2008年05月20日(火)
東京に着いた
先程東京に着いた。
 心配していた天候だが、やはり晴れ男!嵐は何処かへ行ってしまった。

 昼食は美合の味噌カツ丼。おばさんに「味噌多め!」と言ったら、なんとカツが見えなくなるほどかけてくれた。味は良い。最近の高速道路は施設、食べ物がよくなったと思う。

 夕食前の軽食に横浜カレー。これも安くて旨い。
 さて、ホテルでブログを書いたあとはスタッフと街に繰り出すことにしよう。明日からは本番。つかの間の休息である。
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| 旅の紀行 |
2008年05月18日(日)
服部緑地 シクロジャンブル
 半年ぶりの「服部緑地シクロジャンブル」である。天気はよく、まさにチャリンコ日和だった。シクロジャンブル(Cyclo jumble)とは(自転車の)ごたまぜ、寄せ集め、入り乱れると言う意味。で、内容はというと自転車のフリマといったところ。ユーレーサンプレックス、そしてカンパなどの外国製品の希少パーツや国産の旧ジュラエースシュパーブプロスギノ等々、珍しいパーツが色々出ている。その中に混じっていわばジャンク品、ストック品などが売られている。
 息子達と一緒に行ったのだが私が探すのはその中のストック品の投売りだ。サンツアーの初代ロラーカムブレーキ(カニンガムデザインのカムが付いたもの)やXCなどを買った彼らとは違い、私は今回も目的外使用の品々を探した。で、今回手に入れたものはこれだけ。
 アームレストとステムは次回制作予定のDVシューター用。そして手前のバーエンドグリップバーは台車の取っ手に使う。もちろんマグパッチ・カート用だ。別に自転車部品に拘る必要は無いのだが、軽金属を精密加工したパーツには何処と無く映像機材に共通するところがある。
 以前制作し、今では当たり前のように撮影に使っている小型カムコーダー用のAHEADCAMも多くの部位に自転車パーツを使用した。マンフロットからフィグリグなどのスタビライザーも売られているが、やはり自分の現場、機材に合わせて作ったオリジナル品でなければ痒いところに手が届かない。
 次のシクロジャンブルは9月が予定だそうだ。もう少し出店者が増えれば品数も多くなって嬉しい。次は目的外使用の物ではなく、純粋に自転車パーツを手に入れる目的で行って見たいものだ。
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| シクロ・銀輪・チャリ |
PMW-EX3
 PMW-EX3での検索が多い。多かったのはグーグルからだが、ヤフーでの検索もかなりあった。
 残念ながらまだ価格も発表されていないが、イギリスのWEB上に次のような写真があった。
 写真をクリックするとオリジナルサイトの大きな画像を見ることが出来る。このサイトにPMW-EX3のレビューがあるのでご覧頂くとよい。
http://www.dvuser.co.uk/content.php?CID=175
私のように英語が苦手な他人はヤフーの翻訳サイトが良いだろう。大方のことは判る。
 これまでHDVというフォーマットに不満は無かったが、時としてキャメラのクォリティーの限界は感じていた。HDCAMで撮影したものをHDVに変換した場合の画質の良さに比べて、HDVカムコーダーで撮影した場合は明らかにキャメラの性能の違いによる差が明確に現れたからだ。HDVも今はハードディスクやメモリーに記録することでテープ記録によるエラーからは開放されつつあり、より一層キャメラの性能が重要になってきたように思う。もちろんXDCAMの35Mモードは優れているが、やはり1/2吋の撮像素子への期待が大きい。
 PMW-EX3の発売まで後3ヶ月弱である。私のようにショットトランジションからイーズイン/イーズアウトが割愛され、PAL切替が有料オプションになってしまったHVR-Z7JやS270を買い控えて待っている人も多いだろう。ソニーの新しいハイビジョンカムコーダーはもう暫く様子を伺っていたい。さらにもう一つ気になるカムコーダーはやはりサンプリングが422になり撮像素子が2/3吋になったXDCAM 422=XDCAM FXシリーズだ。光学系が2/3吋になったことでレンタルレンズも使用しやすい。またソニーでも1/2吋が業務用として位置づけているのに対し、2/3吋のPDW-700/PDW-740はHDCAMと並ぶ放送用と位置づけている。特にFIT CCDを搭載したPDW-740は報道用として位置づけている。
