映像制作フィールドレポート・アーカイブ   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

2012年06月15日(金)  神戸のスタジオで【2】

スタジオ2日目の今日も天候は良好。こんな日ですが今日は外光を遮ったホリゾントスタジオで撮影です。ある意味贅沢な現場だと思います。

香盤は食品中心のブツ撮り。昨日ラストに役者のスチル撮りを行い、今日は最初にスチルのブツ撮りでスタートします。昨日は人物だったので大型ストロボで照明を組みましたが、今日はムービーと同じハロゲンでの照明で撮影します。

カメラはフルサイズのNIKON D700に60mmマクロと105mm、70-180mmマクロズームです。

昨日はフードコーディネーターさん1名でしたが、今日は手タレ兼の助手のフードコーディネーターさんも加わっていただきました。

スチル担当は雑誌なども手がけている弊社の木原カメラマンが担当しています。

1時間の昼食休憩を挟んでいよいよムービーの撮影です。ブツ撮りでは昨日の待機用三脚のVinten Vision 10ではなくSachtlerの太いカーボン三脚を使用しています。

今日は録音が無いので昨日録音部担当だった今西さんが今日は撮影部でVEを担当します。そして昨日HDW-750のファインダーになっていたVFM-056WPはベクトル専用となりPOVCAMが波形モニターになっています。

カメラリモートはRM-B750を使用し、食品がより美味しそうに写るようにマトリクスやガンマを調整します。

今回演出としてこだわったシーンがドリーの使用です。ズラッと並んだ商品を画像のモーション処理ではなく実写で行います。単に作る側のこだわりですが、カメラが移動すると商品のパースが変化し、商品同士の前後関係も変化します。立会いのクライアントさん「もなるほど!」と喜んでいただけまた。こだわってよかったと感じる瞬間です。

カメラ側から最終の微調整。
レールドリーは笹邊製作の千里ビデオサービスオリジナルのAYUドリーです。

さて週明けは釣のロケですが台風の動向が気になるところです。それにしても晴れたり降ったり、嵐になったりと不安定な天候です。

2012年06月14日(木)  神戸のスタジオで【1】
120秒のインフォマーシャルの撮影で神戸のスタジオPIXさんに来ています。先般東京で制作会議を行った案件の撮影現場です。

神戸PIXのモデルルームスタジオとホリゾントスタジオを使用し、初日は役者がらみのシーンを撮影します。

今回の作品では笹邊は撮影監督ではなく総合演出、つまり監督というポジションです。この作品では作る側のこだわりを許していただき、役者がらみのシーンの撮影は三脚を使わずハンディーにしました。子役2名とお母さんのシーンに臨場感を持たせるためのハンディーですが【微妙な揺れ】あるいは【ゆらぎ】を演出するためにイージーリグを選びました。イージーリグとは【男たちの大和】や【誰も守ってくれない】などで使用されたものですが、ステディーのような防振機構はありません。ただ、手持ちや肩乗せのハンディーほど揺れなく、かといってステディーのような浮遊感のない独特の映像になります。日本では珍しい機材ですが、海外のPVやTVドラマシリーズでは多用されている機材です。

撮影はHDCAM HDW-750を使用し、PANASONICのPOVCAMにバックアップ収録します。ファインダーとしてTVLogicの5.6インチLCDモニターVFM-056WPを取り付けています。電源はHDW-750のDタップから取り出していますのでモニターの重量は300gと極めて軽量です。LCDパネルは1280×800でHD信号のモニタリングに不満はありません。またモニター上に波形やベクトルモニターもオーバーレイ表示でき、メニューを切り替えると波形専用のモニターにもなります。さらになんと(通販番組のようですが)入力はHDSDI/SDSDI/HDコンポーネント、HDMIなどに対応していてHDSDIに変換して出力できるコンバーターも内蔵しています。そして入力は4Kを除けばほとんど全てのフレームレートの表示が可能です。素晴らしいモニターです。そして画質はマスモニ並みといっても許されそうな高品位なものです。

この日の現場はとにかく大人数。撮影部3、録音部1、照明部3、俳優部5、制作部3、ヘアメイク、フードコーディネーター、クライアント、代理店などで用意した昼食は20を越えました。大変ですがとても楽しい現場です。

