撮影技術 フィールドレポート   LIST view  RSS
撮影技術会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
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■2009年06月27日(土)  早起きして「見山の郷」へ
昨日で現場が一段落し、今日は早朝から妻と二人で「見山の郷」へ行ってきました。

デリカD:5を洗車して勝尾寺川を覗きながら見山の郷に着いたのは八時半。オープンの30分も前なのに大勢の人が並び始めていました。ネット、口コミの効果でしょうか。

新鮮な野菜や自家製豆腐、そして笹邊の最も気に入っている卵を買った後はモーニングサービスをいただきます。見山の郷周辺ではアジサイが綺麗に咲いていました。英気を養うにはピッタリの散歩コース「見山の郷」の紹介です。

建物の軒下には沢山のツバメの巣があります。そろそろツバメの子育ての時期ですね。千里ビデオサービスの軒下にもツバメの巣があり、今年は豆カムHDを仕込んでみようかと考えています。

■2009年06月26日(金)  現場一段落しました
おかげさまで今日現場が一段落しました。

続いていた現場の最終ラウンドは株主総会の中継録画です。昨日リハーサルを行い、今日が本番です。笹邊の仕事はライブカメラのスイッチャー。

送出用の素材はHDで撮影してきましたが、送出フォーマットは今年もSDでした。カメラはDXC-637を2台、ともに17倍レンズを装着しています。17倍のテレ端は160mmで、これは放送用の20倍と同じ寄りになります。×2のエクステンダーを使用しないSDの現場では当然レンズコストは計上しないためクライアントに歓迎されます。しかし「次はハイビジョンでやりたい」という意見も出てきたため、そろそろ自社保有のハイビジョンマルチカメラ中継システムも考慮する必要も出てきそうです。もちろんリターンビデオ、タリー、インカム、デジタルトライアキシャルが使えるHXC-300/HSC-300ということになります。中継システムのハイビジョン化のための補助は無いんでしょうか・・・・

収録の音声は音響さんからいただくライン2回路で、それだけで全く問題は無いのですが、失敗の許されない収録のために保険をかけます。例えば音声ラインの切断など、考えられるリスクを回避するためスピーカーからの音声を拾うマイクを設置します。

マイクはソニーのC-38B。これを選択した理由はSPLが大きいというだけのこと。大型スピーカーのすぐ傍、ウーハーとツィーターの間を緩めの指向性で狙っています。
ただし38Bの音はタムラTS-4000Sには繋いでいますが、使用はしません。万が一のトラブルに対する回避用です。

こちらはリハーサルの昼食タイム。お茶目なカメラマンはお馴染みのM君。豪華なお弁当にスタッフ一同大満足です。本番終了後に行った昼食が弁当よりも落ちては駄目と、「とん太」の姉妹店「とんとんびょうし」です。大海老とヒレカツの「ヒレ海老定食」美味しかったです。

食べ物の話が出たついでに笹邊の自宅の菜園の状況。ミニトマトが豊作です。もぎたてのミニトマト、独特の青臭い香りが食欲を刺激します。そしてゴーヤが咲き始めています。今年も夏ばて対策のゴーヤチャンプル(ゴーヤ+モヤシ+シーチキン)をいっぱい食べられそうです。
明日、明後日の土日は若いスタッフ待望の休日。笹邊も来週のために英気を養わせていただきます。

そして最後にお知らせ:先週撮った造幣局の抽選会の動画が今日から配信されています。どうぞご覧下さい。
http://www.mint.go.jp/coin/coin_topics/20090626_2.html

■2009年06月25日(木)  トランスフォーマー!
ここをクリックしてください。

いう事なし!凄!