 2011年に向けて各メーカーが(といっても他にはI社とM社しかないが)しのぎを削る中、ますます面白くなるソニーだと思うのは私だけではないはずだ。もちろん地元大阪のM社にも大きな期待は寄せているのだが・・・・下水流さんにも頑張って欲しいところだ。
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2008年05月17日(土)
オークションストアで驚きの安値
 オークションで買い物をした。友人がDV用にオークションで購入したものを見せてもらい、これは面白い!と2つも落札した。買ったものはこれ。
 「ある映像関係の通販サイトで69,800で売られているものとよく似たものが¥3,970で売っているところがある」と某巨大掲示板でも話題になったそうだ。友人もその掲示板を見て即買ったそうで、私にも薦めてくれた。どこで作っているかもわからない怪しい製品なので予備部品の意味合いも兼ねて2台の即決落札である。品物は2台同梱で送ってもらったために送料は1台分で済んだ。
 これだけのセットが¥3,970.-なら安い。安すぎる。安すぎるだけに怪しくも有る。しかし製品はしっかりしていた。写真のように小型カムコーダーを非常に安定して長時間保持できる。余りの安さにさほど期待していなかったが、送られてきた製品は期待していた10倍以上の価値があるものだった。正規品¥69,800.-というのもうなづける。
 「あるサイトで6万以上の品が、なんとオークションで4千円以下!」安い買い物を自慢する大阪人にとってこの上も無い商品である。もちろん友人も私に安い買い物を自慢したことは当然である。
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2008年05月16日(金)
HDVP
 ハイビジョンのVPの編集に追われている。映像の編集はモーション編集も終わり現在スーパー入れである。14日に三和スタジオで録ったオンリーのナレをタイムラインに並べてスーパーを入れるだけだが、ハイビジョンということでスーパーにモーションエフェクトを付けるだけで必ず計算時間が必要になる。それもこの作品は日、中、英の3ヶ国語。
 一旦白のムービーを書き出してから行うが、スーパーのレイヤーが8レイヤーになるため、日、中、英を別シーケンスにせざるを得ない。
 完成は週末で週明けにクライアントの最終チェック。完成したAVIファイルはFLVに変換されフラッシュコンテンツにオーサリングされる。来月に上海のショールムが完成して複数の40インチモニターにフル画面で表示される。
 私は最終チェックの翌日からは無線キャメラを使った中継のTDでビッグサイトに入る。まさにケツカッチンの編集作業である。
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2008年05月10日(土)
オープンロケ
 映像系の新製品のプロモーションのオープンロケだった。製品についてはNAB2008で発表されたばかりで詳しくは書けないが、このブログからもリンクを張っているHDV・ハイビジョンワールド・ブログhamaproさんが書かれているのでそちらをご覧頂くと良い。
 今回我々プロモーション制作チームは実際の使用状況を考えた構成でこの新製品を捉えてみた。
コンサートや長いセミナー以外でもこういったものが有れば有用な現場=Vシネマ、VP、Vドラマなどの現場だ。
 撮影に使用するキャメラは海外でも人気が高いキヤノンのXL-H1だ。JVCの海外モデルGY-HD250やソニーの最新型HVR-S270やHVR-Z7J等、H1以外にも様々なカムコーダーを用意したが、最終H1に白羽の矢が立った。

 今回のオープンロケは再現ではなく、まさに本編撮影として取り組んだ。何故なら「よいものを作るのは技術者だけじゃない、使う人も一緒になって創っていくのだ」という小幡修一氏の精神を踏襲し「本当の使用現場を見せなければユーザーは納得しないだろう」というのが私の発想である。
 出演している役者、スタッフは全て本物である。この撮影では撮影部、照明部、特機部など、スタッフが主役になる。
 屋外だけではなく、屋内はホールを貸切で使用し、カーブレールと弊社オリジナルのAYUドリーを使用した。収録素材6本をキャプチャーしたが、我々の狙いは外れていなかったと思う。

 後は編集室のシーンを撮影すれは作業は編集作業に入る。完成版はNTSC日本語版、英語版、PALなどでグローバルに配信される。今回の撮影の詳細は会社のホームページのShootingに詳しく掲載している。興味のある方はご覧頂きたい。
