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デジタルβカム3台による教育用プログラムのパラ収録
今回東京の制作会社の依頼でデジタルベーカム3台によるパラ撮りを行いました。ホームページへの公開を快く承諾頂きましたので舞台裏を紹介させて頂きます。

晴れ渡った早朝の阪神高速
撮影は神戸市須磨区。3月半ばの春めいてきた季節ですが、晴れ渡った早朝の阪神高速は肌寒いと言う感じです。しかし春先のぼんやりとした脳には、この程度の刺激が心地よいと言えるでしょう。
磨区民センター
撮影のために借りて頂いた須磨区民センター。
現場は4Fの大ホールですが、エレベーターもあり、搬入はいたってスムーズに行えました。
編集ではアナログベーカムを抑えてその数は増えていますが、収録はDVCAM/DVCPROに圧されてめっきり少なくなったデジベです。しかし今回は制作会社の編集環境に合わせてデジベ3台でのパラ撮りで発注して頂きました。 DVW7-00WS
斎藤さん キャメラは斎藤さん、H氏こと宮木さん、岡田さんにお願いし、笹邊は今回VEを担当します。
学者の様な風貌の宮木さん。三脚は持参のサクラーを使用。三脚はヴィンテン派とサクラー派に分かれるようで、上の斎藤さんもサクラー派らしいです。

笹邊はヴィジョン10、ヴィジョン100が合っているようで、サクラーはしっくり来ません。また同じヴィンテンでもヴィジョン11はあまり好きではありません。キャメラワークにとって三脚は命な訳ですから好みがあって当然のことだと思います。

宮木さん
音声今西さん
今回の音声技術はマイクロソフトのITバリバリ活用術でお馴染みの今西さん。音声だけではなくVEとしても優秀で、EFPのシステム構築からトーン調整まで行います。
VE卓周辺
笹邊の担当するVE卓周辺です。正確なレベル調整のため今回はベクトル/波形とも5吋の5850V/5860Vを用意しました。
DVW700WSをコントロールするリモート群 3台のDVW700WSをコントロールするリモートです。3台の色調、明るさ、コントラストを正確に合わさなければなりません。
3キャメラ3VTRというパラ撮りでは各VTRのタイムコードを一致させなければ編集で苦労します。今回タイムコードジェネレーターとしてDSR45を使用し、音声分配機を使って各デジベにタイムコードを送りました。
VE卓中央部
タイムコードを揃えても、3台のDVWが個別に動いていたのではフレームが一致しません。
同期信号発生器(SSG)によってタイムコードジェネレーターを含め、全ての機器のクロックを揃える必要があります。
この時使用したSSGはリーダーの410Cです。SCHも2°以内でRS−170Aに合致した信号を出力します。この日はキャメラにブラックバーストでジェンロックを掛け、カラーバーをDSR45に入れています。
音声分配機と同期信号発生器
410C前面
同期信号として3系統のブラックバーストの他、テスト信号、サブキャリア、SYNCも出力出来る410Cは大変重宝します。
410C背面
VE卓を別アングルから
いよいよ収録開始です。須磨区民センターに小学生達の歌声が響きます。
DVW700WSと宮木さん
キャメラポジションの移動が多いのでDVW700WSはバッテリー駆動にしています。
接続されているケーブルは映像出力・タイムコード入力・ジェンロック信号入力・音声L及び音声Rの5本です。

この日の撮影仕込図です
仕込図
雪化粧の箕面市内
収録を終えた夕刻の神戸市内は行きの天気とは打って変わって吹雪き状態でした。事務所のある箕面市では住宅の木々が雪化粧をしていました。今年は例年になく遅雪の年になりそうです。