進んでますね。

うまくいかなかった場合はYahoo!で「トランスフォーマー!」を検索してください。

知り合いの映像ディレクターの情報でした。

■2009年06月23日(火)  志摩スペイン村
笹邊が大阪で造幣局の編集をしている間、溝野、ジュニア班がスペイン村のロケに行っておりました。夏休みのオンエアです。
大阪を出発した22日の夜半は雨が降っていたようですが、22日、23日のスペイン村の撮影の時だけは天気は良かったようです。邑久が天気に強いというのは噂だけではないようです。

今回は未公開の衣装のため暈しを入れていますが、とても可愛らしい衣装です。夜は代理店さん、クライアントさんと御一緒に海の幸を堪能してきたそうです。木原は23日亀岡に出来たトンネル貫通式のスチル撮影。笹邊は急な録音が入り、造幣局の編集を進めながら市内へ録音にも出かける忙しさでした。こんな天気がいい日には「スペイン村へ行きたかった!」です。

そしてお土産は「ういろう」と、やっぱり「赤福」でした。いつもながら美味しゅうございました。

■2009年06月21日(日)  ライオンズクラブの30周年記念式典
リーガロイヤルで八尾菊花ライオンズクラブの3カメ現場です。
これまでのロケに比べてここはクーラーがガンガンに効いていて快適な現場でした。前日までの現場と違い、今日は全員スーツ姿で撮影しています。

カメラは溝野、邑久、木原でVEはジュニア。笹邊がスイッチャーを担当し、V出しは宮木さん。
現場はまだまだ続き、22〜23は志摩スペイン村のCMロケです。そして木原はトンネルの貫通式のスチル撮影で京都へ。笹邊は造幣局の編集でスタジオに居残りです。今週はこのあと株主総会の中継もありスタッフ全員休みなしで働いています。
7月には少し時間を作って信州へ温泉ツアーしたいものです。
信州といえば、八ヶ岳。笹邊が作っている「麦草ヒュッテ」のホームページが「北八ヶ岳」のキーワードでトップに上がりました。
麦草ヒュッテのドメインはmugikusa.com、 mugikusa.jp、 kitayatsugatake.com、 kitayatsugatake.jpとあり、マルチドメインの効果が出てきたようです。いずれのドメインも全て麦草ヒュッテのホームページへ行きます。

■2009年06月20日(土)  特機を多用したロケ
岡山ロケから帰った翌日の19日からは医療系VPで20日には総勢7名での撮影です。
監督との打合せで今回は移動ショットを多く取り入れました。写真はナースステーションに持ち込んだミニジブ。90度の方向にカメラを向けてトラックインに使用しています。

前日までの岡山ロケで日焼けした皮膚が火照っています。余りの黒さに「何処へ行ってきたの?」と監督。「東南アジアで田植えのロケ」・・・信じられてしまいました。

ナースステーションの中を外からAYUドリーで撮影します。移動距離は3mですが、手前にカウンターを入れ込んで移動感を出します。HD収録のモニターはD9H1を使用しています。

病室の撮影はハンディーで行い、その後廊下などの移動ショットは監督お気に入りのグライドカム。HDV+グライドカムなので笹邊が全て気楽に撮影しますが、HDCAM+ステディーカムだったらオペレーターさんをお願いしないと無理です。
2日間の病院ロケの後はライオンズクラブさんの30周年の式典を3カメ中継録画です。

■2009年06月19日(金)  造幣局抽選会
笹邊達が病院でのロケを行っている間、溝野、ジュニア班が造幣局で抽選会の撮影でした。

収録はネット配信用の2カメパラ撮りです。

BカメはIKEGAMI D45を使用しています。ビジョン10もボールが新品になっています。

予定していたHVR-Z5Jはこの日は別現場で、AカメはHVR-Z5Jです。1.2kWのHMIを入れているのでZ1Jでも感度は十分です。

AカメからBカメが撮る映像を見ることが出来るように小型の液晶を三脚に取り付けています。黒い三脚はマンフロット#505。笹邊がVision3を使ってしまったためにそうなってしまいました。そろそろHDVクラス用にもう一本ビンテンが欲しいところです。そういえばビンテンから新しくASシリーズが登場しました。現在Vision3ASとVision10ASのデモをお願いしているところです。

