2007年01月20日(土)
ウェーブフォームモニタ とは
 「ウェーブフォームモニタ とは」である。ウェーブフォームモニター(wave form monitor)とは波形モニターのことで映像信号の波形を表示して機器の調整や動作を監視する測定器である。
 こう書くと難しそうだがそんなにややこしいものではない。テレビの画面を左から右(もしくは上から下)へ掃引(スイープ)して画面の位置に相当する部分のビデオ信号電圧を画像として表示する測定器・・・・・よけいにややこしくなったようだ。
 簡単に言えばテレビ信号の電圧計である。テレビ(ビデオ)の信号には業界の標準が決まっていて、それからはみ出したものは電波の周波数を多く使い過ぎたり、ブラウン管や液晶では表示できなかったりする。しかしそれをテレビ画面だけで見ていた場合、明る過ぎたり、暗すぎたりすると、それが信号の所為なのかテレビモニターの所為なのかがわからない。そのために映像制作する技術者は絶対的な信号電圧を監視し、規定の範囲(値)に調整しなければならない。
 これはウェーブフォームモニターに基準信号であるSMPTEカラーバーを重ねてみたものだ。(実際にはこういう表示をするものはない)見て判るようにそれぞれの色や明るさに対応して波形が表示されている。カラーバーではなく、実際の映像もこの規格に収まらなければ不良素材として放送できないのである。
 昔は波形モニターやベクトルスコープ、もしくは一体化されたモニターは非常に高価だったが、今ではコンピューターのビデオ編集ソフトにも内蔵されていて、趣味でビデオを編集する人も知識さえあれば簡単に利用できる。実際デジタルビデオを自分で編集し、コンピューターで加工したグラフィックスや写真を使って編集している子供たちもいるくらいだ。しかしコンピューターはRGBそれぞれ256段階の信号を合成して色や明るさを表現していて、そのままビデオに入れるとNTSC(日米標準テレビ方式)の基準値を超えてしまう。そのためにCGを作る場合は各色とも16〜235の範囲に収めなければならない。
 もしビデオ編集をファイナルカットやカノープスでされている方がいて、波形モニターやベクトルスコープを使っていないのであれば、是非一度開いてもらいたい。また、私が相互リンクしている「地方プロダクションの映像制作」の福田氏の勤める群馬県の会社には素晴らしく、また解りやすいテクニカル・レポートがあるので参照されたい。

2007年1月20日 | 記事へ | コメント(4) |
| 映像制作・撮影技術 |
一瞬、カラー表示できるはけモニがあると思ってしまった……。orz
テクニカル・レポートの紹介ありがとうございます。
予定を書いておきながら、先に進んでいないです。(^^;

ノンリニアになってから信号管理が雑になったのは
やはり誰もが使えるようになったからでしょうか・・・。
少しでも正確な知識が広まればいいんですけどね〜。
政木さん、こんばんは。
こんなの欲しいですね。
ところで、カノープスのベクトルは色が付きますね。
でも専用機に慣れていると緑や白の方が落ち着きます。

PS.あちらの方でもよろしくお願いします。
Fukudaさん、こんばんは。
テクニカル・レポートは素晴らしいですよ。
勝手にリンクしていますが、とても役に立ちますよ。

明日(今日)は本番なのでしっかり寝ます。
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