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2009年02月26日(木)
第5回国際水素・燃料電池展
第5回国際水素・燃料電池展」がビッグサイトで開催されている。残念ながら私は行けなかったが、注目の製品が展示されている。
ASAHI.COMによると
東京貿易機械(東京都中央区)は、家庭用ガスコンロのボンベを使う「ポータブル燃料電池」を出展した。欧米で市販されているプロパン缶1本(約400グラム)を取り付けると50Wの発電が始まり、14時間稼動する。屋外ロケ用のカメラや照明などに使うことを想定している。燃料補給の手軽さや騒音の静かさ、クリーンな排気が売り物だ。日本の家庭用コンロとして出回っているブタン缶に燃料を変更し、電力を100W仕様にした製品を開発中
ということでこれが東京貿易機械のポータブル燃料電池だ。

引用に「屋外ロケ用のカメラや照明などに使うことを想定している。」とあるように、我々の業界がターゲットだ。我々の仕事は電子機器を使用することから、常に電源に縛られる。重く大きい鉛バッテリーから始まり、ニッケルカドミウム、ニッケル水素を経て、そして今はニッカドに比べて遥かに軽いリチウムイオンバッテリーを使用している。(エネループはニッケル水素)

昔読んだ「こち亀」のなかでカメラマンに扮した両津が「使い切ったバッテリーはただのオモリ」と言っていたシーンが印象的だった。まさにその通りで、こち亀の原作者である秋本治氏の洞察力のすばらしさに驚いた。ポータブル燃料電池がガスライターのボンベなどで稼動する時代が来れば「使い切ったバッテリーは軽くなる」というのも夢ではない。
私の会社ではラジオマイクやミキサー、ストロボなどの単三電池をすべて充電式のエネループ充電式エボルタに切り替えて省資源に取り組んでいるが、あくまで放電後は充電しなければならない。
将来はコンビニでカセットコンロのボンベ1つ買えば一日のロケ現場の電源をまかなえるかもしれない。未来の電池はそう遠くないところまで近づいてきたようである。
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2009年02月22日(日)
Cybershot T9が大進化、T9→T900
愛用のCybershot T9だが、来月飛躍的に進化したDSC-T900とDSC-T90が発売される。注目はT900だ。
T9とよく似たフォルムに720Pのハイビジョン録画機能まで付いた。DSC-T90はモノラル音声だが、DSC-T900はステレオ録音である。

カラーも4色とT9時代よりも豊富になった。そして注目はDSC-T900専用の水中ブリンプ。DSC-T9の時はサードパーティー製のブリンプを使っていたが、今回は純正で水深40mまでサポートされている。水中カメラマンからも注目されるEOSD5 MK2と比べるつもりは無いが、DSC-T900はデジカメムービーとして世界で最上級に手軽かつ手頃な水中ハイビジョンムービーかもしれない。
店頭予想価格はHD再生スタンドが付属して45,000円程だそうだ。
動画は1280×720のハイビジョンだがソニーの動画としては珍しくプログレッシブである。2枚で1フレームを構成するインターレースと違い、1枚で完結する。動画はその静止画が連続しているということである。
豆カムHDも凄いが、このDSC-T900、メモカメラというにはあまりに勿体無い。物欲が目を覚ましそうな近日発売のCybershot DSC-T900である。

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2009年02月19日(木)
BLOGari動画 vs YouTube 結果は明らか
ブロガリ動画が開始された。新し物好き故に早速アップした。
先日八ヶ岳ロケの際に撮影したものである。撮影場所は標高2300mの丸山。

収録はHDで書き出したムービーは1280×720のH.264である。もう少し高画質かと期待したが残念ながらYouTubeに及ばないどころか、アップロードにも時間を要した。
同じ素材をYouTubeにも上げてみたがBLOGari vs YouTubeの結果は明らかだ。

