先週金曜日に修理に出したHVR-Z5Jの修理が完了した。 何処が故障したかというと、外部モニターへの映像出力端子。 当初アナログコンポーネント出力の接触不良だったが、先週末に重要文化財の撮影を行っているときにHDMI出力が接触不良を起こして外部モニターの映像が出なくなってしまった。前日の京都では問題なかったのだが、故障というものはいつ起こるかわからない。 コネクターを動かすとなんとか映像はで出て、記録も問題ない。端子の接触不良が原因だ。コネクター部分に適当な大きさに丸めたパーマセルテープをボディーとの間に挟んでコネクターを傾けて現場は乗り切った。 こういった状態では次のロケに支障があるために大至急で修理に出した。サービスセンターの素早い対応のおかげで早々に修理が完了した。 これが交換されたコネクター基板。左がIEEE1394とアナログD型端子がついた基板で、右はHDMI端子の基板。 そしてこの修理の際に【ビューファインダーのフレキシブルハーネスの断線が報告されているため、対策品に交換しておきました】ということで、こちらは無償交換されていた。 修理のついでにレンズのフランジバックの調整(コンピューターと治具が必要なため、放送レンズのように自分で調整することが出来ない)もしていただいた。 まずは一安心なのだが、以前アナログ出力コネクターの抜き差しをしなくても良いようにBNC端子への変換ケーブルを作った。 【HVR-Z1J BNCコネクタ】の記事をご覧いただきたい。 今回そのカメラ側が今回故障したわけで、前回の方法では不十分だということになる。そこで今度の撮影に向けてHVR-Z5Jの出力コネクター部分に強化対策を施した。 これが強化対策を施した部分。 コネクターを1mmのアルミ板で補強して結束バントで固定している。アルミ板のZ5Jへの固定にはスリーエムの超強力両面テープを使用している。 次の写真は以前のコネクター部分。補強は行っていない。 最近はHDMIやHD-SDIへの出力が当たり前になったため、HDMI端子もカメラ側のコネクターを抜き差ししなくても良いように中継コネクターをグリップのバンドに取り付けている。 HD-SDIモニターに出力する場合は中継コネクターへ送っているHDMIケーブルをカメラアタッチメントに取り付けたブラックマジックのミニコンバーターに差し替えることでHD-SDI×2出力が可能になる。 今回の故障のおかげといっては何だが、HVR-Z5Jの外部出力の信頼性が大きく向上した。まさに怪我の功名というものだ。使用頻度の高いHVR-Z5Jにはまだまだ現場で活躍してもらいたい。
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目からウロコでした。
専門学校で講師をしており(専門は音声ですが)、個人で購入したZ5Jを使用して実習をしております。
昨年まではパナの100Bを使用していましたが下取りに出しZ5Jを購入しました。
実習で使用しはじめて3日目に収録VTRチェックをしようとしたところ音声1chが出力されずに困っていました。
とりあえず2chにも同じ音を収録して、2chのみチェックすることで実習を続けています。
学生達が使用するので扱い方が雑になったりするので、想定されたNGではありましたが、たまたまSENRI様のブログにたどりつきコネクター補強方法などとても参考になりました。
さっそくコネクター部を修理してから部品を探して補強しようと決心しました。
ありがとうございました!!