■2009年06月18日(木)  岡山ロケは天気が良くて焼けました
田植え機のロケで岡山へ笹邊、木原班が行ってきました。牛窓の近くにある圃場で高所作業車からも撮影します
高所作業車から田植え機の操作や植え付け具合などを俯瞰撮影します。

今回の高所作業車は12mしか上がらない小型ですが、それでも真直ぐ上に上げると素晴らしい眺望が楽しめます。

瀬戸内海と四国が良く見えます。


撮影はHVR-Z7JにRM-1000BPを取り付けて使用しています。

田植え機をローアングルで撮影するためにジッツオの4段三脚が泥水に浸かっています。かなり悲惨な状況です。

いつもそうですが、水田の撮影では三脚の伸縮部に泥が進入し、撮影後は洗車機でしっかりと水洗いし、事務所に戻ってから全てバラバラにして洗浄します。そして完全に乾燥させてから締め付け部をグリスアップします。
簡単な機構に思われますが、このジッツオのパーツ数は全部で100ほどあり、伸縮部だけでも25個×脚3本=75個になります。けっこう手間のかかるメンテナンスですが、それを怠ると再起不能になってしまいます。

今回はHVR-Z7Jの他に豆カムHDをハウジングに入れたオンボード撮影も行いました。泥の跳ね上がる場所でも水中ハウジングに入った豆カムHDなら無敵です。撮影画面は田植え機の上から豆カムのコントロール部の液晶で確認し、ズームなどのコントロールを行います。
3日間のロケ中、梅雨にも関わらず晴れまくっていたため笹邊達は真っ黒に日焼けしました。また大阪では溝野班が造幣局の抽選会のリハーサルを行っています。抽選会は金曜に本番があり、週明けはその編集に追われます。
暇と思っていた6月ですが、月間のスケジュールが全て埋まって嬉しい悲鳴を上げています。これも全て皆様のお陰と深く感謝。

■2009年06月14日(日)  モリアオガエルの産卵が始まっています
02.jpg 500×667 64K
モリアオガエルが産卵する季節になりました。千里ビデオサービスから程近い撮影場所に着いたのは夜中の9時頃。辺り全体がモリアオガエルの鳴き声がうるさいほどです。

モリアオガエル(森青蛙、Rhacophorus arboreus)は、両生綱無尾目アオガエル科アオガエル属に分類されるカエル。

Wikipediaによると
繁殖期になると、まずオスが産卵場所に集まり、鳴きながらメスを待つ。メスが産卵場所にやってくるとオスが背中にしがみつき、産卵行動が始まるが、卵塊の形成が進むに連れて1匹のメスに数匹のオスが群がる場合が多い。
産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されるが、この粘液を集まったオスメスが足でかき回し、受精卵を含んだ白い泡の塊を作る。直径10cm-15cmほどの泡の塊の中には黄白色の卵が300個-800個ほど産みつけられる。泡の中では複数のオスの精子が雌が産んだ未受精卵をめぐって激しい競争を繰り広げると考えられており、モリアオガエルの精巣の大きさが際立って大きいことの原因と推測されている。泡は表面が乾燥して紙のようなシートとなって黄白色の卵塊となり、孵化するまで卵を守る役割を果たす。


豆カムHDをポールの先に取り付けて写真よようなスタイルで撮影しています。音声は位相管式のショットガンマイク2本をスタンドに取り付けてEDIROLのR-44で同録しています。豆カムHDのおかげで難しそうなシーンもとても手軽に撮影できるようになりました。

YouTubeにアップした動画です。


下の写真は撮影中の豆カムHD(ワイドコンバーター付)です。

来週は農機具メーカーの新製品に豆カムHDを取り付けたり、高所作業車からの俯瞰撮影などを行い、その後は医療系のVPや諸々でほぼスケジュールはパンク状態です。嵐の前に少しだけ自然に触れて心のリフレッシュができたのではないかと思います。