また、YouTubeのサイトを開くと大きなサイズのHD版も見ることも出来る。
http://www.youtube.com/watch?v=Owf9AWYyyVg
決してブロガリ動画が駄目というものではない。iPodに落とす機能などもあって魅力はある。そしてもちろんZAQユーザーであるから応援したい。ここはZAQにもう3つほど頑張ってもらいたい。
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2009年02月13日(金)
パナソニック “P2 カム” AG-HPX305 を発表
ニュースが飛び込んできた。
DVCPROHD及びAVC-Intra搭載でP2カードに10ビット、4:2:2サンプリングのHD映像を記録できる。価格は131万2500円。撮像素子は3CCDではなく3MOSである。
現在ショルダータイプの業務用HD標準スタイルといえばHDVのHVR-Z270とJVCのHD-100〜250、そして次に発売予定のSxS対応のGY-HM700Uとなるが、AG-HPX305は非常に気になるモデルだ。
JVCのHD-100で不評だったワイド端5.5mmの16倍レンズに対し、AG-HPX305ではワイド端4.5mmの17倍レンズが標準装備されている。
価格は実売105〜110万程度。つまりXDCAM EX3と同じ価格帯である

写真しか見ていないが、スタイルは非常に良い。
昔業務用のベーターカムと放送用のベーターカム一体型を比べた場合、確実に放送用に軍配が上がった。やはり価格はデザインの差にも現れると思った。
今回発表されたAG-HPX305はHDC-1600やBVW-400A/D600を思い起こさせた。ソニー製品と比べてしまって、設計者には申し訳ないが、優れたデザインだと思う。
メーカー発表のPDFがアップされていたのでリンクしておく。
http://panasonic.biz/sav/news/090211/20090212HPX305.pdf
一目見て担ぎやすそうなスタイルが気に入った。そして驚異的な価格設定。心から下水流さんを賞賛したい。
電子機器専門メーカー達に対して総合家電メーカーとして業界で若干出遅れてきた感じのするパナソニックだが、ここにきてブランドの底力を発揮したと思えるAG-HPX305である。

プレス用の高解像度の写真がパナソニックのサイトにアップされている。是非ご覧いただきたい。
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2009年01月28日(水)
DVCAMカムコーダー DSR-PD170が遂に生産完了!

「DVCAMカムコーダー DSR-PD170が遂に生産完了!」だそうだ。PD-170やPD-150には大変世話になった。小型カムコーダーながら、ベーターカムに混ぜて編集しても違和感の少ない画質は様々な放送でも利用され、今もまだ使われている。DVCAM記録、音声キャノン入力など、業務用に設計されたスタイルは重宝された。またBKの制作ではPDではなくVX-2000なども使用していたが、これは音声設定ミスによる無音録画を防ぐためには正しい選択だ。
生産完了の理由はもちろんHD化だろう。そしてHDVのHVR-Z5JやZ7Jが高感度化(Z1Jに比べると1絞り半〜2絞り=3倍〜4倍)され、PDやVXを「高感度ゆえに使用する」必要が無くなったためだろう。これまで「HDVのHVR-Z1Jは感度が低い」というHDVの弱点が一層さたわけである。
それにしても安い。
メーカー希望小売価格:505,050円→販売価格:317,980円(税込) だ。
で、
「これ買いますか」?といわれるとやはりNOだ。
それなら豆カムHDを2台欲しい。現在豆カムHDの導入を検討している。
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2009年01月26日(月)
あわら温泉 ロケ

あわら温泉 ロケ」だった。といってあわら温泉に行くわけではない。まず来週の信州が直近のロケである。
あわら温泉は昨年4月末のはなしだ。検索されていたページはフィールドレコードのアーカイブである。ホームページでは新しいコンテンツも重要だが、古いコンテンツも非常に重要だ。現在フィールドレポートのアーカイブは59ページになった。各10件ずつの表示だから590件である。またこのブログは745件になった。我ながらよく書いたものである。
継続とは確かに力だと思う。私の会社の顧客の多くが現場レポートやブログを読んでいてくれ、また普段よくアクセスしてくれていた企業が新しい顧客になる。まさに大きな営業ツールである。WEBクライアントがビジネスのクライアントになった時がまさにホームページの醍醐味ではないだろうか。古い記事であってもSEOの役割は大きく、自分自身の記録、参考資料としてのアーカイブでもある。
来週の信州ロケだが、そろそろ準備に入らなければならない。動画コンテンツを配信するためのドメインも取得し、先ほどネームサーバーも設定した。今回の仕事は現場だけではなく、様々なデスクワークを並行して進めていかねばならない。
検索にあった「あわら温泉」だが、今頃はカニも旨いに違いない。
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2009年01月24日(土)
IDX NP-1タイプ リチウムイオンバッテリー
IDX NP-1タイプ リチウムイオンバッテリー」である。今主流はエンデューラだが、私の会社ではNP−1形のリチウムイオンバッテリーを使用している。エンデューラと同じIDXの製品で、内蔵されているセルは同じものが使われ、容量も同じ71Wだ。

