2007年03月30日(金)
ハイビジョン撮影 大阪
 「ハイビジョン撮影 大阪」だった。同じキーワーでグーグルからもアクセスがあった。やはりハイビジョンが徐々に一般的になってきたようだし、番組はかなりのものがハイビジョンで制作されている。
 検索されてくるページは「Panasonic AJ-HDC27F(バリカム)による720/60Pハイビジョン撮影」民生機の売り上げでもVictorの720/30Pに比べるとソニー、キヤノンの1080iが圧倒的に強い。確かに720/30Pと1080/60iを比較すると動きのあるものに対してはインターレースが有利で、動きも滑らかだ。つまり一秒間に走査線1本ごと間引いたフィールド画像が60枚あり、2フィールドで1フレームの画像を作ることのメリットである。しかしブラウン管と違って液晶モニターでは60iの信号を内部処理してプログレッシブ化を行っているため、インターレースの本当の良さは表現し切れていないことも確かだ。
 ところが実際には720/60Pでは1080/60iよりも緻密な映像が表現でき、かつ動きのある被写体にも強い。しかしやはり数字の大きさが影響して、世の中は1080iに向かっていて、ビクターもナショナルも今は1080iを前面に押し出してきた。そして私の会社にオーダーが来るのもやはり1080iのHDCAMが指定される。つまりHDCAM=業界標準ということだろう。
 先日のブログに書いたような複数のHDキャメラを使った中継録画での収録はHDCAM/1080/60iになる。だがやはりHDは高価だ。HDVやHDCAM一体型を使った撮影は自社の機材で対応できるが、中継車を使ったマルチキャメラ収録では放送用の中継車をお借りして運用する事になる。先日の現場の中継システムをもし購入するなら数億の費用が必要になる。また1日の使用料であっても100万ほどが必要になる。では私の会社が中継車を借りてどうして利益を出すか?それは撮影技術費である。機材費以外の技術費が会社の収益になる。そして私がテクニカルディレクターやスイッチャーを担当し、私のスタッフがキャメラを振ることで自社のカラーが出せるのだ。
 「ハイビジョン撮影 大阪」というキーワードでグーグルもヤフーも上位に表示されていることは嬉しいが、顧客から「スイッチャーは笹邊さんで」、「キャメラは誰々さんで」と指名を受けるように努力しなければならない。

2007年3月30日 | 記事へ | コメント(2) |
| 映像制作・撮影技術 |
> 数字の大きさが影響して、世の中は1080iに向かっていて

一般の人から見れば「大は小を兼ねる」という事で
720より1080でしょ!ってことになるのでしょうね。
(以前DAVICSでも話題になった公共放送局の影響もあるでしょうけど・・・)

> 顧客から「スイッチャーは笹邊さんで」、
>「キャメラは誰々さんで」と指名を受けるように

これは自分も目指しているところです。
「ライブフォー」という会社に発注するのは「福田」が居るからだ。
と言ってもらえるような制作をしていきたいです。

こんにちは。
まだ九州に居ます。
私の場合は「スイッチャーは笹邊さんで」というよりも
千里ビデオサービスさんでというのが今の目標です。
でもなかなか人は育てられませんね。
もうしばらくは現役で頑張りながら、若手の育成に勉めます。
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
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