■2009年06月12日(金)  ビンテンのメンテナンス完了
ビンテンのビジョン10がメンテナンスを完了して戻ってきました。メンテナンスが済んだビジョン10はビンテンジャパンの代理店でキヤノンの代理店でもあるミカミさんがお届けくださいました。

今回のメンテナンスは100mmボールの交換です。表面の塗装が磨耗して滑りが出てきたためです。

上の写真が完了品と同梱されてきた問題の100mmボール。見事に磨り減っています。これが原因で非常に大きな力でボールを締めないといけない状態になっていました。外した100mmボールはというと↓↓↓

鍛造軽合金を削り出した100mmボール、廃棄するには勿体無いのでペン立てとして再利用しました。文鎮を兼ねたペン立ての名称は「PENTEN」に。

■2009年06月09日(火)  HXC-100&HSC-300 SONY新型業務用HDシステム内覧会
今日はライオンズクラブの記念イベントのリハーサルでした。本番はまだ先なのですが、オープニング映像の試写、PPTと登壇者のカメリハ等を行いました。本番は3カメスイッチングと素材送出のマルチカムシステムを組みます。このイベントは以前にも行いましたが、毎回ながら会員さんたちの熱心さに敬服します。
リハーサルは午前中で終わり、その後はJr.とともに先日発表されたソニーの新型業務用ハイビジョンシステムの内覧会に向かいました。
現在マルチカメラシステムが組めるHDのスタンドアローンカメラといえばHDC-1600等になり、カメラ1台で1000万を超えてしまいます。もちろんXDCAMHDなどに取り付けるサードパーティーのシステムなども出ていますが、HD/SDのリターンビデオやRET2〜4等の複数リターンビデオが使え、もちろんインカムやCCUが使用できる放送用のシステムには全く及びません。
先日登場したHSC-300とHXC-100という新機種のうち笹邊が注目しているのはHXC-100です。品番からDXCシリーズのHD版にも思えますが、システム性は放送用のHDCシリーズに比べて遜色の無いものです。ケーブルの最大長はHXC-100が600m、HSC-300が900m、そしてHSC-300は箱レンズに対応していたり、光学式CCフィルターを備え、フィルター切り替えもリモート操作可能になっています。当然価格もHXCを上回ります。
現実的に2011年以降千里ビデオサービスのHD運用を考えればHXC-100で十分です。というか導入コストや提供価格を考えればHXC-100しか無いと思います。とはいっても、4カメシステムとしてスイッチャー、VTR、ケーブル、モニター、三脚などを全て揃えれば4000万ほどになります。業務用システムとしてこの金額はいささか無理があるといえるもので、2011年に「はい、HDマルチカメラシステムを自社保有しました」なんてことは有り得ません。でも指をくわえて2011年を待っていては次の時代に取り残されてしまいます。
現在自社保有のHDシステムとしてはカムコーダーのHDCAMとHDVまでですが、やはり夢はHDマルチカムシステム。景気が回復し、HD中継の需要が増えることを願って日々努力を積み重ねるしか無いと思います。
内覧会へはスタッフと行って来ました。他にも様々な新製品も展示されていましたが、気持ちはHXC-100一直線。営業担当さんにビンテンに乗ったHXC-100のところへ案内されるや、いきなり三脚を自分のポジションに上げて触りまくってしまいました。さらにはヘッドから外してハンディー運用もさせていただきました。スタッフに「他何か見ました?」といわれ、気が付けば小一時間が経過。CCUやリモートなどHXC-100に関わるものは徹底的に触ってきましたが、それ以外は何が展示されていたのか、記憶にさえありません。
HXC-100、とにかく素晴らしかったです。通販のごとく「この性能でこの価格!」と喚いても決して嘘にはならないと思います。昨年真剣にサードパーティー製のスタジオ運用システムを検討しましたが「導入しなくて良かった」とつくづく思いました。HXC-100の(HSC-300も)システムは本物です!

