Field Report Archive
千里ビデオの代表が現場で印象に残ったことを写真やビデオキャプチャーで綴る写真日記
(webへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)

ヤフーのカテゴリー追加 3/13
ヤフーのインターネットサービスというカテゴリーに追加掲載され、千里ビデオサービスへのアクセスキーワードがストリーミング関連でも増えました。ヤフーの営利サイトの無料登録も今月いっぱいで打ち切りとなり、4月からはビジネスエキスプレスのみとなるそうです。なんとか駆け込みでカテゴリー追加をタダでやっていただけました。
おかげで以下のようなキーワード
ストリーミング 制作
ストリーミング 映像制作
ストリーミング ビデオ編集
など、地域を限定しないキーワードで登録サイトとして表示されるようになりました。
 
ネットワークの進化で今では遠方のお客様からのファイルをネット経由で受け渡し出来るようになり、地域限定サービスの枠がなくなりつつあります。
先日もCMを編集していた時にクライアントやタレントさんへのチェックはWMVによってネットで確認していただけました。
ほんとうに便利になったと実感できた瞬間です。
 

久しぶりのデジベ 3/12
一昨年はデジベでの撮影もけっこうありましたが昨年は数えるほどでした。
今回はデジベの一体型DVW-700WSを3台アイソレーションということでけっこう大掛かりな収録です。1/2圧縮4:2:2のデジベは1/5圧縮4:1:1のDVCAMに比べるとはるかに高画質ですが、やはり予算面でDVCAM指定の撮影が目立つこのごろです。
今回はダイムコードの完全一致が求められるため、同期信号発生器SSGも持ち込み、すべてのキャメラのクロックをそろえます。またベクトルや波形モニター、キャメラコントロールを使用して信号の管理も行うEFPスタイルで行います。
 
 

今回も望遠です 3/5
今月はシンポジウムやセミナーの中継が多い月です。
 この日は歴史シンポジウムの中継と収録を行いましたが、メインキャメラは客席最後部ということで20倍レンズにエクステンダーを入れた眺望遠仕様で行いました。20倍レンズの性能は別現場で使用した33倍には及ばないものの15〜16倍の放送レンズに比べると集光力もあり解像度も高くなっています。特にエクステンダーを入れた状態ではその差は大きいといえるでしょう。客席最後部からステージ上の人物のシャープなバストショットが楽々撮影できるレンズです。キャメラはCCU+50mケーブルで舞台袖からコントロールします。いいこと尽くめの20倍もENGレンズとしてはかなり大きく、標準レンズとして使用するには負担が大きいレンズです。今回特に注意したことは正面からのショットが中心になるため大型スクリーンを見切らないことです。キャメラマン、スイッチャーの技量が問われます。おかげで一度のループもなく無事中継も収録も終えることが出来ました。優秀なスタッフ達に感謝します。この日は久々に音響の大川さんや松岡さんともお会いできました。大川さんは現在フリーになりいろんな現場で活躍されています。またどこかでご一緒させていただきたい優秀な音響さんです。

 

リハーサル 3/4
4月に撮影する女声合唱団のリハーサルです。
この日は本番と同じ大ホールを借り切ってゲネプロが行われました。いかに気合が入っているかが伺われます。
当日は4台のキャメラのスイッチングになるため、笹邊もこの日は三声のスコアを見ながらパートの確認をし、特にオブリガードのカット割などを考えます。
ゲネ終了後は翌日のシンポジウムの中継現場「メルパルクホール」へ仕込に向かいます。
 
 