何故エンデューラではなく、NP-1タイプのNP-L7Sを使うかといえば充電器がこれまでのニッケル水素用のものが使用できるからだ。充電器はNPタイプのリチウムイオンだけではなく、バッテラの電源に使用するBP−90も4本同時に充電できる。また、NP−1はロケモニターのPVM−6041Qや9045QDなどにも使用する。そして何よりの理由がエンデューラよりも薄くて細いからである。エンデューラをポケットに入れるとゴロゴロして困るが、NP−1なら尻のポケットに差し込んだまま撮影していても邪魔にならない。そしてリチウムになってからはニッカドのNP−1Bよりも遥かに軽い。

写真はNP−1形バッテリーを装着出来る様にしたHDW−750だ。奥が2本装着用で、手前は1本用のものである。バッテリーケースはエンデューラと違って、RAMSAの受信機を取り付けるための籠が不要だ。

NP−L75は1本でHDW−750を1時間半、2本で3時間の運用が可能だ。手前の小型カムコーダーはHDVのHVR-Z5Jで、これにはNPF−970という小型バッテリーを使うが、1本で連続4時間の運用が可能だ。バッテリーメーカーの高容量化も重要だが、カメラメーカーの省電力化も我々にとっては大変重要な項目だ。
昔のベーカム時代のカムコーダーはNP−1(ニッカド)1本で30分は回らなかったのである。
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2009年01月09日(金)
VUメーター ノンリニア レベル管理
VUメーター ノンリニア レベル管理である。VUメーターについては検索結果に様々のサイトがあるので割愛するが、編集をしていて一番厄介なのが音声レベルの管理だ。我々が使う業務用、放送用のVTRは基準レベルがフルビット−20dBである。つまりアナログ音声ミキサーのVUメーターで0dBをデジタルVTRの−20dBに合わせて基準を取る。編集を終えた映像にも−20dBの基準信号を入れて完パケとする。ただし−20dBは正弦波の実効値であるから、最大値は表示よりも3dB高いところにある。そして実際の音声信号では様々な帯域成分が重なるため、実際にはメーターの表示以上の信号が記録される。少なくともピークは0dBを超えないようにしないとその部分が量子化できなくなってしまう。
撮影現場ではアナログミキサーの0VUを基準にしているため、デジタルVTRのピークメーターは−10dB辺りでホールドされる。VUとピークメーターの表示の違いである。
ところで民生用のDVやDVD、そしてWEBムービー、CDなどは音声信号を最大限イ量子化したフルビットのため、DVDのマスターとなるMPEG2のムービーを書き出す前にピークレベルをフルビット(実際には−2dB程度)に調整しなければならない。
上にある写真はサウンドクラフトのVUメーターで、以前著作権 隣接権 音楽 映像制作で名前の出た「フルスペクトラム プロダクション ミュージック ライブラリー」に楽曲を提供しているWATARUが作ってくれたもので、下の写真は私がPCMプロセッサーの表示部を使って改造したピークメーターである。このメーターはピークホールドはもちろんだが、表示部のストロークが約10センチと長いため、大変使いやすい。
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2009年01月07日(水)
ロイヤルグランコンペ
ロイヤルグランコンペで検索された。
結果はなんと4,660件中の1位でこのブログがヒットしていた。当時の社名は「吉貝機械金属株式会社」だったが現在「株式会社 ヨシガイ」へ商号変更した。トレードマークはDIA-COMPEである。
バブリーな時代にバブリーな製品を作っていた。スギノ75のカーボンモデルなども出たいたが、このロイヤルグランコンペ、いかにもゴージャスだ。下の写真がこのロイヤルグランコンペを搭載した前後24インチのクリテリウムである。チェーンホイールはスギノスーパーマイティーでFDはサンツアーのスプリント。大径のスーパーマイティーとは相性がいい。当時はサドルにサンマルコロールスをつけていたが、ロールスの緊箍児(きんこじ)の輪のみたいな金環とのマッチングがいかにもバブリーであった。これを付けて速く走れなければ恰好が悪い。そのプレッシャーが意外とトレーニングには役立った。

