撮影技術 フィールドレポート   LIST view  RSS
映像制作会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
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2011年05月28日(土)  HVR-Z5J HD-SDI出力仕様が完成しました
色々現場が続く中で必要になったHVR-Z5JのHD-SDI出力仕様が出来上がりました。
デュアルメモリーカードスロットを採用したNXCAMのHXR-NX5にすれ良いだろうと思われますが、まだまだ現場テープ納品の仕事が多いのでHDVテープは今も健在です。
HD-SDI出力仕様といってもNEX-VG10に取り付けているブラックマジックのミニコンバーターのアタッチメントにローレットネジ用の穴を一つ空けただけですが、これで現場によってHVR-Z5JとNEX-VG10のいずれでもミニコンバーターをワンタッチで取り付けできることになります。
我ながらいい感じに仕上がったと思いますが、今週末は限りなく多忙なために写真は来週にアップさせていただきます。
写真をアップといえば、このフィールドレポートを読んでいただいている広島のNEX-VG10ユーザーさんがソリッドステート11の記事をみて、作業室に眠っていたというソニーの3吋ソリッドステートテープレコーダーTC-900S(DC/AC駆動可能な超小型テレコ:1960年代当時)を小道具にとお送りくださいました。開梱して通電したところ電気系・駆動系とも動作し、同梱のナショナル(何故ナショナルかは不明)の視聴用テープに入っていた山口百恵やキャンディーズの歌声、特にスーちゃんの当時の歌声を聴くことが出来て感動しています。このテレコは是非ソリッドステート11とのツーショットでアップいたします。

そんなわけで今日は文字だけのアップになりました。

広島の方からお送りいただいたテレコに同封されていた手紙をサイバーショットで撮りましたので紹介させていただきます。(褒めすぎが恥ずかしい限りですが・・・)

電話でお礼を申し上げましたが、とても好感の持てる方でした。ご本人は素人と言われておりましたが、そんなわけはないですね。それにしてもPMW-320は羨ましいです。

2011年05月10日(火)  クライアントさんからいただきました
先月から進めている撮影の中盤です。この日はグライドカムの移動ショットなど。
撮影後、いつの間に移されていたのか・・・クライアントさんから写真を送っていただきました。

グライドカムの調整と本番です。グライドカムの下部にソニーの5吋モニターCLM-V55を取り付けています。

撮影許可をいただいて地上数十メートルのビルの屋上から撮影。黄砂も治まり素晴らしい展望でした。
高いところが好きな笹邊。「チョー気持ちいい!」

2011年05月03日(火)  16:9 DVD 3カメスイッチング
SD 16:9のDVD製作の収録現場です。先日製作したLANC変換ケーブルも使用しています。

カメラはDSR−570WSが2台とHVR-Z5Jが1台の3カメスイッチングです。スイッチャーはAW-SW350でパラ撮りの後編集ではなく、タリー&リターンを使った現場スイッチングになります。3カメのHVR-Z5Jはダウンコンバートした16:9SDで、コントロールはRM-1000BPを使用します。アイリスやフォーカス、ズーム、ゲインの他にDSR-570WSとの色調整やガンマ、ディティール調整などの全てのパラメーターの調整が可能です。

LANC→XLR変換ケーブルでLANCをマイクケーブルで延長しています。この日は60mの遠隔操作を行いました。カメラ側にもXLR→LANC変換ケーブルを取り付けています。RM-1000BPの電源はカメラ側から供給されるのでカメラ側のXLR端子はメスを用いて電圧がかかった電極が露出しないようにしています。
右の写真はハムイーターです。60m延長されたHVR-Z5Jの同軸ケーブルに挿入することで、電位差によってビデオ信号に乗ったビートノイズを抑えることが出来ます。

同軸ケーブル(5C-FB)は距離が長くなるとビデオレベルや高域の信号が減衰するため、ピクチャーシンクロナイザーのAS-3800を用いています。
色相や色レベル、ビデオレベル、黒レベル調整の他に高域補償のコンペンセーターが搭載されています。

収録時間が長いためにVTRはDSR-45で本線PGMを2台で同時収録し、収録に欠損が無いように交互にテープ交換します。そしてテープ交換の際に本線収録が1系統になってしまうことを防ぐためにHVR-M10Jをテープ交換時のみ回します。またカメラやスイッチングの万一の保険として3カメのみアイソレーション用としてDSR-40を回しています。DSR-40のテープは3DSR-45と同じ影像が記録されているタイミング(3カメを選択中に)に交換します。
右は同軸ケーブルでカスケード接続できるワイヤードインカムです。クリアカムに比べると機能は劣りますが、影像系のコミュニケーションでは十分使えます。またケーブルにBNC端子が付いた同軸ケーブルが使用できることも影像系の会社には便利です。この日は芯線が複線になったカナレの3C-2Vを使用しました。

DSR−570WSのコントロールはラックマウントしたCCU-M5とRM-M7Gを使用します。DSR-570WSは一体型カムコーダーですが、26pinマルチケーブルでCCU運用が出来て便利です。CCU使用時はカムコーダーのテープを回してもファインダー内のタリーランプは点灯せず、RECのキャラクター表示となります。そしてタリーランプはスイッチングで選ばれたプログラムタリーとして機能します。このあたりはさすがに収録現場をよく理解しているソニーだと感心します。

地上波アナログ放送は間もなく停波し、放送は全てデジタルハイビジョン化しますが、DVDはまだ暫くSDが続くように思います。BDが一般化して全てがハイビジョン化するまでは16:9/
SDのDVDが中心になるでしょう。
弊社ではこういった状況に対して上記の記事ののようなSD 16:9のスイッチングシステムで対応しています。

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