2005年12月07日(水)
ストリーミング撮影
 ストリーミング撮影で仕事が来た。企業のIR情報を撮影し、ストリーミングにして配信するというものだ。
 小さな動画と、それに同期して静止画が変わるSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)方式が主流だが、Microsoft Producer for PowerPointなども動画とパワーポイント(以下PPT)を同期させることができ、WEB上でのプレゼンテーションに利用される。SMILの動画はRealPlayerであり、Microsoft Producerは当然MediaPlayerだ。
 ところが今回行った動画配信はWindowsMediaPlayerのみの単独配信である。配信速度は384kbpsでADSLでも十分に視聴できるムービーだ。画面サイズは400×300で、PPTはダウンコンバートして利用した。ビデオキャメラでスクリーンを撮影した画像に比べると、キャメラの持つノイズが含まれないため非常に軽いムービーになる。演者とPPTの切り替えは視聴者が「何を見たいと思うか」を主に構成した。身振り手振りがある場合は当然演者の動画であり、損益報告など、数字が重要な場面ではPPTになる。
 PPTで気になるのは文字の大きさだ。プレゼンテーションはスクリーンで行うが、なかなか客席のどこから見ても読みやすいPPTを作る人は少ない。今までにもっとも読みやすいPPTを作った人はノーベル賞受賞者の野依博士だった。説明するポイントのみを読みやすい大きさの文字で作ったシンプルなものだが、非常にわかりやすかった。もちろん撮影もしやすかった。今回の撮影で使われたPPTは若干文字は小さかったが、十分に読め、かつストリーミング配信でも読めるものであった。
 SMILが好まれた時代は動画配信の速度が56kbps程度のナローバンド中心だったが、今日のようにブロードバンドが普及してくると動画の中にPPTがあっても十分に読むことができる。ブロードバンドが普及するまでは苦肉の策というか、必要は発明の母なのか、小さな動画とHTMLが同期する暫定的ともいうべきスタイルでIR情報が配信されていたが、これからはテレビを見る感覚で動画を視聴できるようになるだろう。
 ただし忘れてならないのは音声の品位である。画面を見なくても内容が伝わる動画を配信しなければならない。

2005年12月7日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
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