最近は息子達がサイクルマニアになり、私はもっぱらモーターファンである。しかしサイクルファンだったことが何故か映像の世界に繋がるのが不思議だ。あるディレクターはサイクルスポーツにコラムを書いていたり、サイクルスポーツセンターのイベント映像や自転車博物館の展示映像を撮らせていただいたのも何かの縁だ。
面白いのは私のブログの Ciclo というカテゴリーだ。自転車のことから始まって、いつの間にか映像に結びついている。人間が生きていく過程で関わったものは、全く関係がなさそうに見えて、けっこう繋がっている。
上の写真は自転車のハンドルバーにカメラを取り付けるクランプ。最近発売されたソニーの豆カムHD:HXR−MC1用に買ったわけではないが、DVでは非力すぎたこのクランプも最適なバランスになるだろう。
自転車と映像は結びつきそうにもないが、実は2番目の写真のフレームは私が設計したもで、ビルダーはナショナル自転車の斧隆夫氏である。そして自転車と映像が繋がるものとして株式会社シクロ・イマージュがある。ここはスキーと山岳映画の草分けである東京福原フィルムスの事業を引き継いだ自転車競技を主とした技術&制作会社だ。自転車を中心とした映像製作で成り立つところが草分けの所以であろう。オンリーワンの素晴らしさだ。
BSiで放送している「銀輪の風」のサイトも見ごたえがある。
2009年1月7日 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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2009年01月06日(火)
ハムイーター
ハムイーターだ。以前に書いた記事「ハムイーター 中継」がヒットしていた。せっかくなのでもう少し詳しく書こう。私の会社で使っているものはHE-89というモデルだ。見ていただければ判るようにただの箱のようなものに入力と出力のBNCコネクターが付いている。内部はトランスだと聞くがばらした事が無いので定かではないが、重量は1,7kgと結構思い。BP−90型のバッテリー並である。電源は不要である。
中継現場で信号を受ける場合や送る場合にこのハムイーターをはさむだけで呪いのようにハムが取れる。いわば中継の必需品である。私の会社には現在2個あり、足りない場合はレンタル会社から借りている。中継が少ない会社場合はレンタルで十分ことたりるが、中継が多い場合はでも最低1個は保有したい常備アイテムだ。


ノイズの原因は概ね電位差によるものである。下図がハムイーターの特性だ。NTSCでは1MHz80本と言われる。図の10MHzで−0,60dBとなっているように、殆ど減衰がない。ハイビジョン用のHE−99ではそれ以上に優れた特性を持っている。
ハムの改善率だが、50Hzで33dBである。6dBで半分だからハムは1/30以下になるになるということだ。エネループが売れる理由にネーミングの力が大きいと聞くが、ハムイーターも優れたネーミングである。

以前現場であるスタッフがハムイーターのマークを見て言っていたことが面白い。
「魚のようなイラストになってますが、口からハムの乗った信号を食べて、ハムを吸収して消化してるわけですよね」・・・・・
たしかに、言われてみればそうだ。ということは・・・・

