Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

DVCPRO AJ-SDX900 12/16(Fri)
時事ネタが続いたので少し軌道修正してキャメラネタを!
DVCPROでの撮影が多くなりました。
PANASONICのキャメラはこれまでに管球式の3管プランビコンのAK-30、初3CCDモデルのWV-F50、初デジタルキャメラのWV-F700、そして放送用3CCDのAQ-11D、20Dを使って来ました。そして1/2吋業務用ではWV-F250を5台導入し、その後オンチップレンズFITCCDを使ったWV-F260にキャメラヘッドを入れ替えて現在もEFP用に使用しています。
PANASONICのTVキャメラはAQシリーズを出した時から絵作りが大きく変わったように感じます。特にDVCPROとの一体型であるAJD-950Wあたりからは演色性、操作性において放送業界も納得する仕上がりになっていると思います。まず演色性ですが、ある監督の「S社の絵作りは好きじゃないんでI社のキャメラでお願い」という注文を「監督指定のI社のキャメラを持ってる所はまず無いですから、P社のAJD-950Wを使ってみましょう。絵は笹邊が納得しているものですから大丈夫です」と我を張って撮影しましたが「P社のキャメラ、いいねぇ」という結果で、その後も16:9ワイド撮影でSDX900を使用しています。操作性ですが、これは業界の標準スタイルといわれるS社の舟(キャメラと三脚の間に入れるクイックシューのようなプレート)を採用(S社のOEM)し、スイッチ類のレイアウトもS社に準じています。これは非常に使いやすい配慮です。私達はスイッチの位置は目では無く手が覚えているため、メーカーが変わっても操作性が同じであることは撮影時のトラブルを防ぐ意味でも有効な措置です。自動車でも同じですが、右ハンドル車でも、左ハンドル車でもクラッチ、ブレーキ、アクセルのレイアウトは同じですし、左ハンドル車の場合、シフトレバーは右側に配置されていますが、シフトパターンもほぼ同じになっています。笹邊が昔右ハンドルのワーゲンに乗っていた頃右ハンドルなのにウインカーのレバーが左あることに慣れてしまって、国産車に乗った時違和感を感じていました。
SDX900は最も基本的な違和感の無い操作性を備えていることがうれしい限りです。これに倣ってI社も最近は標準スタイルに変わってきました。
現在千里ビデオではβCAM、DVCAM、DVCPROが混在する環境ですが、DVCPRO⇔DVCAMはSDI結合することで非常に仲の良い環境になっています。またβCAMもコンポーネント信号で結合し、三者間での信号の受け渡しは高い自由度と高画質な環境を構築しています。
撮影現場でのDVCPROですが、パラメーターを小型リモートコントローラーのEC-3によってビデオエンジニアがシビアに管理することが可能で、主に高画質が求められるVP、インフォマーシャルに使用しています。また細かなガンマ調整や24P、480Pでの記録、16:9ワイド/4:3スイッチャブルなど様々な機能を備えているためDVD制作やVシネマ制作にも向いています。
最近DVCPRO/HD/P2の実物を手にしましたが、こちらもシステム展開が期待ます。ちょっと古いコピー風に「いま、PANASONICがおもしろい!」といったところでしょう。
そういえば先日「男たちの大和」で山田純大さんを単独取材しましたが、「男たちの大和」本編の撮影はPANASONOCのAJ-HDC27H(VARICAM)で行われています。
しかしストーブのこともあり「いま、PANASONICはたいへんだ!」でしょうか。





 
スマートじゃないですね 12/14(Wed)
夕刻のニュースで
外資系のUBSグループ、リーマン・ブラザーズ証券、日興コーディアルなどはジェイコム株の購入で得た3社合わせて140億円を超える利益を、みずほ側に返還する方向で最終調整を進めています。
こうした利益は、みずほの発注ミスにつけ込んだ形で得たことから、与謝野金融担当大臣や自民党内からも批判が相次いでおり、こうした声に配慮したものと見られます。
ただ、すでに現金を支払っての決済を終えているため、決済分にかかる税金の処理方法や、利益を放棄することによる各証券会社の株主への説明責任などの問題が残るため、具体的な返還方法を関係者が協議している模様です。

ということです。内容は当然としても、少し判断が遅かった感は否めませんね。
結果的には瑞穂グループの財力を見せ付けただけです。
さて今回の顛末、損をして得をとるのは誰でしょうね。
 
