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千里ビデオサービスのコンピューター環境について

メインはXP Professional &US版 Mac OS9、そしてBeOS


 マルチメディア時代の今日、様々なファイルがビデオ素材として持ち込まれています。ビデオ制作においては編集スタジオに持ち込まれる各種素材に対応しなくてはなりません。弊社ではそれらをWindowsとパワーマックG4を導入することにより対応しています。

 WindowsはPentium-Dデュアルコア/3GHz及び3.2GHzを筆頭にPentium4プレスコット/3.4GHzや3.2GHzを使用してレンダリング不要のノンリニア編集環境を3ブース構築しています。メモリーはDDR-2、DDR-400等のデュアルチャンネル3GBで、拡張カードによりベーターカム、DVCAMからエンコードされたAVIファイルをオリジナル画質のままリアルタイムに編集します。ハードディスクはシステム用に40GBの他、160GBのをRAIDで4基内蔵し、リムーバブルHDスロットも 3基搭載しています。いずれもATA-133及びシリアルATA-150の高速タイプです。冷却ファン9基という千里 ビデオオリジナルのモンスターマシーンはリアルタイムのノンリニア編集だけではなく、DVDのオーサリングやリアルファイル、メディアファイルへの エンコードやURL埋め込みなども担当します 。搭載OSはWindowsXP Professionalです。現在稼働しているリムーバブルハードディスクは160GB〜250GBまで約50台、約10TB (テラバイト)です。
 上記3台の他Windows2000Professional搭載のPentium4/3.0GHzを使用したマシーンはリムーバブルHDスロット3基搭載で稼働しています。こちらは865チップセット搭載でデュアルチャンネルPC3200及びハイパースレッディング対応によりデュアルCPU
認識になっています。メインマシーンと同じコーデックを搭載し、イベント現場での送出システムとしてモバイルケースに収めています。

 モバイルノートはXP Professional搭載のVAIOですが、これにもリアルタイム編集カードを搭載し、FireWireの大容量HDとNTSC出力カードによってデスクトップ並みのリアルタイム編集を 実現しています。このマシーンはアナログ変換し、ビデオ送出に使用します。
 そしてMacintoshは1GHzG4/Dualプロセッサーがノンリニア編集もサポートし、高品質なビデオ作品制作に貢献しています。このMacintoshはDVCAMの編集機DSR-2000を制御することでインサート編集なども行います。搭載OSはMacOS9とOSXです。内蔵HDのATA-100/80GB3基に加え、FireWireリムーバブルのUltraATA80GB×2を搭載しています。

 高速LANで接続された弊社編集室ではTCP/IP及びAppleTalkの相互乗り入れにより、Macintosh-Windows間のファイル共有環境を構築しているため、ファイルの受け渡しが自由に行えます。たとえばフリップ用のPhotoshopデーターの受け渡しや、MACサーバーのハードディスクに保存された10000曲以上の音源ファイルをWindowsから直接開くことも出来ます。またその逆にMacintoshからWindowsのハードディスクにアクセスすることも自由になっています。
千里ビデオサービスのネットワーク上ではCD-Rなどのメディアに依存することなく、Macintosh-Windows間でシームレスにデータを共有することが可能です。

 忘れてはならないのがBeOS。R4からのBeユーザーですが今もノンリニア編集で1台稼働しています。マルチメディアUNIXと言われるだけあってシステムは非常に丈夫です。現在DVCAMリアルタイム編集と送出用に使用していますが、とても使い易いと思います。Beも昔はMacintoshで走っていましたが今はPCで走っています。

PowerMacG3も活躍しています

 テロップやフリップ作成はクロックアップしたG3-MiniTowerを使用しています。
とは言ってもオリジナルより遙かに高速化したG4/733MHzを搭載し、メモリーは768MB、ハードディスクは4台内蔵しています。古そうに見えても中身は十分チューニングされていて、現行機種に引けをとることもなく活躍しています。
 主な仕事は事務関係及び弊社のWEB管理とテロップ送出です。そしてシリアルポートを利用したMIDI環境によってMAも行っています。拡張ビデオボードは企業秘密のため公表できませんがベーターカムコンポーネント信号に対応し、外部同期結合も可能です。また、フォトショップのアルファチャンネルを外部キーとして出力可能です。QuickTimeは6.0Proをインストールし、MPEGファイルの書き出しや、AVID CODECを用いてVIDEO COMPOSERファイルの読み出し等にも対応しています。ビデオからの取り込みではモニターで見たままの画質をQT・AV・MPEG・PICT・BITMAP・JPEG・TIFF・GIF等々にファイル化でき、逆にパソコンの画像もCRTに表示の品位でビデオに記録できます。モニターを複数に拡張することによって送出しながら他のアプリケーションを操作することも可能です。フォントはPinacleSystem欧文フォントやTV丸ゴシック、TV角ゴシック、TV明朝といった高額なフォントを購入していますので、画像処理アプリケーションとの併用で極めて高品位なテロップが仕上がります。

 (書体によっては使用出来ないもや、使用の度毎に無体財産権料が必要になるものもありますので、デザインフォントの使用にあたっては事前に書体をお知らせ頂きます。特に放送局納入のプログラムについては使用フォントにより、放送局が許諾を受けていない書体を使用した場合は不良素材となり放送できないという事になりますので特に注意が必要です)

 ロゴの取り込みはSHARP JX330M(A4)やFieryX2eとミノルタLIMOS-910(A3)により行っています。透過原稿のスキャンは もう1台のSharpJX330MおよびミノルタQuickScan35で対応しています。またビデオパッケージの版下、少量部数のフルカラー印刷はFieryX2eとLIMOS-910が活躍しています。

他にもいろんなMacやWindowsが活躍中です

 サブマシーンの青白PowerMacG3もビデオカードはMTと同じものを搭載ています。フリップ〜フリップ〜フリップ等、静止画が連続する場合でも3次元ノンリニアエフェクトを併用することで変化に富んだ内容で編集が行えます。またこのマシーンは中継現場のフリップやテロップの送出にも使用しています。

 この他にも立ち会い編集時にテキスト入力等でお客様にお使い頂けるようにPowerMac7300を設置しています。古い機種ですが、SONNETのG3カードを搭載することにより、ストレスを感じることなく使用できます。このあたりは代表者個人の趣味によるところでもありますが、ビデオ編集にコンピューターを導入するにはそれなりにハード、ソフトに精通する必要があることは確かです。
 さらに弊社ではPentium II/400MHzのDELLでCD-R焼き込み用に40倍CD-Rを稼働させる他、ロースペックでの検証にも使用しています。
また旧型Macも PowerMacG4/350/DVD、PowerMacG3/DVD、iMacG3/400/DVD、PowerMacG3/DT266、PowerMac6300/G3/400/Dual、PowerMac8500/G3/500、/PowerMac4400/G3/240、PowerBookG3、PowerBook2400、PowerMac7100/WebServer、Performa6410/G3/400、MacintoshIIvx/PPC等 が活躍中です。
編集室ではClassicIIが終日正確な時を刻んでいます。

 千里ビデオサービスではコンピューター、FAX、スキャナー、プリンターがネットワーク化され、ファイル共有で作業効率も非常に高くなっていますが、99年7月より全てのコンピューターがインターネットに高速常時接続となり、24時間いつでも快適にブロードバンドコンテンツの利用が可能になっています。かなり古いマックですが、一部のWEBサーバーはPowerMac7100も担当し個人用のホームページなどを公開しています。さらにShare Way IPを使うことで取引先との大量のデーター受け渡しや海外とのファイル共有も実現しています。