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2008年05月07日(水)
笹邊@撮影中
 判る人には判る某スタジオの一角。今日はスタジオ撮りの一日だった。
 撮影物のディスプレーの色温度が高いのでスタジオの照明には全てBフィルターを入れて色温度を合わせている。撮影は今回もHVR-Z1Jである。
 撮影はDVCAM 16:9で行い、モニターは放送用のCRTタイプBVM-9045QDを技術モニターとし、制作モニターはPVM-9045を使用した。波形モニターはテクトロを使用している。
 撮影は殆どを三脚で行うが、こんなこともやってみた。
 FOBAの撮影スタンドにビンテンを取り付けて簡易型クレーンだ。ショルダータイプのカムコーダーではバランスしないが、Z1Jクラスならスチル用撮影スタンドでもリフトカットが出来る。そのままでは揺れが気になるところをZ1Jのステディーショットを利用することでクレーンのような動きが可能になる。もちろんショットトランジションをソフトトランスにしてA⇒Bでズーム、フォーカスをコントロールする。様々な新製品が出てくるが、HVR-Z1Jの底力には驚く。
 1が付く機械は開発者やメーカーの思い入れが強く盛り込まれ、時に価格以上の性能が埋め込まれているそうだ。HVR-Z1JはまさにそんなHDカムコーダーではないだろうか。まだまだ稼いでもらいたい一押しの機材だ。
 明日は天気も良さそうだ。予定通りのオープンロケを行う。直線32feet、カーブ16feetのレールが見せ場になる。さて、その前に明日の早朝に届けるDVDの出力をしなければならない。今日の更新はこのあたりで終えよう。
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2008年05月06日(火)
HDV大集合
 ガラクタ市ではない。HDVハイビジョンカムコーダーの大集合だ。
 左からソニーのHVR-S270、HVR-Z7J、そしてJVCのGY-HD250、CanonのXL-H1だ。
 中でも左のソニーの2機種は出たばかりの最新機種である。また、以前私のホームページで紹介したこともあるGY-HD100の海外向け60P対応のGY-HD250は特別に用意してもらった。
 で、こんなに沢山のHDVカムコーダーで何をするかといえば新製品のプロモーションビデオ・・・それ以上はまだ公開できない。撮影は明日から始まりる。何れまたFieldReportで撮影現場を報告できるだろう。
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2008年05月05日(月)
SVS
 SVSでの検索が多くなった。表示ランクも今のところヤフーグーグルともに最上位に位置している。SVSは読んで字のごとくSenri Video Serviceの略だ。もちろんホームページのドメインにもSVS.NE.JPを使用している。なぜCO.JPではなく、プロバイダーと同じNEドメインかといえば、SVS.CO.JPを京都の学習塾がすでに使用していて取得できなかっただけである。ロゴのデザインをしてくれたのは歌舞伎座で舞台監督をしていたMさんだった。判り易いデザインで気に入っている。このロゴは名刺や機材シールなどに使用しているが、撮影現場の機材シールなどを見た人が検索してくれているのだろう。下の写真は機材に貼った新しい一色のロゴ。
 機材に描かれたSVSのロゴで千里ビデオサービスと判る人はいないし、新規顧客がいきなり「千里ビデオサービス」で検索することもありえない。やはり「撮影技術会社」などである。しかし撮影現場を見かけてロゴのSVSを憶えていてくれれば中には検索してくれる人もいるだろう。
 3文字のCIを使う理由は一言だ。「憶えやすい」のだ。代表的なものはNHK:MBS:ABC:KTV:YTV:ETV:TVO:TXN、もちろんZAQも3文字だ。ISO:JIS:JAS:IST:FCC:ASA:DIN:BBC:CBS:SOS:CCD:SSB:USB:LSB:DSB:KYK:YKK:OKK:JAL:ANA:TOA:JNR等など。いくらでも思い浮かぶ。しかし最近は2文字のCIが増えてきた。JR:JH:JA:YN:DV:NK等色々だ。ただしドメインの規定でドメインの文字数は、3字以上63字以内となっているために2文字のCIだけではドメインを取得できない。
 SVSを決めた頃はインターネットのイも無い時代だったが、今思えば3文字のCIは正しい選択だったように思う。