与謝野金融担当大臣に同感 12/13(Tue)
ジェイコム株を巡る発注ミス問題で与謝野金融担当大臣は、誤って売り注文が出された株式を複数の証券会社が買い付けていたことを批判されていました。
もし車のディーラーが61万円で1台のところ、1円で61万台というチラシを打ったならどうだろう。間違っていることを解って買いの注文をできるでしょうか。
今回、日興コーディアルグループUBS証券モルガン・スタンレー証券リーマン・ブラザーズ証券など、複数の大手証券会社が自社の購入株として大量に株式を買い付けていました。これに対し与謝野大臣は
「法律上の問題はないが、証券会社の経営者は行動の美学を持つべきだ」という意見を述べられていました。笹邊も同感です。
経営哲学はよく聞きますが、美学というのはすばらしいですね。
「間違って出た売り注文ということが判っていたから、取りあえず買っておいてあげたよ!明日は我が身というから、決済の必要は無いよ!」なんていう美談になれば今回の外資系証券会社は本当の意味で株が上がるのですが・・・・相場師の世界も・・・・
昨日の敵は今日の友→今日の友は明日の敵→他人を信じちゃいけないということですかね。
業界リーダーとしてフェアなビジネスを行ってもらいたいと思うのは私だけでしょうか。
与謝野馨氏は与謝野晶子の孫なんですね。
写真は氏のサイトからお借りしました。



 
YahooBBがSoftbankBBに 12/11(Sun)
2005年12月1日にソフトバンクBB株式会社が設立されましたが、アクセスログを見ると12月8日以後これまでのYahooBBのIPアドレスがなくなり、全てSoftbankから始まるIPに変わっていました。かといって、YahooBBは今まで通りに存在しています。こういうことがあるとまた検索エンジンのアルゴリズムが変わるのではないかと思ってしまいます。
ちなみにソフトバンクBB株式会社の資本金は300億円で、先日ジェイコムの株取引で些細な入力ミスから巨額の損金を出したみすほ証券の損金とほぼ同じです。
ITの世界では今も大きなお金が動いていますね。
みずほといえば今年もそろそろ年末ジャンボの季節です。宝くじ当たらんかなぁ〜!
 
追記:今回話題になっているジェイコムは人材関連の会社です。
ケーブルテレビを提供しているJ:COM(ジェイコム)とは全く別の法人です。



 
笹邊の誕生日 12/11(Sun)
仕事に追われて誕生日を忘れていました。
ロケ先で息子達、娘からのメールでそれを知った次第です。誕生日から一週間過ぎた今日、ようやく娘や息子達とゆっくり過ごせるひと時を持つことが出来ました。そこで彼らからのプレゼントは・・・・・今まで勿体無くて買えなかったインパクトドライバー!ついつい安いコーナンブランドのドリルドライバーで代用していましたが、こんな形でゲットできるとは思いませんでした。このインパクトドライバー、LEDライトが仕込まれていてビットの先を明るく照らしてくれます。
超超感動!大感謝!
子供達が社会人になったということは・・・・・これからは毎年の誕生日が楽しみになります。





 
ここは何処? 12/6(Tue)
青森ロケの帰りの飛行機が遅れたのは関西上空の寒冷前線による強風が原因だったようです。
青森で一足早い雪景色かと思っていたら、箕面市も山間部は大雪でした。会社から眺めた裏山はすっかり雪化粧です。打ち合わせへの出発時刻を早くして箕面山経由ルートに変更。箕面でも大阪市内より一足早い雪景色を楽しむことができましたが、箕面が大雪だったなんてとても大阪市内の人には信じてもらえません。でもこの日のニュースで金閣寺の初雪も紹介されていました。
今シーズンのロケ車はすでにスタッドレスREVO-1に履き替えています。



 
青森ロケ 12/5(Mon)
ケーブルテレビショー in KANSAIの翌日からは青森ロケでした。
内容は五所川原市にある板柳のりんご。さすがにりんごの名産地です。撮影現場に近づくとやはりりんごの香りがしてきます。
4日夕刻の伊丹発の飛行機から見下ろした青森は予想通りの雪で、夜にもかかわらず白く見えていました。大阪のスタッフよりは一足早い雪見酒?
5日夕刻、帰路の飛行機(伊丹発-青森行)が遅れ、19時青森離陸の夜間飛行になりました。おかげで青森市、名古屋市、大阪市の夜景も楽しむことが出来、特に名古屋上空からはセントレア空港がよく見えました。
最後の写真は板柳の人が絶賛する糖度15度以上保証の「いたやなぎスペシャル」
大阪のみんなに喜んでもらえました。



