2007年08月07日(火)
中継 フレームシンクロナイザー
 「中継 フレームシンクロナイザー」である。
 フレームシンクロナイザー(FS:Frame Synchronizer)とは、映像信号を一旦メモリーに蓄え、別な基準信号のタイミングに合わせて読み出すことで外部同期結合を可能にする装置である。よく似たものにタイム ベースコレクタ(TBC:Time Base Corrector)があり、VTR再生時にヘッド回転速度ムラやテープの走行速度ムラ等により映像信号に生じる時間的な変動を補正し、画面の横ゆれ、色の変動を防ぐ機器があるが、TBCがデジタル化しフレームメモリーを持つようになったために、今日ではFS、TBCの何れも非同期信号を同期させる装置として一般化している。
 私の会社ではナショナルの放送用AS-3800を使用している。

 ビデオレベルやクロマレベル、色相等のプロセス以外にビデオ信号の高域補償のYコンペンセーターやCコンペンセーターも備わっているため、長距離伝送での鈍りも補正できる。またFSだけではなく、VTRのジッター補正用のTBC機能も備わっている。昔使っていたTBCのAV-6350Aよりも遥かに高性能で、コンポジット信号のままデジタル化されるため、YCタイプに比べてコンポジット信号での画質劣化が極めて少ない。この方式はスイッチャーのAW-SW350と同様である。同期をあわせることが出来ない信号が混在する中継現場では高画質なFSは必需品と言える。もちろんFS内臓のスイッチャーでも非同期信号の入力は可能だが、放送用の単独機とは比較にならない。

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| 映像制作・撮影技術 |
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