2008年5月5日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年05月03日(土)
今日の現場
 ここ最近はVPの1CAM:EFPスタイルが多かったが、昨日今日は久々のマルチカムEFPだった。
 スイッチャーワゴンは会社を作った87年から使っているものでかなり、というか、とことん年季が入っている。システムを更新するたびに棚の間隔を変更して使い続けてきたワゴンだ。何度かキャスターを交換し、その度に塗装してきた。
 上の写真はVEに評判がいいキャリングのVE卓だが、スイッチャーワゴンはスタッフからも「そろそろ新しくした方が・・・」といわれ始めている。
 5月のバタバタが一段落した頃には何とか新しいワゴンを作れるだろう。その前にネット通販で購入したMaglinerもどきのMaclinerが今日着払いで到着していたようだ。残念ながら今日は事務所が不在だったので明日の配達になる。まずはロケ用のMaclinerが先である。
2008年5月3日 | 記事へ | コメント(0) |
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2008年05月01日(木)
リアルプレーヤーが新しくなった
 連休明けに少し大掛かりな撮影をする。撮影はスタジオも入れて3日間。そのうちオープンロケではレールを敷き、照明部4名、技術部6名、録音部2名、制作部3名、役者7名等である。そのために参考になる映像がYouTubeにあった。映像はさておき、この動画を見ているときに下のようなポップアップが出てきた。数日前リアルプレーヤーをアップデートして付いた機能だ。<BR>
 めったに使わなくなったリアルだが、なんとYouTubeがダウンロードできる。<BR>
 これまでネット動画のダウンロードにはMPXやダウンコンバーターを使用していたが、リアルプレーヤーの最新版ならワンタッチでストリーミングのFLVも保存できてしまう。「このビデオをダウンロード」をクリックすればいいだけだ。下のようなダイアログが開いて自動で作業が完了する。<BR>
 暫くMediaPlayerやFlashムービーに圧されていたが、再びPeal再燃である。プレーヤーはMediaPlayer11を意識してか、黒ベースの精悍なデザインだ。<BR>
 新しい機能が追加されたリアルだが、ストリーミング=リアルという過去の栄光を取り戻せるだろうか。FLV、WMVの上に返り咲く前に燃え尽きなければ良いのだが。
2008年5月1日 | 記事へ | コメント(0) |
| 映像制作・撮影技術 |
2008年04月30日(水)
明日からまた
 つかの間の120円台だったガソリンが再び暫定税率に戻る。今日中に入れれば良いと高をくくっていた。立会い編集を追えて3台の給油に向かった。
 なんと「在庫切れで閉店」である。仕方なく500mほど離れた山手のスタンドに向かう。ここはまだ十分在庫があるらしく、大勢の給油客でにぎわっていた。
 デリカD:5に50L、ボンゴブローニーに45L、そしてファミリアRSに40Lを給油。ギリギリいっぱいまで給油したのでメーターは振り切っている。
 これで連休中に急な撮影依頼が入ってもあわてて高いガソリンを入れる必要は無い。
 帰り道にいつものスタンドを通ってみたら、明日用の看板が上がっていた。
 明日からはハイオク170円、レギュラー160円だそうだ。ちなみに私の会社にはハイオク専用車は無く、デリカD:5もレギュラー指定だ。(エルグランド:アルファード:デリカを比較してデリカだけがレギュラーだったことがデリカを選択した大きな要因である)今日入れたガソリンの総量は135Lだ。明日からの差額は5千円強になる。ちょっと得した気分になれた。ただし1982年に170円台になったことを思えば160円台もテッペンではないだろう。暫くは福田さんの動きから目を離せない。
 このGWに4月末から遠出された方も多いと思うが、「行きは良い良い、帰りは怖い」というのが今年のGWなのかも知れない。それよりも遠出された方は給油待ちの行列に突っ込んだり、待っているところへオカマを掘られないようにくれぐれも注意していただきたい。
2008年4月30日 | 記事へ | コメント(0) |
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撮影現場
 「撮影現場」という検索が多い。
 また、それに関連するキーワードHD中継車」などが目立つ。
 他にも「レールドリー 現場」や「撮影現場 照明」などである。何れも私の会社の「Shooting」というコンテンツがヒットしていた。
