2007年11月08日(木)
WV-F260
 「WV-F260」だった。なんと、約623件中の日本語サイトでは私の会社のページだけである。試しにグーグルで「WV-F260」を検索すると、やはり日本語では私のページだけである。ちなみのグーグルの画像検索も殆どが私のサイトのものだった。

 WV-F260はナショナルのアナログキャメラ最終モデルで、デジタルプロセスのAQ-20D、AQ-11D、WV-F700、WV-F500よりも後から発売された機種で、それまで出ていたWV-F250BのCCDをオンチップレンズ付きFIT CCDにしたものだ。感度は2000Lux F8だが、2/1吋のためレンズが2/3吋よりも約2/3絞り明るいおかげでつい最近まで現役稼動していた。「していた」と過去形にしているが、3〜4台のスイッチング収録が重なった場合や、2/3吋で組む予算が無い現場では今年も何度か稼動している。また、1/2吋CCDのF260に2/3インチ用レンズを装着すると画像サイズが1.4倍にシフトするため望遠用として便利がいい。ナショナルのこれ以降キャメラはAJシリーズのDVCPROやDVCPROHDになり、一部昔からの放送品番であるAKシリーズはAK-HD900等がハイビジョンフォーマットで残っている。
 現役は退いたキャメラではあるが、当初導入していたWV-F250の周辺機器が全て共用できることで、WV-F260の導入はキャメラヘッドのみで、ファインダーやCA、CCU、ケーブル、レンズなどはWV-F250から引き継いだものである。この点はベーカムのBVP-70のオンチップレンズ付きCCDへの換装サービスに近いものがありメーカーに好感が持てる。WV-F250〜F-260を通算すると12年以上稼動したキャメラであり、年間50回以上稼動してきたことを考えると、これまでに600現場以上をこなした事になる。とにかくよく働いてくれたキャメラだ。もしこのキャメラが無ければベーターカムへの移行や、HDCAMの導入は儘ならなかったに違いない。「ありがとうF260」である。
 このキャメラを使ったシステムではCURIOのラストツアー(バナナホール)のDVDやあすか組の和太鼓プロモーション、その他様々なプログラムを収録してきた。古くなったとはいえ、愛着のあるこのキャメラはいつでも稼動できる状態で6台が機材庫の棚に待機している。当然だが今更手放す気にもならない。

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| 映像制作・撮影技術 |
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