これは内覧会でいただいた記念品。SONYのロゴが入った帆布のトートバッグ。
明日は内覧会の最終日。今日行けなかった木原と再度内覧会へ伺う予定です。
会場でもし笹邊達を見かけられたらお声がけ下さい。

6/10追記
今日はVPの打合せの後、木原と内覧会へ行ってきました。行くと突然映像音響処理技術者のHNさんから「いつもブログ見てます」とお声掛けしていただいただいて感激です。そして専門学校の講師をしていた時の同僚M先生にもばったり。さらにはケーブルテレビ局のTDさんにも。皆さんHXC-100は注目されているようです。
今日試したかったことはHXC-100へのSDレンズ流用でした。日豊の営業さんとソニーさん立会いで手持ちのJ14a×8.5をHXC-100に取り付けて正確にFB調整をしてマスモニで画像を見ました。NDフィルターをかけて開放での描画、中心部の解像度、周辺部の解像度を確認しました。「いけますね!」と日豊の営業さん。たしかに合焦した場合はスクリーンへの中継レベルなら実用可能でした。しかしテレ端でフォーカスがアウトした部分には色がのってきます。色収差の補正が最近のHDレンズ程には及んでいないことが原因だと思います。でも使えないというわけではありません。このJ14aやJ15a、J20aなどはHDCAMが出た当初はBKでもHD収録で使われていました。
決してHDカメラにSDレンズを奨めはしませんが、1台分を手持ちのSDレンズで運用すればそれだけで200万のコストダウンになります。5カメのうち3台をJ14aで組めば600万の節約というわけです。JH40などは当然レンタルになるわけですから、顧客ニーズとしてHDレンズのクォリティーを必要としないオーダーに対しては低コストでの提供が実現します。今後のHDマルチカメラシステムの導入においては求められるクォリティーに合ったシステム運用を考え、顧客に機材コストを押し付けない工夫が大切ではないでしょうか。
それから、昨日いただいたトートバッグは売り切れて有りませんでした。今日いただいたものはソニーのロゴが入ったサクマドロップス。編集室のおやつに置かせていただきます。

■2009年06月08日(月)  本番日です
昨日のリハーサルを終え、今日は本番でした。

今日は暑かったですね。立ち上げを終えてからは特に仕事はありません。今日の笹邊は技術監督という立場でしたから、昼には食事休憩もいただきました。でもホールから一歩外に出るともう暑くて暑くて。

どんどんとハイビジョン化が進む中、こういう催しでは今尚4:3SDでのオーダーが大半です。完全HD化までにはまだまだかかりそうですね。

今回の現場とは直接関係無いことですが、先日知り合いのカメラマンから「DVCAMの184分テープってギリギリ何分撮れるんですか?」と聞かれ、「186分までは大丈夫」と返事しました。それはリニア編集時代に完パケテープを作るためにシンクを入れた記憶から答えた数字です。ただし186分と何秒だったかは記憶していなかったので、今回AデッキからBデッキにリレーする際にAデッキを止まるまで回して検証してみました。
結果は186分27秒24フレームでした。安全を考えてやはり184分が確実な長さで、最大値は186分といったところでしょう。

安全といえば今回も次のようなことを行っています。
2台のDVCAMをリレー録画していますが、収録はA/Bとも同時にスタートし片側をバックアップとしています。しかしリレーする際に万が一にも回っている方のデッキが目詰まりを起していたらテープ交換時の収録が欠落してしまいます。そのためにもう一台DVCAMを用意して交換時のみ3台目のデッキを回しています。写真の一番左のVTRはかなり古いモデルですが、こういう収録では今も影で収録を支えています。
3台ともスイッチングした同じ映像を記録することは無駄なようですが、絶対録画出来ていて当たり前の放送用VTRとは違って、業務用VTRの場合は念には念を入れる安全対策は重要だと考えています。もちろん放送用のHDCAMでさえ故障することもあるわけですから、石橋を叩いても無駄にはならないでしょう。