外光の入るモデルルームスタジオでは照明にHMIやキネフロライトを使用します。

技術モニターのD9H1(CRTモニター)を確認する照明部のMさん。HDSDI入力できるD9H1は画質評価モニターとして今も現役です。

制作モニターはオンエアを見る環境に合わせてやはり市販のREGZAです。ただしSVS仕様のREGZAはHDSDIコンバーター内蔵の特別仕様でHDW-750→POVCAM→D9H1→REGZAと同軸一本で繋がっています。
現場プレビューはPOVCAMのサムネイルを選ぶだけで巻き戻しや頭出しの必要なしに即再生できます。そして画質音質も24MbpsのPHモードならHDCAMと比べても遜色無しです。
照明準備に時間がかかるシーンではHDCAMをを三脚に乗せてカメラマンも体力温存につとめます。

子供目線のローアングルもイージーリグでご覧の通りです。無理のない姿勢で安定でありながら1/fゆらぎを残した映像が撮影できます。このアングルのためにTVLogic VFM-056WPを用意したというのが実際のところです。

子役に演技の狙いを伝える笹邊のオッチャンです。子供といってもさすが役者、一生懸命役作りをしてくれます。

本番を見守るスタッフ、クライアント達。
おかげ様でこの日の収録を無事終えることが出来ました。

2012年06月13日(水)  TVLogic VFM-056WP





2012年06月10日(日)  生中継の現場でした
空撮や水中撮影など連日バタバタしていてほとんど更新できていませんでした。写真だけですが現場をアップします。


















今週はオンエアインフォマーシャルをイージーリグとHDCAM、レールドリーなどを使ってスタジオで撮ります。その後は釣ロケ、水中撮影、などなど。梅雨時ですが忙しく過ごさせていただいております。

2012年06月06日(水)  和歌山で夜の水中撮影
現在進行中の新商品プロモーションの撮影。5日夜から6日朝までの深夜ロケです。

日中に次回のHDCAM撮影のポイントをロケハンし、夜が水中撮影です。

何箇所かロケハンを終えた後、夜の撮影のための船が出る港へ向かいます。

いつものようにマンホールを撮りました。「ほんと、マンホールって面白いですね」・・・

今夜チャーターした船です。撮影は陸上からは行けない場所です。

台風が近づいているということで風とうねりが心配ですが、どうやら大丈夫の様子。

小さな船にもGPSが搭載されています。海といえば霧笛を思い浮かべますが、GPSの発達で各地で霧笛が廃止されているそうです。

夕闇が迫りましたが、雲間に明るさが見えます。台風は駆け足で日本の南岸を通り過ぎました。

このときの様子はお伝えできませんが、今回の撮影のために笹邊が考案したビスオリジナルの水中カメラスタビライザーを使用しました。スタビライザーは大阪湾や和歌山港で「まめカムHD」でテスト撮影を行い良好な結果を得て、本番の今日はケーブルの長いPOVCAMを使用し15mの深さまでハウジングを降ろました。撮影は24時まで行い、その後陸に上がって朝5時まで続けました。

台風一過の帰路はご覧の通り晴れ渡りました。まるで秋空のようです。

2012年05月25日(金)  東京駅から東京スカイツリーへはJRバスが便利
制作会議で東京へ行った日に、少し時間があったので、東京駅前からスカイツリーへ直行するJRのシャトルバスに乗りました。東京でバスに乗るのは何十年ぶり?東京駅からス­カイツリーまではちょうど30分。車窓を眺めながら子供の気分で楽しめました。残念ながら持っていたカメラは古いサイバーショット。動画はSDのMPEG記録しか出来ません。でもいい思い出になりました。

朝の新幹線、久しぶりの利用です。

普段は機材があるので車ですがこの日は機材は無く荷物は書類だけです。

混んでいるかと思いましたがほとんど貸切り状態の車輌内。こんなにゆったりしていていいんでしょうか。

なんといっても喫煙環境のある車輌は嬉しいです。今日数十人相手にスピーチする心の準備には睡眠と憩いのひと時が大切です。

東京駅に着いて約3時間余りの空き時間をどう過ごすか?八重洲口を出たところに東京スカイツリー行きのJRシャトルバスが停まっていました。1時間に3本、片道30分で料金は500円だそうです。迷うことなく開業したてのスカイツリーツアーを敢行。地下鉄とは違い、車窓を眺めながら観光気分です。

スカイツリーへは電車も便利です。(今回は利用していませんが・・・)「東武スカイツリーライン」です。

シャトルバスのターミナルはスカイツリーの真下というよりも、スカイツリーに入って停まります。真下から見上げたツリーは天辺が見えないのでちょっと通天閣みたいな感じです。

スカイツリーに併設された【すみだ水族館】へは時間が無くていけませんでしたが、お土産だけは買えました。次回は是非!

