2008年09月11日(木)
SD 1CAM ENG
SD 1CAM ENG」だ。
 SD=HDではなく従来の解像度
 1CAM=キャメラ1台
 ENG=Electronic News Gathering

つまり一般的な取材スタイルでハイビジョンではないということ。
スタッフはキャメラマン、音声兼VE、そしてCAの3名。必要機材はSD一体型カムコーダー(SONY DSR-400やDSR-45、IKEGAMI HL-DV7やHC-D45wDSR1)で、特にベーカム指定の場合はBVW-400AやD600など。レンズは標準の他にショートズーム、そして三脚はビンテンVISION 10〜100あたり。モニターはPVM-6041Qなどの6インチモニター。音声機材はMKH-416等のガンマイクとSS-302などのフィールド用ENGミキサー、RAMSAのB帯ラジオマイク、そしてバッテラ、パルサーライト、そして5〜6人が乗れるロケ車。

 「SD 1CAM ENG」は撮影技術会社の基本スタイルだったが徐々にHDが浸透して東京、大阪の都心部ではHDCAM指定が増えてきた。ただしVP系や地方ロケでは今もSDがけっこうある。番組でもスタジオ部分はHDで行い、ロケはSDのアップコンというのも多い。やはりすべてHD化されるには今しばらく時間がかかるということであり、製作コストも撮影+編集を考えてロケのみはSDという選択がなされるのだろう。

 中には贅沢な局もあり、HDCAMで収録なのだが「ロケ部分は4:3嵌め込みになるので4:3フレームで撮影してください」というものもあった。逆に先日東京キー局の取材ではHVR-Z1JのHDVで撮影し、オンエアも1080iで編集されていた。オンエアを見たが、HDCAM素材に混じってHDVが使われているところも違和感なく混ざっていた。確かに3/2インチ220万画素フルハイビジョンのCCDを使ったHDCAMと、1/3インチ107万画素CCDの画質差は歴然だが、コストや簡便さを考えるとハイビジョンの本放送の素材として十分使用できると判断されているようだ。いずれにしても様々なニーズに対応することが我々撮影技術会社の使命である。

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| 映像制作・撮影技術 |
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