最近見かけるようになった3D放送。 今日はBSフジ(181ch)の3D放送33D-3D(サンデーサンデー)の『メダリスト・オン・アイス 2010』だ。 3Dの撮影はしても自宅に3D対応テレビが無いので放送はこんな風に見える。 1920×1080の画面に2つの映像をスクイーズして合成しているためにアスペクトはそれぞれ縦長になっている。左右(水平)が圧縮されていても上下(垂直)の解像度は1080ピクセルであるためHDとしての解像度は確保しているということだろう。普通のアスペクトに直すと下の写真のようになる。上手く出来ると空中に浮かんで見えるはずだ。 眼球の筋肉を緩めて画像が4つ見える状態でモニターとの距離などを調整してやると内側の画像が一つに重なって立体視できる。昔はやった裸眼ステレオ写真の要領だ。筋肉を緩めて見るのが苦手な人は【寄り目法】で出見ることも出来る。画面と眼の間に指を1本立てて、そこを見ながら画面との距離を調整すればやはり立体視できる。ただし【寄り眼法】で立体視しているところは他人に見せてはいけない。絶対に【変な人】だと思われる。※撮影方法が異なるため寄り眼では前後関係がおかしくなるが、それでも立体視は出来る。 3D放送を日曜日の深夜に流すあたりはまだまだ実験放送であり、一般のテレビでスクイーズした画像が2つ見えてしまうあたりは3D非対応の人たちの視聴率を下げることではあるが、3Dテレビが欲しくなる人も大勢いると思う。 私の会社にも3D撮影の案件が出始め、それなりに知識を得るようにしているが、ビデオは同じ画角で撮り続けるわけには行かず、被写体との距離や画角を計算して撮影しないとすぐに遠近感が破綻してしまうようだ。家庭用の3Dムービーなども出てきたが、撮影業務として考えると難しいことは色々とある。 テレビの映像が16:9のワイドで高解像になったことでズーミングすることが少なくなり、フィックスの重要さが強く認識されるようになったが、動かない景色や建物をハイビジョンで撮影すると写真と変わらないことに気づく。動きの無いフレーム内に登場しているものが動くから動画ということになる。言い方は可笑しいけれども【動く写真】あるいは【動く静止画】がキーになるようだ。また、相手が動かないからカメラが動くことが必要になる。あくまでズーミングは避けてトラックショットやクレーンショット、ステディーショットということになる気がする。 3Dハイビジョンの登場でビデオの撮影が以前にも増して映画的なカメラワークになってきたようである。
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