水族館のエスカレーターを上がり、屋上庭園から見たスカイツリーです。
タワーの高さ:約634m 足元の一辺の長さ:約68m 重さ:約41,000t(地上本体鉄骨重量)
だそうです。

今回持っていたカメラは薄型コンパクトデジカメのサイバーショットT100です。写真はいつもこれで撮っていますが搭載している動画機能はSD 4:3のMPEG記録しかありません。まあそれでも撮らないよりは撮っておいた方が音も入っていいだろうと・・・・
古いコンデジのSDなので画質は期待しないでください。限定公開でYouTubeにアップしてみました。


YouTubeの480pでご覧いただくと画質が改善されます。


2012年05月20日(日)  こんな空撮も行います:ロビンソン2人乗り超小型ヘリ
夜10時、笹邊の携帯へ転送電話が鳴りました。「明日ヘリで空撮をお願いしたい」ということです。
ホープページで【技術部転送で24時間対応】とうたっているので当然といえば当然です。
とはいうものの、こんな時間にヘリを手配できるか?
早速パイロットへ電話をしましたがウエスカムの使えるエアロスパシアルは現在神奈川へ行っているとのこと。小型のロビンソンR44もNGで、空いているのは2人乗りのロビンソンR22のみ。残念。仕方なくお付き合いのある名古屋の航空会社の連絡するもこちらもウエスカムNGでした。
とはいっても撮影は決まっているということで「ハンディーになりますが、空間手ぶれ補正が付いたカムコーダーを治具に取り付けて10〜30秒の画像ならなんとかなるかも知れませんよ。すでに施設の動画撮影などでは撮影を行っています。」ということを提案しました。
依頼主から「他もあたってみますが、仮で押さえて下さい」と翌朝に持ち越し。

そして翌日、つまり当日に撮影が決定しました。収録本番は夕方から夜にかけて約3時間です。

ジャイロは搭載していないものの、やはり大きなヘリは安定しています。ただしこのエアロスパシアル350は夕方からチャーターされていて使用できません。

この撮影に使用したカムコーダーにはAHEADCAM Uに乗せて5.5インチ外付けモニターとリモートコマンダーを装着しています。脱落防止のため金属ねじこみフードに換装し、バッテリーなどは粘着テープで固定を補強しています。もちろん全体は機体のフックにロープでビレーを取ります。

ドアは撤去し、カメラマンは機体のハーネスとは別にもう一本ウエストの安全帯で体をしっかりと固定します。

予定時刻になりいよいよ離陸です。夕方から風が出てきて少し揺れそうですが、数時間前にテスト撮影を行い、プロデューサーさんに確認していただいております。

夕闇がせまる空に飛び立つR22、とても可愛らしい後ろ姿です。

2012年05月18日(金)  スタジオでVP
今日はVPの撮影でスタジオに入っておりましたが、様々な理由から撮影のメイン機種はHDCAM HDW-750で行いました。

仕込が完了してクライアントさんの到着を待っています。録音が無いので撮影部3名、照明部2二名とスタジオ付きの専従アシスタント、制作部1名の体制です。

モニタリングはCRT HDモニターのD9H1と19インチのHD-SDI REGZAです。撮影台はスタジオの備品ではなく、弊社のスタジオからの持込です。折りたたみ式の脚に15mmのコンパネを乗せています。15mmなので一人で楽に持てますが、周辺を寸角で補強しているので反りも無く、上に人が乗っても大丈夫な強度をそなえています。今回はその上にデコラ(メラミン化粧板)を乗せて撮影します。近接のテレショットが多いのでヘッドはビンテンのヴィジョン10ですが、三脚はサクラーの太いカーボンを使用しました。

ホワイトバランスを再確認して撮影開始。最近小型カムコーダーの使用が多く二週間ほどHDCAMに触れていませんでしたが、やっぱり使いやすいです。
HDCAMを利用したポイントとして2インチCRTファインダーがあげられます。9インチのカラーHDモニターや19インチのHD液晶モニターでは確認しづらいデコラの上の小さな埃もHDVF-20Aなら一目瞭然です。技術モニターや制作モニターを見るVEや制作も気づかない微細な埃もカメラマンには良く見えます。

円周ドリー撮影に用いたPICODOLLY改です。前輪と後輪をリンクさせて調整がしやすいように改造しています。

小さなドリーですがNEX-VG20を乗せることも出来ます。CANONのHF-Sレンズ17-55mm F2.8を電子アイリス制御が可能なMETABONESのEマウントF→SONY NEX-Eマウントアダプターを用いて装着しています。

