客席 VTR 最前列
客席 VTR 最前列である。
今では使うことが皆無になった※WV-F260やベーターカムなどが載ったページが検索されていた。
(※WV-F250BのCCDをオンチップレンズ付きFIT CCDに変更した高感度モデルで日本国内での販売は皆無。WEBを検索しても日本語ページは私のページしか出てこない。)
客席最前列での収録には大変気を使う。もちろん左右や後ろの観客に対してである。注意しなければならないポイントはキャメラマンの頭が左右の観客よりも低くなければいけない。そしてバックタリーはもちろんOFFにし、ファインダーの光が漏れないように深く覗き込まなければならない。DSR-450やHDVの液晶パネルなどはもっての外だ。もちろん本番中にインカムで話すことも禁物。
そこまで気を使っても様々な動作をしなければならないために後ろの観客には目障りだろう。少なくともキャメラ、キャメラマンの後ろ席3つは主催者に押さえてもらう必要がある。
それらのことを守って取れる画は非常に魅力的だ。もちろん客席後部や俯瞰のキャメラが加わって効果的な映像になる。
しかし、そういった場合に使う三脚は通常のものでは無理だ。
写真のようなベビー系の三脚が望ましい。少し分りにくいので別なアングルの写真もご覧いただきたい。
写真はメイプルホールの小ホールのステージ前に置いて撮ったものだ。左がジッツォの4段三脚に100oΦのワンを付けた物。右はマンフロットの三脚を切断して作ったオリジナル「桟敷三脚」である。下の写真は75mmΦのアダプターを介してビジョン3をつけた状態だ。
桟敷三脚は舞台での客席最前列だけではなく、レールドリーに載せたりする場合にも活躍する。
上で紹介したものは何れもキャメラマンが入って振ることを想定したものだが、時にリモコンヘッドなども使用する。特に舞台側から指揮者や演奏者を移す場合はキャメラそのものも小型のものにしなければならない。私の会社では2台のリモコンヘッドと松下のAW-E600とCCUを用意している。
いずれの場合も舞台収録で客席に置くのはTVキャメラとキャメラマンまで。スイッチャーやVTRシステムは客席外に組まなければならない。
写真は新世界の朝日劇場で劇団澤宗の座長襲名五周年公演を収録したときのベース。この時の収録では中継車を使用できなかったため可搬式のシステムをロビーに組んだ。芝居を上演する空間では客席も含めて舞台であり、決して乱雑、混沌とした舞台裏を観客に見せてはいけない。どうしても小屋に入場する観客に見切れてしまう場合は上の写真のように整頓した状態が望ましい。もちろん舞台裏であっても美しく整頓されたシステムは事故防止の為の「始めの一歩」である。
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2008年10月28日
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