2007年04月10日(火)
映像特機の仕事将来性
 「映像特機の仕事将来性」である。特機の仕事というのはどちらかと言えば映画やドラマである。しかし私の会社でも最近になって特機の需要が増えてきた。これはキャメラが小型化されて、特機自体が小さくなってコストが下がったことが一つの要因である。そしてもう一つ考えられることはハイビジョンの普及に伴った家庭用の視聴環境がハイビジョン化したことに因るのではないだろうか。画面のアスペクト比の変化と、スクリーンの大型化である。
 私の家庭でもこれまで20吋前後のサイズで見ていたテレビも今では28吋のアクオスに変わった。すいぶん大きくなったと思うが、世間では30吋以上の液晶ハイビジョンディスプレイが飛ぶように売れているらしい。40吋のディスプレイを6畳間で見ているとまるで映画館である。こうなるとアスペクト比が映画に近づいただけではなく、視野角も映画館並みである。
 「映像特機の仕事将来性」に話を戻すが、映画館並みになったハイビジョンの視聴環境では1カットの情報量が非常に多くなる。フィックスの長いショットでも十分納得できるカットになり、パンやズームが多くなると見ていて疲れる。また、ロングショットでキャメラが動くとまるで地震のように見える。とはいっても、ズームやパン、フォローは必要である。だが4:3では普通に見えたズームアップも画角が変化するため、ワイドサイズのハイビジョンでは違和感を伴ってしまう。ズームインよりはトラックインの方がはるかに自然だ。やはりハイビジョンには映画と同じ手法が適しているようだ。映画を見ていると良く判るが、ズームは殆ど使われていない。キャメラはレールの上を計算された動きをする。同様のキャメラワークがビデオにも求められる。大型化したハイビジョンディスプレーが我々に映画のようなキャメラワークを求めるのである。ただしビデオでは映画ほどの予算が取れないことは当然で、そのために様々な努力が必要になる。
 写真は海外のサイトから拝借したケーブルドリーだが、多くの人がいろいろな努力をしている。そして色々なサイトから情報を得ることが出来る。
 私にとってコーナンは閃きの場であり、スケートボードのショップも同様である。最近行った徳島のコーナン(おそらく西日本で最大のコーナンだと思う)では様々なものを仕入れてきた。特機とは使うだけではなく、作ることも必要な分野であり、映像が多様化する時代を考えると大いに将来性のある仕事ではないかと考えられる。しかし重要なことは特機作りではなく、どういった映像演出が必要かを考えることであり、もし特機が必要な場合には特機を使用し、最適な特機が無い場合には労力を惜しまず作ることである。

2007年4月10日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
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