 こういうキーワードで私の会社がヒットしているのはSEO対策を行っているからではない。それよりも絶対数が少ないのである。
 業界ドラマの視聴率が高かったり、また「バックステージツアー」が意外と人気が有るのはやはり舞台裏への興味だろう。
 確かにメジャーなアーティストやタレントの舞台裏は私も覗いてみたい。それはアーティストやタレントを見たいのではなく、大掛かりな舞台機構や撮影システムに対する興味である。このあたりは一般の人とは少し捉え方が違うと思う。
 私の会社は小さいながらも何とか20年を持ちこたえてきた。そのおかげで普通では体験できない、例えばジャッキーチェンと一緒にエレベーターに乗って部屋まで同行したり、有名タレントやスポーツ選手の至近距離に近づいたり、また収録のサブで人気お笑い芸人と馬鹿笑いをしてみたり・・・。とは言っても、我々はあくまで裏方であり、表方を支える仕事に従事しているのである。
 ところが、最近の業界就職希望者の多くは現場を華やかなものと錯覚している。表方もそうなら、裏方も代役では務まらない世界だ。穴を空けたり、礼儀作法を忘れると速攻でしっぺ返しが来る。また、一旦本番に入ればどんなことがあっても現場を放棄できない。つまり親の死に目に会えない覚悟が必要だ。私のスタッフにも親の死に目に会えなかった者が2名いる。当然私も父の臨終時は現場でスイッチングをしていた。
 もうひとつ業界で生きていくために必要なものは体力(気力?)である。世間では「サービス残業」「過労死」etc.色々言われるが、業界人が過労死した話を聞いたことが無い。8時間を超えたら残業だなど考えもしない。もちろん賃金はそれなりに必要だが、10時間だろうが、20時間だろうが、仕事が完了するまで働き続ける我々はまさに働き蜂そのものである。自分の仕事としての責任感がそうさせているのだろう。
 もし過労死しそうな人がこの業界に入れば1ヶ月は持たないだろう。1ヶ月持った人は1年でも5年でも平気である。それどころか、もう普通のの仕事には戻れない体になってしまう。それがこの業界の恐ろしくも、面白いところだ。
 乱暴なことを書いたが、7割は当たっているだろう。しかしこんなことを言ってばかりでは経営者失格である。労働条件の改善は我々上に立つものの使命である。最後にもう一つ。この業界は表方と同様、常に競争であり、蹴落としあいがある。それに打ち勝つには屈強な体と気力、さらに知識と知力、そして知恵が求められるのである。
 ただし例外的に私のような戯けたアホでも意欲さえあれば何とか務まる場合もある。
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2008年04月29日(火)
第1フィールドは偶数フィールド・第2フィールドは奇数フィールド
 今日からゴールデンウィークに入った。とは言っても世間一般の話。GW中も大勢の人々が仕事をしている。そのうちの数名が今私の会社の編集室で作業を行っている。
 写真は社会福祉法人のVPの粗編集をするSディレクター。
 また、明日30日と翌1日は電子機器メーカーのVPの編集でを行う。で、私はといえばブログの更新?いやそんなことはない。ちゃんとDVDのオーサリングを行っている。ただし書き出し中に面白い話があったので少し更新することにした。
 実は昨年11月14日に書いた記事「フィールドオーダー」でコメントを頂いた北浦堅次氏からメールを頂いた。添付されていたファイルは「第1フィールドは偶数・第2フィールドは奇数フィールド」を解りやすく解説した教材である。
 インターレースのビデオ信号において、今尚フィールドに対して曖昧な認識があり、そのことを学生達に理解させることに苦労されてきたようだ。氏は毎日放送で制作技術局長まで務められ、その後(株)アイ・ティ・エス、(株)ベスト映像を経て、現在大阪芸術大学で教授を務められた方だ。その氏と電話も話したのだが、学生だけではなく、放送局においても第1フィールド=奇数フィールドと思い込んでいる人がいるということだ。おそらくこのブログを読んでおられる方の中にも第1フィールドは奇数・第2フィールドが偶数フィールドと思い込んでおられる方もいるだろう。
 氏から送っていただいたFCCの「TELEVISION SYNCHRONIZING WAVEFORM FOR COLOR TRANSMISSION」の垂直帰線期間の規格図に、FIELD 1 OR EVEN FIELD、FIELD 2 OR ODD FIELDと明記されていた。NTSCの規格では「第1フィールドは偶数フィールド、第2フィールドは奇数フィールド」なのである。ただしこれでは誤解されやすいので次のような表現が解りやすいだろう。