DSR-1最終モデル 3/4
笹邊もついに風邪で寝込んでしまいました。
先月末から今月に入って風邪気味かなと思っていたのですが、症状は加速度的に悪化して遂には注射点滴、薬漬けの数日を過ごすことになってしまいました。薬が効いたのでしょう、昨日あたりから回復の兆しが見え始め、ようやく本調子を取り戻しました。
実はとてもいい薬がもう一つありました。それは新しいVTRが到着したことです。システムファイブさんから一体化用DVCAMのDSR-1が製造を完了しメーカー在庫が残り4台になってしまったというアナウンスがあり、急遽発注していたものが今日入荷しました。
完全一体型で無いDXC-637やDXC-D35など普段ベーターカム一体型として使っていたキャメラが若干の費用でDVCAM一体型に進化し、あえて新しいキャメラを購入しなくてすむわけです。
24日の書き込みにもありますが、最近DVCAMでの撮影が増えて、時にDVCAM5チェーンなどという状態ではレンタル会社数社に渡って570WSを借り集めて機材不足を補ってきました。東京に比べると大阪はDVCAMのレンタルが少ないのはPANASONICのお膝元ということも影響しているのかも知れません。
今月も大きな仕事があり不足機材を手配したところ、先約があったために急遽発注したDSR-1なのです。
このVTRも発売当初の初期ロットでは様々なトラブルが報告されていたため、千里ビデオでは第2世代のマスモデルから使用していましたが、トラブルもなく安定した性能になっていました。今回購入したモデルは最終モデルでバッテリー取付部分がVマウントになり、デジタルベーカム、HDカムと同じリチウムイオンバッテリーが使用できるようになりました。また、Vマウント付きBPケースを用いて従来のニッケル水素バッテリーも使用できます。
新しい機械というものは気持ちまで新しくしてくれるようで、つらかった風邪の症状など一瞬でふきとばしてくれます。一体型用DVCAMは痛い注射よりも遥かによく効く特効薬になってくれました。
さて今日はリハーサルと中継の仕込みです。いくら風邪でも現場は休んでくれません。
 
 

ふと想うこと 2/26
 笹邊が父親を亡くして十数年になります。
千里ビデオも間もなく20周年を迎えるわけですが、この仕事をしていたお陰で父親の生前元気だった頃の姿を放送用VTRで残すことが出来ました。昔は芸能人か大臣でも無い限りはこんなことは出来ませんでした。せいぜいホームビデオだと思います。それも撮影していればの話で、一般家庭での撮影対象は自分達ではなく、凡そ子供達の成長記録を残すことだと想像します。
 私の場合はというと、やはり成長する子供たちばかりを写して、機会があれば彼らの幼少時代のビデオを見て懐かしがったりします。しかしふと気が付いてみると、そこに自分自身や妻の姿は殆ど写っていません。もしこのままなら、将来私や妻が他界した後に、子供たちは親の元気な姿をビデオで見ることが出来ないのではないでしょうか?
 家庭用のビデオが放送と大差ないどころか、ハイビジョンも家庭で撮影できる時代になった今、放送画質のビデオは芸能人でなくとも手軽に残すことが出来ます。将来子供たちが親達の元気な姿が写ったビデオが無くて悲しい思いをしなくて済むように、自分達の姿をどんどん録画されてはいかがでしょうか?
 

DVCAM 2/24
最近はDVCAMでの発注がかなり多くなってきました。
昨日はガンバ大阪の取材でした。DVCAM/ENGで笹邊と音声の今西君で組み、先日大活躍した大黒さんや、昨年から数回インタビューした宮本さんの紅白試合も撮影しました。前回は東京からの仕事でDVCAMが指定になっていました。今回も別の番組で制作会社も違うのですがやはりDVCAMです。今回の取材は西野監督、キャプテンのシジクレイ選手、副キャプテンの山口選手、アラウージョ選手、二川選手です。シジクレイ選手はとても背が高く、けっこうビンテンの脚を伸ばさなくてはなりませんでした。
 2日目の今日はヴィッセル神戸の取材でしたが、キャメラは高野さんにお願いし笹邊は別現場でTDです。結局今日一日でDVCAMのDSR-570WSが3台とDSR-45が4台が動き、ベーカムは1台も稼動していません。やはりそういう時代になってきたのでしょうか。
 笹邊が行った現場はストリーミング配信されるシンクロページ用の撮影です。内容は3台のキャメラ各々にDVCAMを2台ずつまわすもので、合計6台のVTRに同じタイムコードを入れなくてはなりません。また全てのキャメラのクロックを合わせ、全フレームをそろえるために3台のキャメラにジェンロックを掛ける必要がありました。撮影は完全なパラ撮りで、本番自体はさほど複雑なものではありません。しかし配線はけっこう多くなります。写真にあるようにRGB延長用の5芯マルチを用いてVIDEO-GENLOCK-TC-INCOM/TRを束ねることで配線の美化を計りました。
それにしても50mの5芯マルチは重かった。