 
ケーブルテレビショー in KANSAI 2日目 12/03(Sat)
ケーブルテレビショーの二日目は少し余裕も出来、笹邊も情報収集のためブースへ。
PanasonicのP2カムやIkegamiのハードディスクキャメラも出ていました。しかし注目はSONYのXDCAM-HDでしょうか。新製品のDVCAMもありましたがやはり参考出品に目が行ってしまいます。
カノープスも出展していて、HD編集システムなどがありました。来年は千里ビデオもCANOPUSのHD化を考えなくてはならないでしょう。早くHD用のDVD規格を統一してもらいたいものです。
新製品やF1カーを間近に見れてとても楽しい現場でした。
展示ブースの見学から戻るといつの間にかTBSチャンネルで出演していたアメリカザリガニの柳原君が舞台裏の送出ブースに座って邑久と親しげにお話していました。邑久はアメザリのファンだったらしい。
知らんかった・・・・。



 
ケーブルテレビショー in KANSAI 初日 12/02(Fri)
12月/2〜3日、南港のATCホールで関西の24局のCATV局によるケーブルテレビショー in KANSAI 2005が開催されました。
今回も笹邊はバックステージで暗躍していました。送出は例によってカノープス。リアルタイムに反応するDVStormの送出機能と現場でのキャプチャー、編集、エフェクトを可能にするポテンシャルの高さに大満足です。詳細はいずれShootingで公開いたします。
ケーブルテレビショー in KANSAI 2005の詳細
この現場と重なって2〜3日は別現場が2箇所稼働中。1箇所は2CAM/パラ、もう一箇所は3CAM/EFPです。どの現場も大変ですが皆頑張ってくれています。ATCに比べると、いずれもかなりお堅い現場で全員スーツ着用です。たぶん笹邊のチームだけがリラックスして現場を楽しめたのでは・・・少し申し訳ない気分。ただしきっかけの緊張感はATCが最も厳しかったことは確かです。



 
北浜 I R 通信 11/25(Fri)
関西の投資家のメッカ北浜。
IR(インベスター・リレーションズ)とは、企業が株主や投資家に対し、投資判断に必要な企業情報を、適時、公平、継続して提供する活動のことをいいます。
従来WEB上でのIR情報公開にはSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)によるHTMLファイルとビデオの同期が利用されていました。左フレームに小さなビデオがあり、右フレームにパワーポイントから書き出したテキストや画像が順次変わるというものです。確かにナローバンド時代には注目を浴びましたが、ブロードバンド化が進むことでSMILではなく、ひとつのビデオ画面としてパワーポイントも動画配信できるようになりました。つまり配信するビデオのサイズ、品位が高くなったことで、ナローバンドでは読むことが出来なかった数字や文字、グラフも十分見えるレベルに達したということです。
今回撮影した企業では、資料をPDFで配布し、プリントアウトした印刷物を参照しながらビデオを見ることを推奨されています。ナローバンド時代の知恵ともいえるSMILによるシンクロページもブロードバンド時代にはその役割を終えたといえるでしょう。ようやくインターネットをテレビのような感覚で使える環境が整ってきたようです。笹邊は普段からテレビを見るようにインターネットを見ています。それはニュースをBIGLOBEストリームで見ることです。放送時間に関係なく最新のニュースを視聴出来ます。ブロードバンドが日本全国に普及するのもそう遠くはないでしょう。





 
表舞台と舞台裏 11/23(Wed)
阪急梅田ビッグマン前で行われたZAQのイベント現場です。
PC4台を持ち込んでの送出も小型スイッチャーのおかげでコンパクトに組むことができます。PCはそれぞれ100MBPSのネットワークに繋がっていてます。スイッチャーのSW-350は.NetFramework上で走るアプリケーションによってVAIOから画像データをROMに保存して送出することが出来、イベントタイトルなどを送出CHに割り当てることが可能です。
華やいだステージの舞台裏では我々技術スタッフが暗躍?しています。今回は22日の深夜23時からの仕込みでまさに暗躍でした。




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