2006年11月30日(木)
BVM-9045QD
 「BVM-9045QD」という機種名での検索だった。検索されたページは「千里ビデオが使用する撮影機材」のページである。
 ソニーのCRTモニターにはBVMとPVMがあり、BはBroadcastの略でPはProfessionalの略になる。つまり放送用と業務用をBVM、PVMとして区別している。今回検索されたBVM-9045QDには業務用バージョンのPVM-9045があり、価格は10万ほど違ったように思う。どちらも高精細CRTが使用され品位の高い映像を見せてくれるが、並べてみるとそれなりの違いはある。その違いはBVMは放送用の画像評価用でありPVMが画像確認用の業務用モニターに位置づけれれていることに起因するようだ。またBVM-9045QDにはシリアルデジタル入力があり、DVCAMのDSR-2000を収録に使用する場合などは理想的な画像評価が可能だ。
 しかし普通のロケではバッテリーを内蔵できるPVMを重宝している。また状況によっては6吋のPVM-6041Qも多用する。いずれにしても小規模のVロケでは大型のモニターの携行は出来ないため9吋以下に限定される。最近ハイビジョン収録では液晶モニターも使うようになったが、ハイビジョンと異なりSDにおける画質ではブラウン管モニターに軍配が上がる。それは画像の精細度が9吋であっても20吋液晶以上の分解能を誇ることからも明らかだ。だがこれもパソコンのモニターが液晶化していったように、近日中にはSDでもブラウン管を超える評価用モニターが登場することにだろう。それまではブラウン管依存症の我々は、大きく重いブラウン管を使用することになる。

※以前にもここでモニターに関連した記事を書いているので参照していただきたい。

2006年11月30日 | 記事へ | コメント(4) |
| 映像制作・撮影技術 |
SENRIさんへ
お早う御座います、大変な仕事ですね
その大きくて重たい ブラウン管(CRT) を作っておりました。放送局用モニタも,開発を担当したことがありますが,白色品質の要求がとびきり厳しくて苦労したことがあります。おかげでいい勉強になりました。
>ちかま さん
こんにちは。ものすごいOBさんですよね。
CRTはMECで開発されていたんでしょうか?
ブログにも時々お邪魔しています。
今は廃局していますが、旧コールサインはJH3VSCでした。
従事者免許は終身免許なのでいまも有効ですね。
あの頃の免許は日本国政府発行になっていました。
随分昔ですが、JARLのアマチュア衛星を使った
サテライトなども楽しんでおりました。
955の記事も面白いですね。
私には全日本真空管マニュアルが座右の書でした。
私が懐かしい高周波球はやはり807とか2E26でしょうか。
YAESUが良く使ったTV球よりもST管やGT管が印象深いです。
P.S.
>ちかま さん
そういえばナショナルのTM-1410BTAというモニターを
4:3と16:9のスイッチャブルに改造して
今も編集スタジオで使用しています。
ちかまさんの作品でしょうか?
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
captcha


※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク
 

PHOTOHITOブログパーツ


ニックネーム:SENRI
都道府県:関西・大阪府
映像制作/撮影技術会社
(株)千里ビデオサービス
代表取締役&
北八ヶ岳麦草ヒュッテHPの管理人です。よろしくお願いします。
色々出ます

»くわしく見る

バイオグラフィー