2005年08月25日(木)
三脚 ヘッド
 「三脚 ヘッド」これはキャメラマンにとって最も重要な機材だ。
 キャメラの性能は基本的にメーカーの問題だと思う。確かに照明技師のセンスやトーン調整など、照明、VE(ビデオエンジニア)の技術に左右される部分もあるが、キャメラワークの善し悪しではない。しかし三脚、特にヘッドは違う。ヘッドの動きが悪いと、それがそのままキャメラマンの技術になってしまう。ヘッド、三脚を「キャメラサポートシステム」と表現しているメーカーもあるが、私は「キャメラマンサポート」が正しい表現ではないかと思っている。
 ヘッドは特殊なオイルで粘りが与えられ、「速いパン」「ゆっくりなパン」がキャメラマンの思い通りに出来るように工夫されているが、優れたヘッドの場合は「速いパン」「ゆっくりなパン」も加える力が同じでなけらばならない。オイルの効きを強くしても決して固くなってはいけない。オイルのドラッグ量の調整は固さではなく速さなのだ。
 4〜500万のキャメラに100万ほどのヘッドを使ってきた。ハイビジョンキャメラが1台900万ほどしているが、そのキャメラワークを支える三脚が1本=100万以上であっても決して高額ではないだろう。
従来から我々はビンテン、サクラー等の外国メーカー製を使用して来た。箱形レンズを使用する大型ヘッドについては外国製よりも国産の昭特に軍配があがるが、ENG用の中型クラスでは輸入品に軍配が上がる。
 コストダウンばかりに走る国産メーカー(H社、D社)も価格ではなく性能で勝負できる製品を開発してもらいたい。
 今日の撮影は台風で明日に変更となった。8月は休みなしで仕事をしてきたが、台風のおかげでようやく中休みが1日とれることになった。「天災」ではなく「天の恵み」かもしれない。しかし今回も水不足の四国にはたいした降雨をもたらさないようである。

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| 映像制作・撮影技術 |
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