「平衡バランス 言葉」である。何か可笑しい。
平衡を英語にすればバランスだ。我々が良く使う言葉に「バランス接続」と「アンバランス接続」がある。音声伝達に使用するキャノン端子や110端子は平衡(バランス)であり、RCA(PIN)は不平衡(アンバランス)になる。屋外アンテナで受信したテレビ放送の高周波を屋内に引き込む同軸ケーブルも不平衡である。
平衡バランスなどという言葉が何時ごろから使われだしたのだろうか。よく似た使われ方に「全自動オート」というものがある。「全自動オート」を検索すると約約1,630,000件ヒットする。全自動洗濯機ならいいが、全自動オート洗濯機は具合が悪い。それどころか「フルオート全自動」という言葉まであるようだ。フルオートで十分だしそれが正しい表現である。
同様のことを以前にも書いたが、カタカナの言葉を安易に使うのは考え物である。今日、明日は和歌山のアミューズメントのオープニング中継だ。仕事内容は「2台のEFPキャメラのライブ映像中継」であり「ビデオ映像の中継」ではない。「生ライブ」や「ビデオ映像」などという言葉は少なくとも映像制作会社は使うことを避けるべきだ。
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