キャノン ダイアル35 vs キャノン ダイヤル35
「キャノン ダイアル35」での検索と「キャノン ダイヤル35」での検索が多い。ヤとアの違いだが、検索結果はどりらも2番目に私のサイトがある。ヤとアで検索結果が殆ど同じと言うのも不思議なものだ。
以前にもダイアル35で書いたので重複するかもしれないが、ご勘弁いただきたい。これは私が最も好きな銀塩写真機だ。当時発売されていたカラフルなキヤノンデミもよかったが、やはりこの斬新なデザインは私を虜にした。同じくハーフ版自動巻上げのリコーオートハーフに比べても各段に機能的なデザインだと思う。一時リコーオートハーフを持ったこともあることはある。しかし残したのはこれだ。
レンズ周りのデザインがダイヤル(最近の子供たちには聞きなれない言葉だが電話機のダイヤルと同じだ)に似ているというか、似せて作ったのであろう。ただし一般的にはリコーオートハーフがよく売れ、息も長かった。
レンズの右下のシャッターボタンの位置が他のカメラとは違っていて意外とぶれにくい。シャッターボタンを前面に配した機種としてはトプコREスーパーなどが有ったし、前面に斜めに付けたものとしてトプコンユニやペトリV6も有った。
このダイヤル35は故ヘルムート・ニュートンが愛用したカメラとしても有名で、1990年頃までのファッション雑誌には小道具としてモデルがダイヤル35を構えるシチュエーションをよく見かけたものだ。確かにファッショナブルなカメラである。
二枚目の写真でも判るようにフィルター径が大きく、CDSの測光素子ごとカバーする点も斬新で、フィルター縁にCanon Japan 48mmという刻印もいかしている。ただし感度設定はフィルターを外して行わなければならない。また、露出や距離はマニュアルによって決めることも可能で、意外とマニアックなダイヤル35である。
ダイヤル35で特筆すべきところはやはりレンズメーカーとしてのキヤノンの意地だ。当時のEEカメラ(最近ではAEというが、当時はエレクトリック・アイを意味した。同じEでもEXPOSEとEYEで全く異なる)は一般的に3群4枚のテッサータイプを使用していたが、ダイヤル35には3群5枚の28mmF2.8が搭載されていた。画角は約55度で、35mmフルサイズの40mmに相当する若干広角気味で開放画質も優れていて使いやすい。当時の35mmフルサイズのレンジファインダー式カメラが45〜48mm、一眼レフの50〜58mmに比べると40mm相当の画角はスナップには最適な画角といえる。
講釈が長くなったが、ダイアルかダイヤルについては正解はダイアルということになる。キヤノンミュージアムでもダイアル35と書かれ、国立科学博物館でもダイアル35となっている。しかし一般的にはフィンガーファイブの曲でも判るようにダイヤルである。
ファントム電源vsファンタム電源のような話だが、まぁそんなことは別にして、とにかくダイヤル35は使っていて楽しいカメラである。
私の趣味のページにダイヤル35の作例を掲載している。暇を見てこのサイトも拡充するつもりではある。
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2008年7月25日
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しょうもないつっこみ恐縮ですが、ダイヤル、ダイアルの前に
キャノンの正式の社名はキヤノンです。
小さいャでなく大きいヤです。
しょうもなすぎてすいません。
こちらこそ勉強になりました。
早速キヤノンに関する記事を書きました。
調べてみて色々と面白いことが解りました。
ありがとうございます。