2006年01月03日(火)
キャメラ
 キャメラがキーワードだった。
 年末の紅白ではどのくらいの数のキャメラが動いていたかは知らないが、今回スーパーハイビジョンキャメラが使われていたことは確かだ。7680×4320という現行ハイビジョン1920×1080の4倍の解像度、面積で16倍にもなる超高精細画像だ。愛知万博で公開されていたが、今回の紅白では代々木のNHKふれあいホールにおいて530インチの大画面でのデモンストレーションが行われたらしい。
 「そんなに高性能なものが必要?」いう意見もあろうが、常に技術は進まなければ意味が無い。ADSLから光に変わったとき「そんな速さは不要」といわれたが、今では光接続にさえ不満を感じることがある。
 さて今回「キャメラ」で挙がってくる「マルチキャメラ」に興味のある人は「マルチキャメラについて」を一読されたい。この「キャメラ」という言い方については異議を唱える方もいるが、業界の監督達はみな「キャメラ」「キャメラさん」という。芸能人の和田アキ子さんも有名だが渡哲也さん、ケーシー高峰さんなどもキャメラ派だ。笹邊の友人の稲森誠も佐竹明夫氏もキャメラである。
 それはさておきマルチキャメラで撮影するとき「近くのキャメラでロングを撮って、アップは遠くのキャメラから抜くのはどうして?」という質問をされることがある。理由は簡単だ。遠くからロング(全景)を撮るとアップを撮っているキャメラが見切ってしまう。アクション映画を想像されるとよいだろう。焦点距離の短い(画角の広い)レンズを使って近くからロングを狙うと遠近感が誇張され迫力もあり、離れた位置から焦点距離の長い(画角の狭い)レンズでアップを撮ることで遠近感が押しつぶされ、主人公が浮き立つ。もし画角の広いレンズでアップを撮れば抜けがゴチャゴチャして画面の整理が付かない。ただし極めてクリアーでシャープなアップショットを求める場合はそうではない。レンズの解像度はイメージサークルが同じであれば焦点距離に反比例するという約束がある。
 2006年年頭挨拶で「コンピューターやITが進むことで映像制作の世界に誰もが簡単に参入可能な時代」と書いたが、今の時代なら専修学校に行かなくても様々な専門知識がネットにゴロゴロしている。もちろん私も様々な知識を得るし、また公開もしている。公開することで常に今以上を求めている。

2006年1月3日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
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