ハムイーターは代理店でも扱っているが、アサカの東京営業所や大阪営業所でも購入できる。定価は¥58,000だが実売はもう少し安い。
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2009年01月04日(日)
技術会社 関西
技術会社 関西」と「技術会社 大阪」で検索されていた。いずれも二番手でのヒットである。とはいってもグーグルの1ページ目に有るわけで贅沢は言わない。試しに「技術会社」で検索してみるとここでも二番手でヒットしていた。
この結果が直接仕事に繋がるとは思わないが、技術会社として上位に検索されているにもかかわらず技術が無ければ大変だ。自己の技術向上を心がけなければならない。
「一年の計は元旦にあり」とうが、年頭挨拶に書いた低価格化を実現するためにも技術向上、鍛錬を積み重ねなければならない。
この3日間、さすがに仕事はせずにボーっとしていたわけだが、頭の中では新しいシステムのイメージを膨らませていた。いわばイメージトレーニングだが、技術屋にとってその行為は実に楽しいひと時である。そういうわけで正月の三が日を心行くまで楽しませてもらった。今日は日曜日だが、そろそろ仕事モードに戻して編集を仕上げることにする。
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2009年01月02日(金)
大阪 DVCAM 撮影 低価格
大阪 DVCAM 撮影 低価格 である。やはり時代は低価格を求めていることは確かだ。しかし低価格といってもスタッフ数や撮影方法によっても大きく変わる。また、DVCAMといっても画面アスペクトが16:9なのか、4:3なのかによっても使用する機材が異なる。
一例として挙げれば、スタッフ3名のENG基本スタイルの場合で約12万である。もちろん基本の照明機材、音声機材や車両費なども含んでいる。しかし映像制作となるとこの費用だけではなく、企画・構成から編集など、撮影費を遥かに超える費用が発生する。
検索にあった大阪 DVCAM 撮影 低価格だが、撮影のみを行うプロダクションを探しているようだ。私の会社では制作〜技術までを行うが、もちろん撮影技術のみの発注も多い。では、このキーワードにある低価格だが、それに対してどう対応するか、それは今年の年頭挨拶にも書いたが、小型カムコーダーの利用だ。HVR−Z5Jを用いることでDVCAMの現行標準機といえるDSR−450WSに比べると撮影機材費は半減する。とはいってもあくまで機材費であり、人件費は変わらない。ただし状況にとっては3名体制を2名体制にすることで低価格化を実現できる。小型カムコーダーの利点である。また、これまで記録媒体がテープだったものをCFカードにして、運用性を良くする事も考えられる。昨年このZ5Jで撮影した案件の監督からはすでに「次からはCFカードを用意する」と言われている。コストも重要だが、これまで実時間を要したキャプチャー作業がコピーで済むことが大きな利点であり、プレビューであればPCにCFカードを挿して直接再生することも出来る。

ちなみにトランセンド製32GBのCFカードでの記録時間はDVCAMの場合、実測した結果DFで2時間28分9秒と1フレームだった。つまり148分である。気になる価格は、これだけの記録時間で何と税込み7200円である。送料は無料で代引き手数料は3万円まが500円だから纏めて4個の購入では
手数料を合わせて29,300円となる。驚きの安値だ。4枚あれば9時間52分の記録が出来る。この格安のCFカードだが、私の会社でテストした限り問題は無いようだ。当然書き込み速度もDVCAM/HDVともコマ落ちもやエラーは無かった。
また、70分記録の16GBのものは私の会社の近所にあるDOS/Vショップにて200倍速のものが5,440円だ。これも全く問題なく使用できる。
現在使用しているメリーレコーディングユニットはHVR−Z5JやHVR−Z7Jにダイレクトに装着でき、電源もカムコーダーから供給されるので運用性はすこぶる優れている。他のメディアに比べるとCFカードは大きいが、その大きさゆえに端子も外部に露出せず、また大容量化した場合のコストも安い。

メモリー記録に対して映像業界では今なお不安を抱く人が多いし、私も決して完全に信用しているわけではない。もちろんZ5JやZ7Jで収録する場合はテープによるバックアップも撮る。しかし写真の方ではどうだろうか。も何年も前からメモリースティックやCFカードを多用してきたのである。まさかデジ一で撮影する時にフィルムを入れてバックアップするなど出来ない。いつの間にか我々はメモリー記録に対して十分に慣れてきたのである。

低価格化から話がそれてしまったが、今後制作会社に若干の小額初期投資を行っていただければ撮影テープではなく、CFカードでの納品が行える。もちろんCFカードは収録データをPCにコピー(ミラーリングや複数のハードディスクが望ましい)したの時点で初期化すればよい。テープと違い何度使ってもドロップアウトの心配も無い。参考までに書いておくが、DVCAMやHDVで撮影した場合、テープが新品であってもドロップアウトは発生する。これは高密度記録のテープゆえの宿命だ。

また、連続148分の記録で足りない場合はローランドのF-1などを利用すれば1394接続でもっと長時間の記録が出来る。そしてこれまでは記録メディアがハードディスクのみだったものに間もなく64GBのSSD(Solid State Drive)が発売される。
動画の世界も写真に習って非テープによる記録が定着しつつある。というか、写真機であるはずのEOS5DマークUもHD動画をCFカードに記録できるようになり、話題の非圧縮の4Kを記録するデジタルシネマのRED ONEもハードディスクと言えども非テープ記録である。RED ONEについては私の会社が懇意にしている照明会社が導入したのでいずれ書きたいが、価格はシネアルタF23の1/10以下だ。こちらの分野でも低価格化に向けた限りない努力が行われているのである。
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1/7追記
CFカードでの連続記録のファイル分割についてField Reportの2009年01月03日(土)の記事において、年末に撮影した宮内タカユキLIVEの長時間収録の素材を検証した結果をもとに「メモリー収録素材の保存と納品の革命」として 書いている。興味のある方はお読みいただきたい。FAT32による4GB制限のことや、EDIUS4,6でファイルが見事に繋がる話だ。
また、1月5日にktadaさんからコメントがあり、メモリーのことなどを聞かれたので私のレスも含めて本文へ転載する。

