2006年12月07日(木)
HD 流用 SD 20倍
 「HD 流用 SD 20倍」である。これはレンズのことだ。ハイビジョン用のレンズをスタンダードの解像度、つまり地上波アナログに使用すること、もしくはその逆で、SD用の20倍をHDに流用ということになる。
 ハイビジョン放送がMUSEでスタートした頃のキャメラは1吋撮像管が使用され、そのままではSDに流用は出来なかった。しかしキャメラが高性能化し、今はSDと同じ2/3インチCCDが使用されている。また、レンズマウント、フランジバックとも同じ規格になっているため、HDレンズはSDに流用可能だ。可能というよりも、蛍石をふんだんに使用したSDレンズよりもはるかに高性能で、オーバースペックということになる。しかも使用上は問題ないどころか、より高性能になる。ただしHDレンズはSDレンズに比べると大きく重くなる。 ・・・・・と思っていたのだが、様子は随分と違ってきた。
 上の写真はフジノンの21倍HDレンズのHA-21×7.8だが前球が82φでSDの14倍〜16倍と変わらない。逆に100φの20倍〜22倍よりも小型軽量になっている。性能は勿論HDだ。下の写真は明日の現場のためにIkegami HC-D45に取り付けたものだが、その大きさはSDの15倍と変わらない。

 明日はMキャメラマンがヴィッセル神戸の取材にこのレンズとキャメラを持って行く。SD用のJ20a×8よりも高性能で小型であれば誰もが使いたくなるのは当然だ。私は明日仕込み、明後日本番の2CAM/EFPの現場へ出向く。悲しいかな旧型のJ14a×8.5とJ15a×8になる。
 ちなみにSD用のレンズもHDキャメラに取り付けることは可能だが、SDレンズではHDの解像度には及ばない。絶対に止めた方が良い。SD用でHDに使用可能なレンズは単焦点のシネレンズか、旧型のJ14×8くらいだ。


2006年12月7日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー