「キャビンアテンダー」がGoogleやYahooで検索され、ハワイロケのページがトップであがっていた。ハワイロケの際に乗ったサンセットクルーズの船のキャビンアテンダーがその頁である。
キャビンアテンダーと呼ぶようになったのはいつ頃からだろうか。昔は飛行機の女性客席乗務員をスチュワーデスと呼び、女性達の憧れの職業だった。
大映テレビの「スチュワーデス物語」がオンエアされていた80年代、私の友達も何人かはスチュワーデスという職業に就いて、周囲から羨ましがられていたのを思い出す。
私は仕事柄飛行機に乗ることが多かったのだが、スチュワーデスというのは大変な職業だと感じていた。スチュワーデスは言い換えると「空飛ぶウエイトレス」ということになるだろうか。不安定な機内での飲み物や食事のサービスは大変だろうし、トイレの後始末もしなければならない。質の悪い客からは「ねぇちゃん」呼ばわりもされるだろう。また人員削減から最近では機内清掃も業務になっている。
そして何より、一旦事故が起これば生還することは難しい。
「しょっちゅう外国に行けていいわね」と言われても国際線乗務は極めて厳しい労働条件で、目的地での生活などエンジョイできるはずはない。そのわりに、就職への道は「スチュワーデス物語」のように厳く、堪能な語学力も要求される。そして憧れの職業ということなのか、所得は地上勤務と比べて格段に高いというわけではない。
昔のようにスチュワーデスが憧れの職業でなければ誰もやりたがらないのではないかと思っている。まして今のように契約社員やパートタイマーになればなお一層なりたがる人は少なくなるだろう。はたして今のキャビンアテンダーというのは憧れの職業なのだろうか。
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