冬休みの工作はNEX−5Nの外部マイク用ソフタイ型ウインドジャマーの製作
ようやく冬休みに入った。まずは頭の中にイメージできていたNEX-5Nの外部マイクECM-SST1の風対策のウインドジャマーの製作だ。
今年の締めくくりの工作として、メーカー製レベルのものになったと悦に入っている。というか、何処で売っているのかと聞かれそうな出来栄えにとても満足している。
ECM-SST1にはオリジナルのウレタン製風防が付いているが、やはりこれだけでは風に吹かれてしまう。
左がオリジナルの風防で、右が今回用意した粗目のスポンジ。板状のものをマイクに合わせてコップ形に加工した。これがウインドジャマーの内部に空間をつくる。オリジナルのウレタンスポンジでも良いが、ジャマーと併用するとどうしても高域が落ちてしまう。
粗目のスポンジはクーラーのフィルター用でホームセンターなどで入手できる。他のウインドジャマーでも使用しているが、音質的には高域の落ちも無く耐久性、耐候にも優れている。
上記のコップ方に加工したスポンジを覆うのがいつも使っているフェイクファーだ。これは船場の生地屋などで容易に手に入り、価格も非常に安価だ。
型を出して切り出したフェイクファーをうまくスポンジが包めるように糸で縫う。面倒くさそうだが、実はとても楽しい。
縫い終わったフェイクファーを表に返してスポンジを入れればほぼ完成だ。注意点としてはフェイクファーの抜け毛がレンズ交換の際にカメラ内部に入らないようにすることだ。掃除機とガムテープを使って余分な毛を全て抜いて脱落毛の予防をしなければならない。マイクとレンズの距離が近いため、今回使用したロングファーではレンズ操作の際にファーに指が接触してしまうので毛足を1/2程に刈り込んだ。
出来上がったジャマーの内部にスポンジが入っているのが見える。
また、下部(レンズ側)についてはファーを特に短く刈り込んである。そしてその部分の防風効果が落ちないように別珍生地を縫い付けておいた。これによってレンズから発生する雑音を抑える効果を期待したい。NEX-VG10/20のマイクの場合もレンズ操作の際に指がファーに接触しないように同様の処理が行われている。
NEX-5Nに取り付けた上体を真横から見た写真。レンズとジャマーの間に十分な隙間が確保されている。
ウインドジャマーはシュアーのSM63Lの風防などと同様の調味料缶がピッタリだった。
さて肝心の防風効果だが、今年の暮れは風が穏やか過ぎて屋外でのテストは出来なかったため、屋内で様々な風を当ててテストしてみた。。
NEX-5Nでは録画中の音声モニター出力はデジタルのみしか出ていないので、DA変換してヘッドフォン使って同時モニターした。その結果、エアコンの噴出し口では全く吹かれはなかった。また撮影用の扇風機の前でも大丈夫だった。しかし送風用の強力ブロワー(モデルの顔に強風を当てて髪の毛をそよがせるもの)の噴出し口ではさすがに吹かれてしまった。もちろんそういう場合はライコートでも無理で、やはり籠ジャマーでなければ吹かれは防げない。この程度の防風性能が出れば屋外で音生きの撮影でも十分使えるということになった。
何故NEX-5Nのマイクにジャマー?と思われるが、NEX-5→5Nへの進化は旧のNEX-5の動画撮影がオートのみだったものが、5Nでフルマニュアル露出が可能になった。感度やシャッター速度、アイリスを固定して撮影できる。もちろんレンズは交換式でサードパーティー製の各種アタッチメントも充実している。さらにAVCHDでの記録が以下のモードに対応した。1920 x 1080(60p, 28M, PS) 約28Mbps
1920 x 1080(60i, 24M, FX) 約24Mbps
1920 x 1080(60i, 17M, FH) 約17Mbps
1920 x 1080(24p, 24M, FX) 約24Mbps
1920 x 1080(24p, 17M, FH) 約17Mbps これを使わずしてどうするかということだ。NEX-5Nは本気で動画が撮影できるカムコーダーになったというわけである。
|