2007年04月18日(水)
P2CAM
 「P2CAM」というキーワード。P2CAMとは松下の半導体メモリーによるカムコーダーである。先に書いたAG-HPX555がそうだ。

 このHPX555が発表されているNAB2007のソニーブースで異変が起こっているらしい。先日からNAB2007へ視察にいっている技術会社のH氏から届くニュースでは松下のP2CAMに対抗する半導体メモリーカムコーダーとしてフラッシュメモリを採用したXDCAM EXが発表されたらしい。特大の写真をここで見ることができる
 HDCAMによって世界をリードしつつもNHK地方局のDVCPRO-HD採用によって地方選に敗れはしたが、PCAMによって一歩先んじていた松下に対してソニーは新しい戦いを挑み始めた。HDVに参加せず、独自にP2CAM路線で進んできた松下陣営とXDCAM_EXでサンディスクのメモリーを採用したソニー。HD/SD混在で混沌とする映像業界でユーザーはどちらを選ぶのか、たいへん興味深い戦いが口火を切った。
 さて、私の会社はどっちを選ぶのか?
 答えは2つである。技術会社としては双方に対応しなければならないだろう。今現在私の会社が対応しているフォーマットはβCAM/DVCAM/DVCPRO-25/50/HD、そしてHDV、P2CAM、HDCAMだが、また新たな対応を迫られることになる。フォーマット争いに振り回されるのは最終の視聴者もさることながら、技術会社も振り回されて続けているのだ。
 ちなみにXDCAM EXと競合するP2CAMカムコーダーは下の写真AG-HVX200である。

下の写真が気になるXDCAM EXである。

 この写真を見るとワイド端が5.8mmになっている。もしかすると撮像素子が1/3ではなくXDCAM HDと同じ1/2インチになっているのかもしれない。それならば画素数は150万画素以上ということになる。期待ばかりが膨らむNAB2007だ。最後の写真がXDCAM EXの全体像である。
 NAB2007の現地レポートがシステムファイブさんのポータルサイトで公開されている。見ているだけでワクワクする。しかし目の毒でもある。


2007年4月18日 | 記事へ | コメント(3) |
| 映像制作・撮影技術 |
電子スイッチのフォーカスやアイリスじゃないといいんですが...
2007年04月18日(水) 09:53 by 川合 亮輔
ビデオカメラには珍しくフォーカスリングに距離が表示されているのが気になりますね。
氷茶さん、川合さん、こんにちは。
フォーカスの目盛りから考えるとグルグル回りではなく、インフで止まるみたいです。ズームもDVXのような機械式もしくはZ1Jのようなサーボ機構でしょうか、これもグルグル回りではなさそうです。そしてアイリスもグルグルじゃないみたいです。

開放F値が1.9でワイド端が5.8mmらしいこと?を見るともしかして1/2インチ????
それなら高感度、高画質が期待できそうです。このあたりは宏哉さんのレポートに期待したいところです。
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー