撮影技術会社のブログ@映像制作:大阪関西
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2006年07月29日(土)
ビデオ用三脚 評価
「
ビデオ用三脚 評価
」である。
こういったものの評価は車と違ってテレビや雑誌ではまず取り上げられない。アマチュア用のビデオ雑誌などではたまにインプレッションも掲載されているようだが、評価をしている大先生が胡散臭い。やはり自分で振ってみるのが一番だ。店頭で触れてみる場合には、実際に自分が使っているキャメラ、または同じ重量のキャメラを搭載して負荷を与える必要がある。
イタリアのマンフロットは廉価なビデオ三脚や写真三脚を作っているが、三脚+雲台をキャメラサポートと呼んでいる。的を射た表現だ。我々にとってビデオヘッドはキャメラと同じく映像表現の手段である。ヘッドの動きが悪い=キャメラマンが下手ということになる。いいキャメラワークにはいいビデオヘッド、三脚は必須の条件だ。
「ビデオ用三脚 評価」ということで私の意見を述べるとやはりイギリスのビンテンが最も良い。Vision100、Vision11、Vision10あたりがENGに最適だ。しかし完全バランスが取れるカウンターシステムとフルードドラグによる滑らか動きは1〜2年毎にメンテナンスをしなければ維持できない。70万程度の三脚だが毎年10万程度のメンテ費用を考慮する必要がある。(
ビンテン
、
キヤノン
代理店の
信誠商事WEBサイト
)
次にドイツのサクラー(ザハトラー)だろう。ほぼビンテンと同レベルだが、カウンターシステムが連続可変できないため、キャメラによっては使いにくい場合がある。私はビンテン派だが、キャメラマンにはサクラー派も多い。何れビンテンであろうが、サクラーであろうが、撮影後の映像に差は無い。
廉価なものとしてマンフロットの510や505なども使っているが、やはり上位2社の物には適わない。しかしキャメラを3台〜4台を使うEFP中継システムを組むためにはマンフロットの製品は有りがたい。ビンテン1台の費用でマンフロットを3〜4台は購入できるのである。
国産ではHEIWAやDAIWAというメーカーが有るが、私の会社には無い。稀に他社の応援に出向いた時の印象ではHEIWAはバックラッシュが多く、DAIWAは遊びが気になった。しかしメンテナンスの状態がわからないので正しい評価はできない。ただし中継用の大型三脚ではVintenのVectorよりも国産の昭特が良いようだ。私の周りのキャメラマン達も口を揃えてSHOTOKUが良いという。(
機材のページ
)
下の写真のVision10は十数年使っているが正しいメンテナンスのおかげで性能は今なお劣化していない。
時として33倍レンズを装着したりもするが、安定したキャメラワークが可能なVision10である。
2006年7月29日 |
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