撮影時に撮れていなかったので以前に撮った写真で商会しますが、B4マウントの10-70mmマクロ専用ズームです。今回の撮影にHDCAMを用いた最大の理由がこのレンズにあります。2/3吋TVカメラ用マクロレンズはフジノンなどから発売されていますが、スームが出来るマクロレンズはこのCANON MACRO ZOOM LENS J7x10B4M 10-70mm 1:2.1くらいでしょうか。もし高性能なマクロズームを挙げるならスチル用のAi AF Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6Dくらいでしょうか。今回NEX-VG20にニコンのマクロズームも考えましたが70-180ではワイド側が105mm(35mmフルサイズ換算)で2/3吋に換算すると70mm×0.4=28mmとなり、けっこう長くなってしまいます。ちなみにJ7x10B4のワイド端10mmを35mmフルサイズに換算すると37.5mmとなり準広角レンズとしての画角が得られ、テレ端の70mmを換算すると約262mmの望遠レンズになります。

SD時代に設計されたレンズといっても、マクロ専用に設計されたJ7x10B4M 10-70mm 1:2.1の解像度、描写はHDTVズームにプロクサーを装着した状態とよりも格段に優れています。
ただしレンズの距離環はNEAR-FARでズーム環もTELE-WIDE、アイリスもOPEN-CLOSEと大雑把なものですが、やはりTVレンズだけのことはあって、フランジバックの調整が備えられています。つまりズーミングでフォーカスがずれることはありません。

週末は水中映像の撮影で和歌山へ行きます。この撮影にはオリジナルの機材製作がとても重要でした。その機材の実地テストを行いす。

2012年05月17日(木)  届いた物に感動:今度は撮影機材
NIKONばかり使っているので以前購入したEFレンズが防湿庫で寂しい思いをしています。
EF70-200mm F2.8L USM
EF-S17-55mm F2.8 IS USM
メインはこの2本なのですが、使う機会が全くない状態でした。

そこに登場したのがMETABONES社という香港の会社の新製品です。

これまでEマウント変換はレンズマウントアダプター内に虹彩絞りを配したKIPON製でしか不可能だったCANON EFレンズが電子制御によってカメラ側から設定できるものです。
EFレンズに対応したマウント内接点が付いているところが大きな特徴です。またなアダプターに内蔵されたプログラムのアップデート用の端子も付いています。つまり光学的かつ電子的なマウントアダプターということです。

加工精度は外観とも良く出来ていて純正品といてtも過言ではないと思いました。そのひとつがフランジバック精度です。17-55mm、70-200mmそれぞれ開放のF2.8でテレ端〜ワイド端でフォーカスが一致していたこと。またスチルでの確認ですが、ワイド端及びテレ端で撮影した写真の画面四隅のフォーカスが中心部と揃っていたこと。

そして気になる絞りのカメラ側からの制御に付いてはNEX-VG10/VG20/NEX-5Nで問題ないことを確認しました。ただしAFは機能しません。これは製品の仕様ということですから当然です。チョット気になるのはアップデート用端子にカバーが無いこと。これは社名の入ったテプラテープを貼ることで対応しました。
IS(イメージスタビライザー)機能はEF-S17-55mm F2.8 IS USMで問題なく動作することを確認しました。カメラのメニューにある手ぶれ補正のON/OFFに関係なく、レンズに付いているSTABILIZERのON/OFFで切り替えることが出来ます。メニューにアクセスすることなくスイッチでON/OFFが出来る点ではHDVの業務用カムコーダーと同じでとても便利です。
写真撮影はともかく、動画撮影ではオートフォーカスを使うことは少なく、特に撮影中にも収録映像に影響しないで拡大フォーカスが可能なNEX-VG20にはワイド端からテレ端まで開放絞り値がF2.8のズームレンズはNEX-VG20にとって重要なレンズになること間違い無しです。またフィルター径77mmというのもNIKONと共通のプロクサーやNDフィルターが使えて便利です。
現在この製品はAmazonには掲載されていませんが、掲載されればリンクを貼らせていただきます。

2012年05月12日(土)  頂いた物に感動
ご近所の庭はいまが旬。そこの奥様からこんなに沢山のさくらんぼを頂きました。

すぐに食べてしまうのはもったいないと思い、ここはさくらんぼの記念写真です。

この美味しさをみんなで分けようと思いますが、スタッフは14日まで九州へロケ。冷蔵庫に入れて何日くらいもつのか・・・・というよりも、美味しいうちに残ったスタッフのお腹のなかにしまう事がさくらんぼにも幸せだと納得しておきましょう。
・・・・美味

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