2007年04月20日(金)
DSR-1
 「DSR-1」とはソニーの一体型用DVCAMドッカブルVTRである。現在ソニーが出しているフィールドでのHDCAM-SR収録を可能にするポータブルレコーダーSRW-1が残っているだけで、ドッカブルVTRのDSR-1は市場から姿を消してしまった。つまりDXC-D50と一体化するDVCAMは無いのである。姿を消した理由は簡単だ。売れないからだ。新規にDSR-1を購入する金額に数十万円を上乗せすれば完全一体型のDVCAMが購入出来るのである。ところが我々技術会社の要望は少し違う。
 キャメラと完全一体型になったキャメラには放送用のHDCAM、BETACAM、DVCAMなど、様々なものがある。DVCAMではDSR-450やDSR-400などが現行モデルで、一体型としての完成度は高い。しかしBVP-90やBVP-70など、これまでベーターカムのドッカブルVTRと一体化してきたキャメラはVTRを交換することで新しいフォーマットに変更が可能だ。(※ハイビジョン化は無理)
 私の会社の場合、BVP-70は今もBVV5と一体化しているが(時にベーターカムでの撮影依頼があり、BVW-300や400とともに今も稼動している)
IKEGAMIのHC-D45は当初一体化していたBVV5をDSR-1に換装した。つまりHC-D45は池上純正のDVCAMアダプターを装着することでDVCAM一体型に生まれ変われたのである。下の写真はHC-D45にDSR-1とB帯ワイヤレスレシーバーを装着したものだ。
 もしもHC-D45がベーターカム完全一体型であったなら、今頃は現役を退いているかもしれない。HC-D45は52万画素CCDを採用し、水平解像度900本、S/N63dB、感度F11、ダイナミックレンジ600%を達成したキャメラで、今も第一線で通用する性能を保持している。
 上の写真はヴィッセル神戸の取材風景だが、HDCAM、ベーカムなどに混ざって千里ビデオサービスのHC-D45wDSR-1今も現場で活躍している。
 分離、一体型のVTRは我々技術会社にとって強い見方であり、フォーマットの変化に追随できることは結果として機材コストの抑制となり、顧客にとっても良い結果に結びつくのである。

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| 映像制作・撮影技術 |
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