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MA(マルチオーディオ)

ビデオ編集を行って、必ず必要になるのがBGMと効果音、そしてナレーションです。しかし、VTRの音声トラックは普通2ないし4しかなく、例えば現場の音とナレーションにBGMを追加しようとすれば2トラックでは不可能になります。さらにステレオ音源のBGMをクロスフェードしようと思えば6トラックが必要です。
最近ではコンピューターを使ったノンリニア編集により、こういったこともいたって簡単に出来るようになりました。弊社でも現在Win/Pentium4やMac/G4Dualを使い、ノンリニア編集もおこなっています。しかし、いざ編集を行うとデスクトップだけでは決して思うようにいかないのが現実で、やはりVTRとシンクロしたオーディオレコーダーが必要になってきます。昔は調相付きのオープンリールテープレコーダー(2インチ幅のテープを使用)や8トラックデジタルテープレコーダーなどを使用したMA編集室を利用したものです。(外部MA編集室の料金は1時間あたり3万円程度)弊社ではマッキントッシュと MIDIインターフェースによってVTRのタイムコードにマッキントッシュのオーディオトラックをシンクロさせてこのマルチオーディオ編集を可能にしています。
2003年12月にホストのCPUをG4/733Mhzに交換しレスポンスの向上を図りました。
下はマルチオーディオ編集時のマッキントッシュのデスクトップですが、VTRと完全に同期して複数の音声トラックが走っています。また長時間のMA時に問題となるフレーム誤差もマッキントッシュをVTRと同期結合(GENLOCK)することで解決しています。

MA編集時のマックのデスクトップ

MA用のVTRはSONY=PVW−2800、DSR−2000やPanasonic AJD−455等です。マッキントッシュのデスクトップ上で、VTRの影像に合わせて並べた音を編集完了後、再びVTRの音声トラックに戻してやればMAの完了です。また、MAの編集データはノンリニアになっているため、音声ファイルとシーケンサファイルを保存することで、いつでも再利用、再編集が可能です。
さらに弊社では「使用音源」にも記載しておりますが7000曲以上のBGMや1000余りの効果音を常備しているため、敏速に作業可能になっています。現在このシステムを使ったMAの料金は1時間あたり1万円弱の設定をしておりますがVPやCMなどに使用してもレスポンスが良く好評です。(※音源費&選曲費は別途)

ポストプロダクションでの作業
レコーディング中 左の写真はナレーションの録音風景です。クオリティーの要求される録音の場合はポストプロダクションのMAルームを使用します。ナレーション録りは商品名のアクセントや、外国語の場合の発音など、必ずクライアントさんに立ち会って頂く必要があります。普段お世話になっている三和さんはゆったりとしたスペースがあり、クライアントさんにも好評です。
(三和ビデオセンターHP)
録音後は必ず整音作業を行います。ブレスノイズの除去だけではなく、最近ではProToolsを使ってアクセントの修正なども行います。複雑なMAではポストプロダクションを利用することで、高度な音編集が可能になります。そして効率のよい作業でトータルの時間も短縮できます。写真はMA2に設置されたSSL社のSCENARIA。フルオートメーションミキサー、ビジョントラック(ビデオディスクレコーダー)、エディターがひとつに統合されたDAWです。
MAブース