2007年07月20日(金)
HDCAM キャプチャー Premiere
 「HDCAM キャプチャー Premiere」である。EDIUSの大躍進にしばらく影の薄かったPremiereだったが2.0になって一挙にサポートするファーマットが拡がった。HDCAMはもとより、遂にHDCAM SRの4:4:4非圧縮までサポートしてしまった。
Adobe Premiere® Pro 2.0 キャプチャ& 編集オプション
画期的というか、とんでもないことである。趣味でビデオ編集している人であっても簡単にHDCAMの編集が出来てしまうわけだ。
 とはいえ、やはりスペックは普通のPCでは不可能だ。Xeon Dual Coreは当然だ。他にも高速メモリー、高速ボードは必須だ。そしてハードディスクはもちろんレイドである。それでも基本はパソコンであり、数百万も投資する必要は無い。それよりはHDCAMのVTRの方が問題だろう。HDCAM VTRも高価だがHDCAM SRになると0が1つ多くなる。デジタルシネマの本編でもやらないかぎり無縁のものだ。
 ハイエンドはさておき、私の会社ではHDCAM収録のローエンドにHDCAMとHDVの融合をスタートさせた。
 HDCAMの素材を現在家庭用としても普及しているHDVにコピーして編集してしまおうと言うものだ。HDVというと家庭用に開発されたハイビジョンフォーマットと思われているが、その実力はかなり高い。家庭用や業務用のHDVテープの映像を見ると当然HDCAMとは比較にならないが、その差を生じさせている最大の原因はVTRフォーマットではなく、キャメラの差であることが判る。画素だけをとってもHDVカムコーダーに使われている100万画素余りの1/3吋CCDや1/4吋のCMOSに対して、HDCAMは220万画素1/3吋FIT CCDである。レンズも某ドイツ製を搭載しているとはいえ、放送用に開発された国産のレンズとは土俵が違う。
 HDCAMで撮影してHDVにコピーしてみたが、再生画像はまさかHDVとは思えないほど高品位なものであった。まさにキャメラの差が歴然と現れたといえる。そしてHDVフォーマットのポテンシャルに唖然としてしまう。まだまだHDVに可能性有り!と言うことだろう。今度HDCAMのキャメラに1394コンバーターを介してHDV収録してみたいと思う。HDCAMの信号をHDVに変換することでHDCAMが放送用途以外でも大活躍しそうな予感だ。

2007年7月20日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー