Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

スズキデー 11/12(Sun)

スズキデー記念ピアノコンサート【関西、中国・四国、九州地区】の収録でした。システムは3CAM/EFPのDVCAM収録です。今回はピアノの他にバイオリンの合奏も行われました。



録音は三点吊りのAKG C414がメインです。重低音が必要なフルオーケストラではノイマンがベストですが、今回の構成では明るい系のAKGが良いでしょう。それにCPはノイマン以上です。



3CAMですが、三脚は4本を用意し、ピアノのレイアウトにあわせ1部と3部、そして2部用のホジションを休憩中に移動します。最後部のキャメラは常に2xのエクステンダーを入れ、ディティール量をノーマルよりも少し多めにすることでシャープネスを確保します。



システムはSEG-2550をベースにPGMを2台のDSR-45に同時収録し、裏撮りとしてDSR-40を用意しました。仮設のベースはオリジナルラックにオールインワンで収まっています。



近頃はこういった演奏会を収録する場合にVTR一体型キャメラを複数使用して、編集で1本化するパラ撮りが流行っていますが、千里ビデオサービスではTALLY、リターンビデオ、インカムを備えたEFPシステムを使用しています。たとえVTRをキャメラ毎に回す場合も同様です。


※EFPとはElectronic Field Productionの略です。
編集で手直しが出来るパラ撮りとは異なり、リアルタイムにスイッチングするEFPは非常に緊張感の高いシステムですが、生中継では必須のシステムです。
生中継ではキャメラマンが変化する状況に機敏に対応しながら、タリーランプとリターンビデオを見て撮影を進めなければなりません。詳しくはスイッチングによるマルチキャメラ収録についてをご覧ください。

 

Kaori Nara Turner 11/09(Thu)

 今日は天気も最高、景色も最高。Very very happy! な一日でした。現場は神戸新聞松方ホールです。



 笹邊の仕事は映像送出で、先日編集した「そうかもしれない」の予告編やカオリ・ナラ・ターナーさんの紹介ビデオ等です。



 送出はCanopus UltraEdit2とDVDで7700ANSIのプロジェクターで行いました。Canopusのレスポンスが良いのでDVのラグタイムは生じず、プリロール無しのジャストタイミングでの送出です。ホストはPentium4/3.2GHz/2MB-RAMのオリジナルマシーンです。スイッチャーはSW-350でミキサーはYAMAHAで行いました。



 何がVery very happy!かというと、長年尊敬してきたカオリさんにお会いできることです。何といってもハリウッドで最も有名なオバ、もとい、日本人であるとマスコミでは言われていますが、それよりも笹邊は「世界で最もグレートな裏方」だと思っています。実はカオリさんが「シュワルツェネッガーやロバートレッドフォードに乗っかってマッサージをして上げる」というのをテレビで見て以来、絶対やって欲しいと思っていました。



 カオリさんのマッサージは最高でした。コリがほぐされるのではなく、心がほぐされる思いです。「メイクアップは心のメイクアップ」と仰られていますが、まさにその通りです。揉んでいただいた後は「今度はKaoriの番」ということで、カオリさんの肩を揉ませていただきました。少しだけシュワちゃんの気分を味わえた幸せな一日です。


 そして本番のカオリさんとても素敵でした。確かにハリウッドで、それも裏方としてトップで走ってこられた生き様はまさにグレート。カオリさんに「最もグレートな裏方だと思っている」と話した時、「若い子に言われるより、あなたのような方にそう言われるのが一番嬉しいのよ」ということでした。私はカオリさんよりも・・・・なんですけど...。

 

和歌山で簡易中継車 11/08(Wed)

 和歌山でアミューズメントのオープニングイベントを中継して来ました。サブの設置場所が無く、機材車のデリカ4WDを簡易中継車に仕立てました。ヤンマーさんの野外イベントではこれまでに4CAMをロングボディーで組んできましたが、今回は2CAM+PCと、いたってシンプルです。





 スイッチャーはFSを5ch内蔵したAW-SW350です。位相調整が不要で大変便利です。デジタルスイッチャーにありがちなコンポジットでの画質劣化も極少で、非同期信号をそのまま入力できる優れものです。





