2005年06月18日(土)
家庭用ハイビジョン
 家庭用のテレビも徐々にハイビジョンが普及してきた。
 昨年ソニーはハイエンドの家庭用ハイビジョンキャメラのHDR-FX1を発売して世間を騒がせた。それまで私の会社もハイビジョンはHDCAM(放送用)と決まっていると考えていたが実はそうではなかった。スタッフのO君が嬉しそうにHDR-FX1を提げてやってきたのだが、HDR-FX1の発売後間もなくその業務用バージョンのHVR-Z1Jなるものが発売された。業務用といってもマイク端子が業務用になったこととDVCAM(家庭用DVフォーマットの業務版で家庭用の1.5倍の速度でテープが走るため家庭用60分テープで40分の記録時間となる)モードなどが追加されたものだ。彼を驚かせようとこっそり個人的に発注しておいたものだが、テスト撮影してみて驚いた。HDCAMとはいかないまでも、これがたった60万のキャメラが映し出す絵なのか!まさに晴天の霹靂である。始めは悪戯心で手にいてたものだが、いまや低予算の撮影では引っ張りだこである。実際放送用のHDCAMよりも稼働率が高いのだ。
 さて、今回のキーワードHDR-HC1は、HDR-FX1に続いてソニーが発表した家庭用ハイビジョンキャメラの品番である。CMOS単板式ではあるが価格は遂に20万円を切って実質18万円程度。続いて業務用のHVR-A1Jも28万で発売される。
 HDR-HC1は来月7日、つまり七夕に発売される。A1Jも追って9月の発売となる。2011年の地上波アナログ放送停止に向けたハイビジョン化が進んできた。HDV方式のハイビジョンは転送レート25MbpsのMPEG記録を採用することでBSハイビジョンと同等の映像を記録できる能力を持つ。家庭用のテレビが大型化することで、従来のNTSC方式のビデオでは満足できなくなることは当然で、家庭用ハイビジョンキャメラの普及はインターネットのブロードバンド普及と同様に急速に伸びるのではないだろうか。
 必需品家電を製造するパナソニックに比べると、趣味性の強い家電を製造するソニーにとってHDV方式ハイビジョンは社運を賭けた商品と言っても過言ではないだろう。

HDV方式ハイビジョンについては私の会社のサイトでもレポートしている。
http://svs.ne.jp/home/svs/home/hdv/index.html
ソニーのHDR-HC1のサイト
http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/PRODUCTS/HDR-HC1/index.html

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