撮影技術会社のブログ@映像制作:大阪関西
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2006年07月12日(水)
SMPTE カラーバー
「SMPTE カラーバー」というキーワード。全く上位には上がっていないが、端的に説明されたページが無かったのだろう。
カラーバー
については以前にも書いたが、改めて解りやすく解説してみよう。
数種類あるカラーバーの中で現在最も一般的なものがSMPTE(全米映画テレビジョン技術者協会)カラーバーと呼ばれる映像信号のレベル、色相の基準信号である。
もしカラーバーが無ければ技術者たちは見た目でモニターの色を調整しなければならないし、撮影においてもは基準となるモニターが正しく調整されているかどうか判断できない。また中継や放送において、送信した信号が受信地において正しく受信復元出来ているかわからないのである。
カラーバーには規則性があり、色の違い(色相)を角度(ベクトル)で示している。REDに対してCYAN、MASENTAにはGREEN、BLUEにはYELLOWがそれぞれ色相が180度反転している。これをベクトルスコープで見ると星型の画面として見ることが出来る。
信号の強度(明るさ)はウェーブフォームモニターで見ることが出来る。
基準となるSMPTEカラーバーをマスターテープの始めに記録しておくことで本編を基準通り(記録した時の状態)で再現できるのである。また、中継もSMPTEカラーバーを使うことで正しい再現が可能になる。もちろん音声も基準となる1kHz/0dBのテストトーンを用いて規定レベルの調整を行う。
SMPTEカラーバーは10cmを10cmとし、100gを100gとするるための原器であり、ベクトルスコープ、ウェーブフォームモニターは定規であり秤なのだ。
2006年7月12日 |
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