■2009年06月06日(土)  久しぶりに日本舞踊
ここ暫くVP系の仕事が続いていましたが、久しぶりに踊りの撮影です。催しは吹田市主催の「吹田市民民踊発表会」です。民踊といっても民謡系だけではなく、歌謡舞踊、歌舞伎舞踊、大和楽、常磐津etc.さまざまなものがあります。
いつもどおりのスイッチングセットですが、一つ新しいものがあります。

先日Jr.が作った2chマルチケーブルのお披露目です。小屋の客席上手のパッチから三点釣りの音声をいただきます。

ラインは客席下手のパッチからLRをいただきます。これまではこのために4本のキャノンケーブルを引いていましたが、今回は2本引くだけで済みます。ベースのケーブル周りもシンプルになります。

それぞれのケーブルはタムラTS-4000Sに入力します。TS-4000Sは+4dBが2系統しかなく-20dBのch-1/ch-2にそれぞれ20dBのアッテネータを入れて0dBまで感度を落としています。

■2009年06月04日(木)  豆カムHDの需要が多くなってきました
先日電子機器メーカーのVPで早速仕事をした豆カムHDですが、次は農機具メーカーのVPにオンボードカメラとしてカメラ部、記録部とも水中ハウジングに入れて使うことになりました。やはり期待していた通りの活躍です。
さて今日は少し違った、というか本来の用途での紹介です。

ライトスタンドに取り付けた豆カムHD。狙っているものは・・・・

会社の近所にある神社で毎年子育てをするオバズクです。これ以上近づくのは失礼と、距離は約3m。

手元で撮影中の映像がモニターできることが便利な豆カムHD。SD時代の豆カムとは違い、10倍ズームが付いてさらにハイビジョン。もちろんマイクも内蔵しています。様々なものに利用できると思います。

■2009年06月01日(月)  里山が素晴らしい箕面市
自然映像をライフワークにしている木原が近所でヒメボタルを撮ってきました。ゲンジボタルやヘイケボタルとは異なり、ヒメボタルは陸ボタルで、川が無いところで観察されます。
春日神社のヒメボタル
キヤノンのEOSで数分間多重露光した写真です。肉眼ではもちろんこれほどは見えません。蓄積された光の信号です。

春日神社のヒメボタル
ゲンジボタルと違い、光の点滅の周期が短く、そのことではヘイケボタルに近いと思います。体長は10mm余りの大きさです。笹邊が瑞穂区に住んで名古屋電通の仕事をしていた頃、名古屋城外堀の土手にも居ました。

春日神社のヒメボタル
千里ビデオサービスの近隣では吹田の千里高校近くや、箕面との境界付近、勝尾寺などで観察できます。箕面の蛍はこれからゲンジボタルの最盛期に入ります。近所のローソン川でもすでに出ているようで、これから暫く光の乱舞を楽しめます。
昨年も書きましたが、蛍が出るところはマムシも出ます。もちろんムカデも!蛍見物は長ズボン、ゴム長で行くように心がけましょう。それで、もし蛇に噛まれたら慌てずに、救急に連絡し、血清のある病院へ行ってください。血清のある病院は昨年のブログに書きましたが、今年は調べていません。各自事前に調べておいて下さい。また、どういう蛇が噛んだか、蛇の特徴を記録、もしくは捕獲出来ると良いでしょう。ただし深追いして被害が拡大しないよう気をつけてください。
これは笹邊が山歩きしていた頃の話ですが、咬傷をタンニンを多く含んだ洗浄液(柿渋等)で洗うということが推奨されていました。蛇毒(たんぱく質)を凝固させるためだそうです。濃茶などで洗うと少しは効果があるかもしれません。少なくとも何もしないよりは良いでしょう。
それと過去に毒蛇に噛まれた経験のある人は一層の注意が必要です。スズメバチと同様、体に抗体が出来ていて時にショックを起こす場合があるそうです。あと、今回写真を撮影した付近には”セアカゴケグモ”もいるそうです。

蛍見物足下注意!下にはヘビ待つムカデ待つ!

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