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担ぐ=Shoulder=肩
カメラは腰や胸ではげない!勿論腕でも
げない。だから・・・
Compilation RIG

ストレスフリー ショルダー リグ
ハンドヘルド小型カムコーダー・HDVカムコーダー用ショルダーリグ
(HVR-Z5J・Z7J・HXR-NX5J対応)


HDVカムコーダーで長時間安定した撮影を行うため、千里ビデオサービスではオリジナルのショルダーリグを開発いたしました。旧機のショルダー部分やビューカメラ用のルーペ、ベーターカム時代に使用したNP-1バッテリーケースを再利用しています。リサイクルの集合体=とてもエコなショルダーリグです。胸や腕で支える既成のリグに比べると操作性は2/3吋カムコーダーと同等に扱え、撮影者を無意味なストレスから解放してくれます。


フロント部分にスペースが出来たため、現在DC-DCコンバーターを組み込んでNP型リチウムバッテリーからカムコーダーへ電源供給出来るようにバージョンアップを行っています。単体使用での三脚はヴィンテンVISION 3がベストですが、総重量が増えたためにVISION 11がピッタリでした。上の舟はソニーの放送用、下の舟はパナソニックWV-F70用のWV-QT70です。


バッテリーケースにはRAMSAワイヤレスレシーバーの取り付け金具が付いているため、ワイヤレスレシーバー内臓カムコーダーとして使用することが可能です。重量が増えたことはデメリットではなく、安定した画像を撮ることに大きく寄与しています。軽さによる挙動が無くなり、重量からくる安定感は2/3吋カムコーダーのものと比べて遜色なくなりました。もちろんカメラ直下のアタッチメントでカメラをはずせるためワンタッチでハンドヘルド常態に切り替えることが出来ます。また、ショルダーパッドとソニーの舟は前後に約60mmスライド可能でベストポジションを設定できます。

このショルダーリグを実現させるために最も大きな役割を果たしたLCDファインダーです。着脱可能な台座とはビス止めしていますが、光線引きを防ぐためにパーマセルを巻いています。

デジタル化によって現在は使うことが無くなってしまった6×9フィルムカメラ用のフォーカシングスクリーンルーペをLCDモニターに取り付けてビューファインダーとしました。LCDパネルとの接合部にはソニー純正遮光フードの取り付け部を用いたため、ワンタッチで着脱できますから、三脚使用などの状況に応じて敏速に切り替えることが可能です。

ファインダーのアイピースラバーは手元にあったDSR-450用のソニー純正予備パーツを使用しました。覗き心地、フォーカス精度は2/3吋カムコーダーと同様のものとなりました。ルーペの自重によってLCDパネルが垂れてこないための補強対策も施しています。

電源供給とウエイトを兼ねるNPケースと レシーバー台座
ショルダー後部に取り付けたNPバッテリーケースとワイヤレスレシーバー取付金具。RAMSA用ダイバシティーレシーバー及びソニー旧機に対応しています。

ショルダーRIG本体
NPケースはIDXのV座アダプタープレートを介してショルダー部分にビス6本で取り付けています。NP型リチウムバッテリーから安全ヒューズを経由してショルダー内部を電源ケーブルがフロントまで通っています。ケーブルは新たに通したものではなく、パナソニックの二板式WV-F70のショルダーパッドに元々通っていたものを再利用しています。現在フロント部分のスペースに入れるDC-DCコンバーター及びRECトリガースイッチを内蔵するように開発を進めています。

ワイヤレス用ケーブル引き回し

ショルダー状態


 



ショルダータイプ のHDVカムコーダーとしてはHVR-S270という製品がありますが、20倍ズームレンズが装着されているHVR-Z5JやHXR-NX5Jをショルダー運用出来ることはHVR-S270よりも有利になります。もし20倍レンズが装着されていなければもちろんHVR-S270を使用する方が有利になります。

実際の運用(三脚使用)



ショルダー運用



Compilation RIGの由来は元々別なものに入っていた部品を、一つの計画に基づいて集めて作ったと言うようなところですが、 真実はコチラに!

なお、このページをご覧いただいた方から製造販売について訊ねられましたが、現在のところは自社用ということでそのつもりはありません。自作される方がいらっしゃると思われますので、ショルダーパッドと舟の品番写真を掲載しておきます。松下電器・松下通信の製品です。

品番

また、今回LCDルーペには手元にあった古いトヨビューの6×9バック用ルーペを改造しています。
トヨビューのホームページはコチラです→ http://www.toyoview.co.jp/sub13.html

このショルダーリグと時を同じくしてブログにリンクしていただいている【自作の人生】さんが!これまた素晴らしいショルダーリグを開発されていました。メーカー製であれ、人が作ったものだから自作できて当たり前と考える人生さん。山梨と大阪、必要なもので売っていなければ自作するという共通点にニヤリとしてしまいました。

千里ビデオサービスではこれまでにもさまざまな機材を開発・製作してまいりましたが、今後もより良い撮影技術に向けて必要なものは購入、無いものは作るDIY精神で取り組んでいく所存です。