2009年01月05日(月) 11:03 by ktada
ホームページとブログをかかさずチェックして勉強させてもらっています!HDVの有効利用やCFカード記録の話はとても参考になります!!
ところでトランセンドのCFはどうなんでしょうか。認識できないとか聞きますけれども、確かに安いですが


2009年01月05日(月) 13:55 by SENRI
こんにちは。というか、あけましてですね。
あけましておめでとうございます。
いつもご覧いただきましてありがとうございます。
トランセンドについては一応友人が32GBをすでに半年ほど使っていて問題なく使えているという情報と実際私も彼に仕事で呼ばれて使いました。
あと浜谷さんのブログも参考にしました。
http://hamapro.blog.so-net.ne.jp/2008-02-02-2
そして信頼性についてですが、サンやレキサーにもトラブル報告はあるようです。結局メモリーの信頼性については自分で判断するしかないと思います。
トランセンドに限らず、概ね高密度の記録メディアは一つのセル?の元素量が少ないため、セル内部の不純物の影響があったりするようです。たとえばCCDもそうですが、画素抜け等の経年変化です。
もう一つは宇宙線の影響も無視できません。素子の一部が宇宙線の高エネルギーによって破壊されれば当然論理障害が生じます。

ハイテクが進み、CPUやメモリーではトンネル効果を無視できないレベルに達しています。不確定性原理や確率が重要だと聞きます。格安メモリーであっても、高額メモリーであっても不具合に遭う確率は多かれ少なかれ存在するだろうと思います。
トランセンドが良いか悪いかは判断しかねますが、会社があるかぎりは永久保証も有効です。

テープのことを付け加えますが、撮影時にこちらで用意するテープは二層蒸着のHDVマスターを用意し、SD収録では青箱のDVCAMを用意します。
取引先が用意する場合は番組をやっている制作会社でさえソニーの赤黒MiniDVです。確実にドロップアウトを起しているはずですが、こだわっていないようです。

いずれにしても仕事で使う限りは当分テープとメモリーの同時記録は必要だと考えます。


宇宙線のメモリーへの影響について興味のある方は「メモリー 宇宙線」で検索していただきたい。
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2008年12月30日(火)
著作権 隣接権 音楽 映像制作
著作権 隣接権 音楽 映像制作」だ。
映像制作だけではなく、最近ではネットラジオや動画サイトが普及し、知らずか知ってか、著作権がないがしろにされている感がある。
放送局の場合はシーケンシャル契約という形でJASRAC等に放送時間から算出された莫大な料金を払っているので、その都度毎の著作権料の支払いは無いが、一般に言う映像制作業務では使用許諾、音源使用料、音楽著作権料を支払わなければならない。よく誤解されるのが「著作権料=JASRAC」と思われていること。JASRACは音楽著作権を管理する団体であり、音楽家がJASRACに入っていなければJASRACではなく、その音楽家個人、もしくは所属する会社、プロダクションと契約することになる。私の会社で使用している音源は「フリーユースBGM」とか「著作権フリー」という音源である。数千曲のライブラリーを自由に使用することが出来る。(あくまで使用できるであり、著作権、音源権は制作会社にある)もちろんそのために年間の契約料金は支払わねばならない。
ところが最近ではCD単位の販売だけでなく、インターネットを利用して視聴、選曲したものを1曲単位でクレジット決済によるダウンロードができる方法も伸びてきた。いわばロイヤリティーフリー音源のオンデマンド販売である。「必要な時に必要な音楽をダウンロードし、支払いはクレジットカードによる決済となる。
私の会社のスタッフのWATARUもTARuというストラクチャー名で楽曲提供している。
彼の提供する音楽はフルスペクトラムプロダクション ミュージック ライブラリーのサイトにある
ファット・ディ・フュージョンのダウンロードサイトで視聴〜ダウンロード出来る。
ダイレクトにアクセスするには
http://www.phat-d-fusion.com/default.php/manufacturers_id/51となる。