 

物凄いアクセス 2/22
今日の千里ビデオへのアクセスがとてつもない数字をはじき出しています。
2/22日の0時から20時現在までのアクセスがグラフのように軽く1000を超え、ページビューは8000近くに及んでいます。解析するとHDVハイビジョンのHVR-Z1Jを紹介したページへのダイレクトアクセスがトップページへのアクセスよりも多く、その原因がGoogleで上位に上がったことと例の掲示板サイトでURLが公開されたことによります。
原因がどうであれ、コンテンツを見ていただけることは嬉しいことです。特にページを見ている時間が400秒前後と長く、丹念に詳細まで読んで頂いていることがわかります。各ページにはトップページへのリンクをつけてあるため、ダイレクトアクセスであってもトップページに入って頂いているようで、中には全ページを数時間かけて見て頂いた方もいらっしゃいます。
HVR-Z1Jのページを公開してから立て続けに仕事が入ってニッパチのはずの2月がかなりの忙しさで進んでいます。ありがたいことですが売上が上がると当然支払いも多くなります。この後には特機や人件費、機材費の請求が山のようにやってきます。少し頭の痛い笹邊です。しかし多くの仕事をこなすキャパシティーも企業にとっては大事な要素です。クォリティーを落とさないように気を付けなければばりません。それにしてもHDV1080インターレースハイビジョンに対する興味というか、注目度には驚くものがあります。

 

ヤフーに感謝 2/21
ヤフーからメールが来て千里ビデオのサイトがヤフーで2つのディレクトリーに登録されました。
今までエンターテインメントでの登録でしたが、今回新たにインターネットサービスに追加登録していただきました。
1998年にSENRI.COMドメインで笹邊の趣味から始めたホームページですが、当時はヤフージャパンの登録数も少なくて極めて簡単に登録できました。その後SVS.NE.JPへ移行しましたが変更はスムーズに行えました。しかし2つ目のディレクトリーへの追加申請は昨年春に依頼しましたが実現できず、漸く今回OKとなりました。
最近ではビジネスエキスプレスなどの有料審査が登録の定番になっているようですが、やはり「インターネットは自由なネットワーク空間」という考えで、あくまで費用をかけずコンテンツの充実によって無料での追加登録を目指しました。一時は無理かな?と諦めそうになりましたが、ヤフーの説明どおりコンテンツの内容をサーファーが実際に見て判断してくれたようです。
また時を同じくして笹邊が制作協力している日本漢点字協会のサイトも同様に無料で登録できました。
ウェブマスターにとって至福の瞬間です。
 

再び忙しくなっています 2/18.19
忙しくなってきました。
今日は徳島でDSR-570WSのENGが2チェーン、大阪で2CAMパラが一箇所、そして笹邊は別現場でのサイエンスライブショーの中継でPC3系統、ライブキャメラ2系統、本番リプレイ用VTRというシステムのTDです。
現場にデジカメを置いてきてしまったので写真は後日アップしますが、本番リプレイ用VTRはVTRではなくソニーのバイオにカノープスのリアルタイムカードを搭載したものを使用しました。リプレイする部分をダイレクトにキャプチャーし、15秒ほどの間にタイムラインに並べて前後カット編集を行い、即座にリプレイを出すという荒業です。昔はVTRを持ち込んだ現場ですが、最近はノートパソコンで事足りてしまいます。ジェンロックがかからないためにスイッチャーはシームレスのISS-108を使用しました。昔はフレームシンクロナイザーやタイムベースコレクターを持ち込んだ現場でしたが、やはりここもデジタルの恩恵にあやかっています。
一瞬の隙も無い現場の緊張感が心地よい一日でした。
(2月20日写真を追加しました)


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