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DVDビデオの企画が決定すると撮影に入ります

 DVDビデオの撮影はこれまでの番組やVP(ビデオパッケージ)の撮影と変わるところはありません。演出・制作部(監督、制作進行)撮影部(キャメラマン、ビデオエンジニア、キャメラアシスタント)照明部(照明技師、照明助手)録音部(音声技師、音声助手)特機部等のスタッフが携わります。→千里ビデオサービスの撮影現場の紹介です。
しかし事前に画面の縦横比(4:3もしくは16:9)は決定する必要があります。それによって撮影機材を選定します。

4:3画像 16:9画像
アスペクト比の決定
4:3
16:9

撮影機材の決定
ベーターカム
DSR-570WS
DVCAM
IKEGAMI

 DVDビデオでは収録されている映像の縦横比が16:9ワイドであってもプレーヤーの設定により4:3モニターに対して収録映像を正しい縦横比で出力出来るレターボックス変換が出来るようになっています。そのためにワイドテレビに最適なスクイーズ方式によるワイド映像を収録した場合でも従来のモニターへの接続が可能です。
レターボックス画像

スクイーズ(squeeze)
圧迫する、締め付けると言う意味で856×480ピクセルのワイド画面をピクセル縦横比を非平方ピクセルに変更することで正方ピクセル640×480の従来方式に記録する手法です。映画のシネスコ(シネマスコープ)がアナモフィックレンズを使ってフィルム上では左右を約半分に圧縮して撮影し、これを上映時に逆のアナモフィックレンズを使って光学的に正しい縦横比に戻す方式に似ています。これを電気的に行ったものがスクイーズです。アメリカではスクイーズとは呼ばずに、anamophic、enhanced for 16:9などと表記されるのが一般的です。

 16:9ワイドで撮影する場合、収録素材が今後のハイビジョン時代にも利用可能なHDV方式ハイビジョンのHVR-Z1Jで撮影を行います。現在ハイビジョンはHDCAMやDVCPRO HDが標準ですが、DVDと同じMPEG2圧縮を利用したHDV方式は従来のベーターカムやDVCAMと同等またはそれ以下のコストでハイビジョン撮影が可能です。
 収録したハイビジョン映像は出力時にSD16:9ワイドやサイドクロップ4:3、レターボックス4:3にダウンコンバートして利用しますが、オリジナル素材は16:9ハイビジョンになります。千里ビデオサービスではHDV編集も自社で行うため、総合的なコストダウンが実現できます。
 また、HDVを利用することでクレーンやレールといった特機に予算を割り当てることも可能です。
HVD-Z1J

 収録時の音声は基本的には2chで行いますが、5.1chドルビーサラウンドの場合は録音部はマルチ録音を行い、映像編集後にMA作業によってエンコードします。

撮影が完了すると編集に入ります
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