2007年03月09日(金)
BVW-300
 「BVW-300」という検索があった。撮影機材のページが挙がっていた。
 ベーターカムが完全一体型になった初代のBVW-200に次いで発売されたキャメラがBVW-300だ。次いで400、300A、そして400Aとなり、カメラヘッドがデジタルプロセスのD600に進化した。ところが、そのスタイルはBVW-200以来殆ど変わっていない。つまり一体型キャメラとして完成された形といって良いだろう。その後発売されたデジタルベーカムやSX、HDCAMなどはテープが縦に装填されるようになったくらいで、極端なデザイン変更は無い。
 現在こういった一体型キャメラはナショナルとイケガミからも発売されているが、それらのデザインはほぼBVWシリーズに似たものになっている。形だけではなく、スイッチのレイアウトなども揃っている。いわば自動車のシフトパターンのようなものだ。これがメーカーごとに異なっていれば事故の原因になる。ようやく放送機器もメーカーの意地を捨てて使用者の立場にたって設計されるようになった。
 下の写真は今も私の会社で現役で動いているBVW-300だ。BVP-70にBVV5を一体化させたものに比べるとキャメラ部の高さが低くなって、担いだままキャメラマンの反対方向が確認できる。これはBVP70よりも優れた部分だが、肩に乗せたときの安定性はBVP+BVVに軍配が上がると思う。
 とはいいつつも、今では新人の練習用になったBVW-300である。このベーターカムというフォーマットは今後何年ほど使えるのだろうか?少なくとも2011年には地上波アナログ放送は停波することになっている。


2007年3月9日 | 記事へ | コメント(2) |
| 映像制作・撮影技術 |
写真を一見しただけで機材に対する思いやりが感じられますね。
とても綺麗です。

ベータカムは2011年以降も使われる可能性があると思います。
群馬はもちろんですが、地元局側がHD電波は飛ばすけれども、
飛ばすのは「アップコンバートしたもの」という時期がしばらくありそうです。HD機材の価格が下がってくれば順次置き換わるのでしょうが・・・。地方局は大変そうです。
このBVW-300は思い入れの塊です。外装は部品交換していて恥ずかしいくらいに綺麗なんですが、けっこう古いです。CCDブロックは別なものに自分で交換しました。今は18dBでも画素抜け無しの優等生です。放送用ですが作業は意外と簡単で、ビス4本を外してパチパチとコネクターをつなぐだけでした。
放送用のキャメラは基板ごとに互換がとれていて、CCDブロックもヘッドアンプと一緒に交換したのでほぼ無調整でした。電子機器は完成度が高いほど基板ごとのばらつきがなくなり、ミニ四駆化するみたいです。実は300用の予備基板は一式(1台分)持っていますが、それも使うことが無くなりました。
ヘッドは交換後500hも回っていません。一応現役ですが今はベーカムの頻度が落ちているので若いスタッフが練習に使うことが多いですね。今の人はベーカムで練習できるなんて恵まれていますね。
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