 今回は一泊二日の現場で、ホテルでリハの映像を再生して太鼓のカット割り修正を行いました。とはいっても8時ではなかなか寝付けず、結局VAIOでGYAOを見てしまいました。それでも睡眠時間は11時から7時まで、8時間もありました。





ホテルの朝食はとても美味しかったです。やっぱり朝は和食ですね。



 約30分の本番を無事終了し、14時には帰路に付きました。運転はMキャメラマンにお願いして、笹邊は爽やかな秋晴れを楽しみながらウツラウツラ。7日の強風がウソのようにいい天気でした。






 明日は神戸で映画イベントの送出です。特殊メークやボディーメークでおなじみのKaori Nara Turnerさんがこられます。本番ではKaoriさんのPVや映画「そうかもしれない」の予告編などを7700ANSIのプロジェクターでスクリーンに送出します。編集はCANOPUSで行いました。送出スイッチャーは和歌山と同じAW-SW350を使用します。和歌山の現場をShootingにアップしました。

 

厚生年金会館 11/04(Sat)

 昨日の厚生年金会館は無事終了しました。朝9時から夜9時までの現場となりましたが、いろいろ楽しい現場でした。笹邊が嬉しかったのは小田純平さんとお話が出来たこと。とても歌の上手い作曲家で、他の人の歌を唄わせるとオリジナル以上に唄ってしまいます。おそるべし小田純平!!!


ギター1本で歌う小田純平さん
(ビデオからキャプチャー)



この日のVEはHIROTO。
連休明けから静止画と動画を使った作品の編集作業に入ります。



音響の大谷さんは「音らんど」の「おしゃちょう」です。



音らんどの皆さん、お食事中です。



おとなしそうに見えて、とても危険な?特効さん



なぜか邑久はWAHAHA本舗の「ダンス王」をGETしました。

長丁場の一日でしたが、みなさんといっしょに楽しく仕事を終えることが出来ました。

 

CORE-ENTA&HULA 10/30(Mon)

 千里ビデオサービスが毎回撮影しているコスプレイベントが尼崎のJJClub100で開催されました。今回も担当のMAEDAが行ってきました。前日まで四国にいた彼もこの撮影は自分が担当ということで、最終便の高速バスで戻ってきました。一部はすでに上がっていますが、間もなくフォトギャラリーにスライドショーがアップされます。



これは今回の開催場所の傍にあったマンホールです。
JJCLUB100尼崎店は伊丹に隣接した場所にあります。



この日もう一つの撮影はポートピアホテルでのフラダンスです。


 ビデオは2CAM/EFPでの収録で笹邊はTDです。この日の撮影はサウンドエンジニアのSさんからの紹介でした。Sさんとは数年ぶりの現場ですが、以前よりも若くなったような・・・そんな気がしました。



 

神戸新聞松方ホール 10/26(Thu)

11月のイベントの打合せで神戸新聞松方ホールへ行ってきました。イベントそのものはクラシック音楽とはさほど関係はありませんが、実はテーマそのものはクラシック無しでは語れないものです。

今日は室内楽の演奏会があるらしく、反響板が降りていましたが、本番日はスクリーンに映像を映します。映写距離は約25mで7700〜10000ANSIのプロジェクターを用意することになりました。


 クラシックホールでの送出とあって、素材の編集は残響を考えた音質調整を行わなければなりません。編集は5日に行います。スーパーモーニングの取材は今日で完了し、京都パルスプラザへ行っているHさんは明日で完了です。笹邊は明日一日編集作業の後、29日はフラダンスの収録で再び神戸へ行きます。そして29日は別班がコスプレイベントの写真撮影になります。


 

京都から 10/25(Wed)

 昨日からHさんに某農機具メーカーの中継に出向いてもらっています。240インチスクリーン3面に、PC画像、ライブ映像、VTRを中継する現場です。会場のパルスプラザは竹田駅のすぐ傍、というより以前VPを撮影した月桂冠の近くです。3泊の現場ですが、アルコールはほどほどに・・・・

 少し暇になるはずの月末でしたが、かなり現場がダブってきました。内容は多種多様で、上記の農機具メーカーの研修中継、テレ朝のスーパーモーニングENG、フラダンスEFP、演歌歌手リサイタルEFP、コスパライベント写真、遊技場オープニングイベント中継、ロボットVP、大学紹介VP等々です。来月半ばまでかなりハードですが、ここは底力の見せ所というより、様々な現場が楽しめそうでワクワクします。

 

大阪商工会議所 10/21(Sat)

 大阪商工会議所での撮影でした。内容は講演とパネルディスカッションですが、1CAM撮影のためVEのおっかけが大変です。定常光としての照明が3000度Kのハロゲンでプロジェクターが6000度Kのため、ホワイトバランスはマニュアルで連続的にフォローします。2CAMの場合はオンタリーのキャメラのホワイトは切り替えなくて良いので問題はありませんが、1CAMでは切り替え時のショックを和らげるためRゲインとGゲインを同時に加減して調整します。


 今回さらに苦労したことはPPTと演者を同一フレームに納める必要があったことです。明るさが極端に異なるため、PPTが露出オーバーにならない範囲で人物を出来るだけ明るく写さなくてはなりません。

 方法としてはニーポイントを出来るだけ低くしてハイライトを極力圧縮します。さらにぺデスタル調整を行い黒が浮くことも抑えます。


 ウエーブフォームモニターで判るように、スライドも人物も白トビや黒ツブレは起こしていません。編集時にスライドをマスクして映像レベルを最適値に調整すれば完璧です。1CAMのセミナー収録でもキャメラ、VE、音声のフルセットで行うことでクォリティーを高くすることが出来ます。特にこういったセミナーでは画質もさることながら、音声の品位が大変重要になります。


 

驚きのビデオ! 10/20(Fri)

 19日20日は驚愕のビデオの編集でした。施設のグランドオープン記念ビデオですが、収録テープは全部で14本あり、撮影した業者が編集を投げ出したという代物です。その会社の前作は「CGが多く使われており、インパクトのある映像に仕上がりました」らしいが、CGでデフォルメしなければ観賞に耐えうるものにはならない。撮影内容はというと、とてもプロが撮ったとは思えない映像でした。素材を見た代理店の担当者が「気分が悪い」と顔色を悪くしてしまいました。その会社のホームページではフラッシュを使って技術レベルの高さを誇示していましたが、宣伝文句だけで実態は掴めませんでした。ホームページは車内吊りのような見出しだけではなく、詳細が伝わる出版だと考えるべきでしょう。
 DVキャメラの出現は確かに新しい撮影分野を拡げてくれましたが、同時にとんでもない素人業者も生み出すことになりました。この業界で「他人の後始末」ほど大変なことはありません。編集は22日、23日にも続き、どういう意図で撮ったのか判らないキャメラワークにしばらく悩まされそうです。制作会社の方も「編集でお金をかけるよりも撮影にお金をかけるほうが結果的に安くなる」ことをご理解いただけた様子です。
 
 21日は商工会議所でのセミナーとディスカッションの収録です。テーマは「何故あの会社は燃えているのか? リーダーが語る3つのルール」
 仕事をしながら勉強できるのはうれしいですね。


 

連日 10/19(Fri)

 撮影が連日続いています。昨日は龍谷大学深草キャンパスの修景事業の竣工式の記録でした。ステージに設置されたRYUKOKU VISIONで先日作ったPVも送出されました。おかげさまでPVも好評で、ジブやタイヤドリーを持ち込んだ甲斐がありました。


 撮影はIKEGAMI D45にDSR1を付けてDVCAM収録です。竣工式では焼香があり、舞台上からの撮影も必要ですが、キャメラは1台です。つまりカットを割って移動しなくてはなりません。言葉のキッカケで瞬時にポジションを移動しますが、それはCA君も驚く速さでした。キャメラを担ぐほうが普段より足が速くなります。


 敏速な移動を陰で支えてくれるものがワイヤレスマイクです。トランスミッターにライン音声を入力し、ケーブルレスでラインを飛ばします。LINEはCH-1へ、AIRはCH-2にそれぞれ振り分け、編集でミックスします。
 
 今日は少し足腰が・・・・。


 追記:先日売り切れていた京都限定発売のピースの写真です。なかなかきれいなパッケージですが、有害表示はデザインを損ねていますね。香りは缶ピに近いものがありますが、インフィニティーは少し甘口です。タール8mgでニコチン0.7mgです。ミディアムの約半分ですが、価格は350円もします。薄いのに高いとは・・・。お土産にはよさそうですが、笹邊は濃い口のミディアムが一番です。

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