私の古い友人の山小屋である。標高2,117mに位置する彼の小屋は来月50周年を迎える。50周年ということは私が生まれて数年後ということで、当然彼は二代目の小家主だが、先代も健在だ。友人とはいっても、いつも仲良くしているわけではない。忘れた頃に電話が着たり、突然私のほうから訪れたり・・・数年に一度会う程度だ。この前行ったのは2002年のGWの頃だから、今回5年ぶりに訪れる事になる。「麦草ヒュッテ」はGWであってもさすがに標高2127mである。小屋周辺には残雪があった。下の写真は5年前に撮ったものだ。↓
だが、小屋のすぐ傍を国道299号が通っていて、GW前には完全に除雪され、車なら諏訪から1時間足らずで小屋に到達出来る。大変便利な山小屋だ。
前回の訪問は塩尻と八千穂でのVロケの帰りに寄っただけであり、ほんの数時間の再会でしかなかった。今回は50周年のお祝いということで当然泊まりである。ストーブを囲んでゆっくり・・・と思うが、彼の話では昔の常連さんが100人ほどが集うようだが、それも楽しみの一つだ。おそらく大騒ぎであろう。今回はお祝いに駆けつけることが目的であり、299号が通行止めになってからゆっくり訪れることにしよう。その時の足はクロスカントリースキーもしくはスノーモービルである。当然私は楽チンコースを選ばさせていただく。
彼と知り合ってから四半世紀の月日が流れたが、「麦草ヒュッテ」は今でも私の大好きな山小屋である。
最新の小屋情報では最低気温−5℃、最高気温7℃ということだ。ぼんやりした頭脳を寒風に晒して活性化できるのではないだろうか。小屋からのメッセージはこうだ。
「季節はもう晩秋へ、霜柱の朝を迎える麦草峠。半年の眠りから覚めた薪ストーブが凍える登山者を迎える季節になってきました。自然の変化をゆっくりと味わうにはよい時期です。働き過ぎの日々、ちょっぴりのんびりするのも良いことですよね!」
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