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空撮(航空撮影)について:セスナ機使用 
ヘリコプターの場合はこちらです
最近はカナダWESCAM社のウエスカムカメラ防振装置を搭載したヘリによる空撮が主流になっていますが、ヘリ+ウエスカムの費用は1Hあたり35〜45万と高額です。しかしセスナはヘリのおよそ1/5の費用で飛ばすことができます。代表の笹邊はスチルカメラマン時代から厳冬期のオホーツクや日高山系、日本アルプス、八ヶ岳等々度々空撮をを行ってきました。ホバリング出来ないセスナの場合もスパイラル降下等、セスナの特性を理解することで十分な好結果を得ることが出来ます。ここでは木曽三川の集まる桑名上空での空撮の様子をご紹介します。ここに紹介したセスナだけではなくヘリコプターによる空撮も行っています
(ウエスカムは搭載していませんが、操縦士とキャメラマンのみので搭乗定員2名のロビンソン式R22型へりならセスナと同額の低コストなヘリショットが可能です。当然クライアントさんの同乗は出来ません)
名神を名古屋方面に走っています
空撮で好結果を得るにはなによりも天候第一。午後になるとどうしてもヘイズが多くなるために撮影は午前中が勝負です。
小牧飛行場を10時フライトから逆算して、大阪は6時に出発です。セスナといえども大阪の八尾から飛ぶよりは小牧まで走る方がコストは低くなります。
中日本航空の事務所
今回お世話になる中日本航空さんには9時に到着。中日本航空さんには北海道や信州でもお世話になっています。
さすがに小牧は地元だけあってとても大きな事務所です。
格納庫に整備中のセスナが置かれています
事務所で打合せの後、格納庫を通って滑走路に向かいます。
小牧飛行場は国際線も離着陸しているためセキュリティーは厳重です。
今日の空撮に使うセスナまで滑走路を歩いてゆきます
滑走路に出るとセスナが待機していました。
この日使うキャメラは池上のHLー45をベーカム一体型にしたものです。機内が狭いのでVTR部の大きさが少し気になります。
俯瞰が多い場合はCCDブロックが分離できるBVP-T70を使うこともあります。
水平尾翼を点検するキャプテン
尾翼を点検するキャプテンは大阪豊中の出身だそうです。
操縦席を後部座席から見たところです
副操縦士の座席にはクライアントさんが座りますが、かなり狭そうで気の毒です。
離陸前の滑走路の様子
いよいよ離陸します。 中日本航空の大型セスナも駐機しています。
離陸の様子をサイバーショットで記録したムービーで押さえました。興味のある方はご覧下さい。
離陸するセスナの機内の様子
WindowsMediaPlayerでご覧ください(要BB)
動画配信の解説ページはこちらです
離陸後の窓外
セスナの窓は操縦席と後部座席では色が違います。また後部の窓は取り外し可能になっていてクリアな視界を確保することが出来ます。逆光で見るとヘイズが気になりますが、順光ではクリアなほぼ空撮日和です。
眼下を見下ろすと自機の車輪が見えます
眼下に見え る小牧郊外。飛行場近くは田畑が多くあります。
逆光に輝く木曽川
北から 木曽三川の河口を望んでいます。逆光で川面が輝いていますがヘイズも輝いています。
木曾三川を横から見ています
東側から 木曽三川公園上空から多度山方面を眺めています。
遠いほうから揖斐川、長良川、木曽川です。この付近では長良川と木曽川の境目はほんの少しの幅になっています。
池上通信機のHL-45で撮影中
河口付近を撮影しています。ウエスカムではなくベーカムの手持ち撮影はキャメラマンの力量が問われます。というとカッコイイのですが、実は秘密兵器「光学防振機構」付のキヤノン13倍レンズを使用しています。
木曽川橋付近の眺め
桑名市上空から北を眺めています。緑の橋は 揖斐長良川橋、手前は関西本線と近鉄名古屋線、そして尾張大橋です。右の中州は長島町。合併によって桑名郡長島町から桑名市長島町になります。
操縦席のキャプテン
スパイラル降下をはじめるための目標を決めているキャプテン。地上の一点を目標にらせん状に降下します。スパイラルの半径が小さくなるとGがとても大きくな り、キャメラが肩に食い込みます。
後部座席から後方を見ると垂直尾翼と地平が大きく傾いています
今回は半径の大きなスパイラルですが垂直尾翼と地上との角度は30度を超えています。山岳地帯で45度以上のスパイラルを行うと失速警報ブザーが鳴りっぱなしになります。
逆光のためヘイズにぼやけた河口堰
北から見た長良川河口堰と伊勢大橋です。奥の川は木曽川でヘイズの中にうっすら見えている橋は木曽川大橋です。長島町に架かる木曽川橋とは別物です。
長良川河口堰の全景
長良川河口堰の全景です。西の端(手前)には魚道も作られてはいますが賛否両論であることは報道等でご存知のとおりです。

長良川河口堰の大きなサイズをダウンロードしていただけます
JPEG/ 122kb サイバーショットP-100で撮影

冗句より眺めた「なばなの里」
最近テレビなどでCMが流れている「なばなの里」です。大きな駐車場も完備されています。
Ikegamiのエンブレムが輝いています
撮影も終盤になり山岳部を通って小牧に帰ります。
御在所岳方面の山岳地帯
いなべ上空から眺める御在所岳、雨乞岳あたりです。遠くは鈴鹿山系の山々です。
秋の深まった多度山付近
多度山付近を撮影しています。
紅葉が目立つ多度山の俯瞰
多度山の樹木も紅葉しているのがよくわかります。
名古屋駅前にそびえるJRセントラルタワーズ
名古屋市上空にはいりました。駅前の高層ツインビル「JRセントラルタワーズ」が出来名古屋駅前も大きく姿を変えました。しかし「大名古屋ビルヂング」は今も健在です。私が名古屋で仕事をしていた頃、大名古屋ビルヂングにニコンのサービスステーションがあり、修理や改造をお願いしていました。
言わずと知れた大名古屋城
名古屋城とキャッスルホテル。時間がなかったので金のシャチホコには近づけませんでした。
今回使用した防振レンズ
今回使用したキヤノンの光学防振機構付レンズ。レンタルは22,000/日です。脱落防止のため、アタッチメント型の防振レンズではなく、防振機構を内蔵したJ-13を使用しました。念のためフードをガムテープで固定しています。空撮で最も重要なことは「物を落下させない」ということです。今回はレンタルで用意できなかったため、キヤノン代理店のミカミさんに用意していただきました。
今回使用したセスナ172P
小牧飛行場に無事着陸です。今回お世話になったセスナ172P(スカイホーク/II)です。小回りが利いてコストも低くとてもいいセスナです。
秋空に浮かぶウロコ雲
撮影を終えたあと、小牧上空には秋の雲が現れてきました。やはり撮影は午前がいいですね。

ここに紹介したセスナ機による空撮の他、ヘリコプターによる空撮も行っています。