 順序に奇数、偶数を用いると混乱が生じるために最初の走査線を含むフィールドをトップフィールド(Top Field)、次の走査線で始まるフィールドをボトムフィールド(Bottom Field)と言い、ボトムフィールドで始まる規格をボトムフィールドファースト、またトップフィールドで始まる規格をトップフィールドファーストと言えば解りやすい。
 しかしこれで全てが解決するかといえばそうではない。現在ではSDの他にHD、インターレースの他にプログレッシブがある。同じSDでもDV系はボトムフィールドファーストで、D1はトップフィールドファーストである。これはNTSC、PALとも同様である。そしてHDでは全てトップフィールドファーストが標準の規格になる。波形モニターをお持ちの方はラインセレクターで確認いただくと良いだろう。F2は右半分が21Line始まっている。つまり第1フィールドは偶数のラインで始まり、第2フィールドは奇数のラインが最初に表示される。
 話を戻すが、解りやすい表現として「奇数フィールドを構成する走査線は偶数ライン、偶数フィールドを構成する走査線は奇数ライン」はどうだろうか?いや、ますますややこしくなりそうである。
 ここで話をもっとややこしくすれば「DVのフィールドオーダーはボトムフィールドが先に表示されるボトムフィールドファーストなのに、DVD-Videoの規格はトップフィールドが先になっている。たまったものではない。エンコードの設定を間違えるとどうなるのか・・・・・。ご安心いただいてよい。DVD-Videoでは、MPEGファイルのフィールドオーダー違っていてもヘッダ情報の記述をもとにDVDプレーヤーがそれを判別して正しいフィールドオーダーで出力してくれる。間違えていてもカクつくこと無く再生できる。ただしDVDから直接取り出したファイルを扱う場合には時として反転が必要になる。
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| CEO・映像技術職人 / 映像制作・撮影技術 / 技術系・ハイテク系 |
京都の竹林

 京都へロケハンに行ってきた。探しているものは「美しい竹林」である。なかなかイメージ通りの竹林が見つからない。
 後継者不足で筍堀りを止めた竹林は直ぐに竹が密生し、あっという間に痩せた竹でボウボウになってしまう。毎年生える筍から親にする竹を残し、それ以外はどんどんと掘って、いわば間引き、間伐をする必要がある。そうしなければ竹薮は野生に戻ってしまうのだ。さらにいい筍を収穫するには表土の補充、肥料の補給も必要だ。また、ある時期に竹の先を止めなければ、雪や風雨で竹が倒れたり、曲がったりしてしまうのだ。
 私の亡父は大阪で優秀な筍農家だった。もう50年近く昔のことだ。筍が黒くならないように表土を補填し、また筍堀りを終え、田植えも終えた頃には下肥(人糞)を竹薮の最上部まで運んでは「花の応援団」の「青田赤道」のように眼下の斜面に撒いていた。下品だが化学肥料に頼らない有機栽培の原点である。
 私の故郷の竹薮、特に父が大切にしていた藪は粘土質で覆われていて根節(ネブシ)⇒竹の根茎が地中の深いところを通っていて、そこから生える筍はが日焼けが無く、実も柔らかくアクもわずかだ。これは筍の本場京都山城産よりも高価に取引されたそうだ。ただし地下50センチ当たりから生えた筍を無傷に掘るにはそれなりの技術が必要だ。その技術を私が伝授されたのは小学校高学年だったが、私が中学校の頃にはその竹薮は万博公園の日本庭園になってしまった。
 昔話はさておいて、美しい竹林を維持するにはけっこうな手間が必要だということは解っていただけただろうか。ところが今は後継者不足のため、美しかった竹林がどんどんとボウボウの荒れ藪に変わっていっている。余談だが、京都山城広域振興局では「竹林について考えます」ということで美しい竹林の復元に取り組んでいる。掘り立ての筍を報酬に筍堀りや藪からの搬出の労働力を一般から募ればよいのかもしれない。もちろん「親竹にする、掘ってはいけない筍」には目印を付けなければならない。
2008年4月29日 | 記事へ | コメント(0) |
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ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
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