冒頭に書いたネットラジオのBGMだが、私が関わる放送局でも様々なロイヤリティーフリーの音源が使用されている。簡単そうに見えるネットラジオ=免許の要らない放送局ではあるが、音楽著作権・音源使用に関する費用、許諾は守っていかなければならない。そうしなければネットは無法地帯と化してしまう。放送免許が要らないだけで、コンプライアンスは一般の放送局や企業と同様でそれが無ければ続けてはいけないのである。
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2008年12月27日(土)
手術手技 撮影会社 大阪
手術手技 撮影会社 大阪」だ。手術手技=専門用語というか、業界用語である。手技というと他にも「注射手技」「縫合手技」そして「手技療法」などがあるが、手術手技とはまさに手術そのもの。オペの撮影だ。
この検索結果で面白いことは3件目に「株式会社千里ビデオサービス - iタウンページ」がヒットしていることだ。今月の17日からiタウンページに掲載を始めたが、もうすでにグーグルにキャッシュされている。さすがグーグルだ。iタウンページでは
映像ソフト制作ビデオソフト制作DVDソフト制作CD-ROMソフト制作コマーシャル制作テレビ番組企画テレビコマーシャル制作などのカテゴリーに掲載されている。これはタウンページのビジネス版と同じカテゴリーで、これまでの電話帳広告から移行したもので、iタウンページへの掲載がどれほど効果があるかは今のところわからない。一説ではY電話帳ユーザーの方が多いと言うことだが、Y電話帳の基本はタウンページであることから、やはり本家のiタウンページに期待したい。またiタウンページの掲載順序は申し込み順だそうだ。それならば躊躇せずに早期の申し込みに越したことは無い。
さて、「手術手技 撮影会社 大阪」を検索された方はiタウンページを見てくれただろうか。もちろんiタウンページからホームページへリンクすることは言うまでも無い。
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2008年12月24日(水)
DVD-streaming 変換
DVD-streaming 変換である。今風に言えば「全然簡単」な作業だ。DVDがデジタル信号で記録されているため、アナログ→デジタル、いわゆるAD変換のプロセスを通さないでコンピューターに取り込める。取り込んだVOBファイルをそのままWindowsMedia形式のファイルに変換するだけである。必要と有らばDVDを再生しながらダイレクトに配信サーバーへプッシュすることも可能だ。パソコンさえ使えれば誰にでも簡単に出来るが、出来ない人が居るから仕事になる。

我々が育ってきた環境にコンピューターが出現したのは1948年、マンチェスター大学のウィリアムスとキルバーンが、初のプログラム内蔵式のコンピュータThe Babyを発明したことに始まるらしい。そして56年にFORTRANというプログラム言語が誕生した。
その15年後の70年代初めに私もFORTRANを学び、80年代にはいると実用的なコンピューターが続々と登場した。しかし演算装置は4ビット〜8ビットだった。90年代になるとコンピューターはほぼ現在のオペレーティングシステムを搭載した16ビット時代に入る。映像制作分野においてもテロップ装置やお絵かきソフト、CGといわれるものが登場すると同時に3Dエフェクトなども実現した。
当時スーパーコンピューターと呼ばれた巨大なシステムも今ではデスクトップ、あるいは手のひらに乗るところまで進化した。そしてこの先も留まることはないだろう。
今から50余年前、まだ戦後のドサクサが残る田舎に生まれた私だが、少しだけ機械が好きだったおかげで新しいことに拒絶反応を起こすことも無く、また時代に取り残されることなく生きてこれた。
子供の頃、私に様々な機械(壊れたバイクや車、ラジオ等)をあちことから貰ってきては私に与えてくれた亡父に今更ながら感謝している。茄子がたくさん取れて、市場へ出荷した後は田舎では珍しいトランジスタラジオなるものを買ってきた。

写真はソニーの6石トランジスタラジオTR−630である。AM専用でもちろんICなど無かった時代のもの。大きさはコンパクトデジカメのサイバーショットとほぼ同寸。当時とすれば贅沢品であっただろう。
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| 映像制作・撮影技術 / コンピュータ・IT系 |
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