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2011年 代表取締役年頭挨拶

株式会社千里ビデオサービス 代表取締役 笹邊幸人 
2011.1.3 越前市にて  

NEX-VG10にTakmarレンズを装着 新年明けましておめでとうございます。
日頃より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。2011年の年頭にあたり千里ビデオサービス代表としての所信をのべさせていただきます。

 我が国の経済情勢はデフレや円高の影響により景気は足踏み状態となり、さらにここ数年は事業費の見直し等による様々な予算削減が行われています。昨年は日本の周辺で極めて危険な状態が続きました。
政権の不安定感や不確定要素が絡み合ってまさに【先が見えない2011年】の幕開けとなりました。
 昨年は国家情報のリークが色々と話題になり、尖閣沖の事件やウィキリークスでも様々なことが表に出ました。ウィキリークスには日本についての未検証公電が山のようにあると報道されていましたが、政府はこれまで【大人の都合】として極秘になっていたことが次々にリークすることに大きな懸念、あるいは恐怖を感じていると想像されます。こういった状況から、今年は昨年に増して楽観できる状況でないことは明らかで、弊社の周りでも倒産や廃業する会社がありました。しかしマイナス要因ばかりを気にしていては益々【先が見えない2011年】になります。もちろん現状維持さえ困難な情況ではありますが、撮影技術会社の代表として【プラス思考を押し出す】ことが最大の使命であると考えます。
 今年はアナログ地上波放送の電波が停まり、放送が全てデジタルハイビジョン化します。放送に限らず様々なハイビジョンメディア(ブルーレイディスクやYouTube、Ustream等)が普及していくことは当然の流れです。こういったことを追い風と判断し、弊社では昨年NEXやEOSに最適化したミニクレーンを導入しました。これまでに製作したモノレールドリーと併用することにより【大掛かりな特機撮影を簡単小規模に】運用することが出来るようになりました。また三脚に取り付けるブームカムやハンドヘルドカムコーダーを肩乗せにするショルダーリグもHDVカムコーダーでの番組収録で活躍しています。技術職として【知恵を搾り出す】ことで無駄を省くと同時に、撮影技術会社としての利益を確保しつつもコストダウンを図りました。
 市場の価格低下に対して弊社では製作機材を放送機材や業務用機材に限定せず、高性能化した民生用のデジタル一眼レフレックスカメラ(CANON EOS 5DMk2及びEOS 7D)やフィルムカメラのスーパー35mm相当のAPS-HD撮像素子を搭載したレンズ交換式ハンディーカム(NEX-VG10及びNEX-5)、さらに番組でおなじみの2ピース小型カメラのSONY豆カムHD、海外で発売された超小型ハイビジョンメモリーカム(GoProHD)等は【小さなカメラで大きな効果】を得ると同時に、放送用のHDCAM等に比べて圧倒的な低機材費を実現しています。もちろん放送用の標準とされてきたショルダータイプのHDCAMに比べると当然カメラワークやズームワークは異なり、番組の取材などは不可能です。しかし撮像素子の大きさやレンズの豊富さからEOSシリーズはコマーシャル撮影の標準になりつつあります。またSONYのNEX-VG10は民生機ながらその可能性は大変大きく、今年はNEXマウントを採用した業務用バーサタイルカメラ(レンズ・ファインダー・ハンドル等が完全に離脱できる多用途カメラ)がデジタルシネマカメラとして低価格で発売されたPMW-F3に比べても圧倒的な低価格で発売されます。これは技術会社にとっては非常に喜ばしいことです。
 しかし映像制作には機材の他に人件費が必要です。カメラマン、照明技師、ビデオエンジニア、音声技師、さらに企画構成を含めた制作では演出・制作等の人件費も必要です。様々な業種で人件費削減・人員削減が行われていますが、収録事故だけではなく、安全衛生管理も含め、安全で確実な収録に必要な人員や人件費を削ることは避けなければなりません。【必要なものは必要】として、何を削ればコストが下がるかを考えていくことで低価格化にも対応いたします。

 2011年も千里ビデオサービスは【お客様にご満足いただける仕事】を目標に、これまでの足跡を省みて、前進と飛躍に向けて全力で挑戦いたします。本年もなにとぞ変わらぬご支援、ご指導のほどお願い申し上げます。

2011年年賀状


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