リグでの運用ではタムロンだと安定したフィックスを撮ることが出来ます。ハンディーとは思えないフィックスの映像には感動します。ただ、このレンズで一つ気になる部分はレンズの後玉付近、マウント内部のフレキシブルハーネスです。広角側では問題ありませんが、望遠側だと表面がツルツルした茶色い板状のハーネスが見えます。位置的には暗箱部分の底面ななり、画角外の上に津用光源があるとフレアが出る可能性があります。やはり暗箱内はハーネスといえども艶消し黒や植毛などの処理はしてもらいたいと思います。ちなみにソニーの純正18-200mmも同様のハーネスがありますが、表面は艶消しの黒になっています。
また、VGRIGは当初よりコンパクトさを重要視したためマットボックス用のロッドサポートは取り付けていません。4x4フィルターの使用にはセンチュリーのスナップオンタイプを62mmや72mm、52mmに変換して使用します。
そしてショルダーベルトを使って肩に掛けるときにUNのモニタリングフードはVG20の鼻マイクに被せて、液晶モニターにはスチロール板を加工した液晶カバーを製作しました。

上の写真はVGRIGリビジョン2からはモニタリングフードのアイカップにニコンF3用高倍率ファインダー“NIKON DW4”用の接眼目当てを加工して取り付けています。接眼部にキャップが出来ることで太陽光線による液晶面の破損を防ぐことが出来ます。撮影中は右の写真のように接眼部キャップをアイカップの内側に嵌め込むことで撮影の邪魔にもなりません。
いよいよ明日は本番日です。天候に恵まれますように。

追記:今日大阪で開催されたNIKONの内覧会へジュニアが行ってきました。D4の内覧会ですが、目的はD800とD800Eです。もちろん触りまくってきたそうですが、その中の数枚をご披露します。

会場にはモデル2名と専門の説明員5名などを配したブースを用意したそうです。売れ筋のD700後継機というだけあって力が入っていますね。これが噂のNIKON D800です。


大きさはNIKON D700より一回り小さくなってファインダー視野率は100%です。
来月発売だそうで、購入は必至のようですが、その性能や如何に!


笹邊はD800も気になりますが、内覧会に展示されていた“宇宙へ行ったNIKON”がとても気になります。フィルム時代に愛用したNIKON F3Pがベースになっています。

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