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撮影が終了すると編集に入ります
ノンリニア編集のデスクトップ
 編集にはコンピューターのハードディスクに直接動画ファイルを書き出せるノンリニアシステムを使用します。アプリケーションによっては直接DVD-Rに焼き込んだり、MPEG-2ファイルを書き出せるものも有りますが、再生互換を考優先して、一度AVIファイルに出力した後に改めて専用ソフトウエアでオーサリングします。また、従来のリニア編集ではナレーションや音楽、効果音を挿入するMA編集にはポストプロダクションMA編集ソフトウエアを使用しましたが、ノンリニア編集ではMA機能も有しているため、映像編集とMA編集を同時に行うことが多くなりました。
 編集行程は撮影素材をハードディスクに取り込むキャプチャーから始まり、タイムラインの映像トラックを調整する映像編集、音トラックを調整する音編集を行います。さらに3Dアニメーションや写真素材を用いた2Dアニメーションを映像トラックに読み込んだりして総合的に仕上げます。音編集で使用する効果音や音楽はオリジナルや著作権をクリアした音源を使用します。千里ビデオではNashStudioと1万曲に及ぶライブラリーを自由に使用できる契約を結び、第三者への選曲も可能です。このために著作権申請を行うことなく敏速な楽曲利用が出来ます。

ノンリニア編集(Non-linear editing)
コンピュータを使用した非直線的(ノンリニア)な映像編集方式のことで2台以上のVTRを使いテープからテープへ映像をコピーするリニア編集(電子編集)に比べ、編集箇所に即座アクセスでき追加・削除・修正・並べ替えができる優れた編集システムです。ノンリニア編集ではフィルムの編集のように編集でカットした部分を簡単に復活させることが可能です。これは編集そのものが素材を切っているのではなく、ハードディスクからの読み出し方をコントロールしているため、編集後も収録素材は全て連続してハードディスクに保存されているからです、そのためVP編集などで後日のバージョン変更が至って容易に行えるという利点があります。代表的なものにパーソナルコンピューターをホストにしたAvid、Adobe Premiere、Final Cut Pro、Canopusなどがあります。またイギリスのQuantel社の「ヘンリー」、カナダのdiscreet社の「インフェルノ」などのスーパーコンピュータークラスの編集システムでは極めて複雑な映像合成を非圧縮データのまま高画質・高速に行え、CGや高度な画像処理を必要とする制作工程で用いられています。
ノンリニアひとくちメモ
本来編集作業の高速、高画質化を目的に開発されたノンリニア編集ですが、リニアに比べて複雑なことが簡単に行えるようになったために、ついディレクターの希望に対応しすぎて多くの時間を費やしてしまいます。そのためにリニアよりも編集時間が多くなるケースが増えています。確かに同じ時間を費やした場合、ノンリニアはリニアに比べてグレードの高い作品を制作できますが、コストを含め編集時間を考慮した演出が大切です。 

HDノンリニア編集のデスクトップ
 HDVやDVCPRO HDを用いたハイビジョン編集も弊社ではノンリニア編集システムを使用します。DVDに限らず、イベント用ハイビジョン映像といった用途など、今後大きなシェアが期待できるシステムです。

編集が終了するとオーサリングに入ります
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