私の会社は1999年からZAQのケーブル回線を使用している。それは北摂ケーブルがCATVインターネットサービスを開始する試用期間からで、いわばケーブルインターネットの先駆けともいえるだろう。もちろんテレビは契約せず、インターネットのみの契約だ。テレホーダイを昼間に使って10万円以上の電話代が来てビックリしたことを思うと、繋ぎっぱなしで定額のケーブルインターネットは神様のようだった。
当時世間ではISDNからADSLへの切り替わり時期でもあった。幸い北摂ケーブルが事務所から100mほどの距離にあり、判らない事は直接足を運んで聞いた。当時北摂ケーブルに居られたAさんは私に色々なことをアドバイスしてくれた。10Mbps契約のケーブルインターネットはベストエフォートとは言え、実質2〜3Mbpsを出し、ADSLよりも安定していた。
その後暫くして遂にNTTの光ファイバーによるインターネットサービスが開始され、時にCATVからフレッツ光への誘惑に惑わされもした。だが、この時に北摂ケーブルからデジタルハイビジョンの案内が来た。ケーブルテレビでデジタルハイビジョンが視聴できるというものだ。折りしも、私の会社がマイクロソフトのコンテンツ撮影を始めた時期で、16:9のモニターが必要になった時期だった。D端子対応の液晶モニターを購入するならBSや地デジチューナーの付いていない安いものでいいだろう、ということでBSハイビジョンや地デジハイビジョンはデジタルCATVで見よう!と決めた。つまり「デジタル先取りキャンペーン」に乗ってアテネ五輪をハイビジョンで観戦した2004年の出来事だった。
インターネットもテレビもCATVで繋いだわけだが、電話だけはその後もNTTを維持している。もちろんCATVの電話なども安くていいのだが、やはり阪神淡路大震災の教訓から複数の通信設備を備えたいのである。NTTの電話回線、CATVのインターネット回線、AU、ドコモの携帯回線に非常時のリスクを分散させているということだ。
だが、周りの会社や友人がどんどんフレッツ光に移行して実効20〜60Mbpsの接続を自慢しだすと悔しい。実に悔しいのである。そんな時に再び北摂ケーブルからの案内だ。「ケーブル回線で160Mbps」である。これには飛びついた。もちろん社内LANのインフラは旧態依然で
ルーターやハブなどに10BASE/Tのものが多く繋がっていた。それでも入り口が速くなればルーターやハブの能力をフルに使える」だろうということでインフラ整備よりも早く160Mbpsに変更した。昨年末の事だ。モデムは1000BASE/Tに対応したものに交換され、真のBB時代到来を感じた。しかしルーターやハブが足を引っ張るのか、結局実効5Mbpsというところが関の山だった。それでも特に不満も無く使ってきたわけだが、最近特にサーバーを使った動画の受け渡しが多くなり、アップロード、ダウンロードにストレスを感じ始めてきた。そこで遂に社内LANのインフラ整備実行に踏み切った。現在ルーター以下にWindowsが10台、マックが3台、そしてプリントサーバーが繋がっていて、今回全て接続を100BASE/T以上にした。さて、その速度はどうだろうか。
USENの速度測定では次のような結果だ。
まずまずといったところか。ベストエフォートだからもちろん160Mbpsなど出るわけは無い。40Mbpsまで上がれば十分だ。GYAOやYOUTUBEでストレスを感じることは皆無になった。
今さらながらZAQのケーブルインターネットやJ:COMのケーブルテレビを使い続けてきて良かったと思う。これは私の会社がCATVの仕事や関西マルチメディアの仕事をしているからという訳ではなく、ZAQやJ:COMの安定したITネットワークサービスに十分満足していることに他ならない。現在ZAQでは2つのIPアドレスを契約しているがファイル転送用も含めて安定したトラフィックを確保できている。
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