NEX-VG10に付属の11倍AFレンズをやめてMFニッコールレンズで撮影することに決めたわけですが、全ての撮影にHDMIモニターを使うわけにはいきません。やはり本体に取り付けられたVFやLCDでマニュアルフォーカスが出来てこその使い勝手のよさと言えます。 NEX-VG10の仕様では ----------------------------------------------- 電子ビューファインダー(EVF) 型式 0.43型エクストラファイン液晶 有効画素数 1,152,000ドット相当 明るさ調整 手動(3段階、-1~+1) 視野率 100% ----------------------------------------------- 液晶モニター 型式 3.0型TruBlack技術搭載TFTエクストラファイン液晶 総画素数 921,600ドット相当 明るさ調整 手動(5段階、-2~+2) 視野率 100% ----------------------------------------------- と
なっていて、液晶モニターよりも電子ビューファインダーの方が若干高画素になっています。実際に様々なレンズで撮影した感想としては、「オリジナルのまま
でもファインダーの視度調整を正確に行えば一応マニュアルフォーカスは可能ですが・・・」ということでしょうか。常にフォーカスは大丈夫だろうかという不
安が付きまといます。 NEX-VG10に搭載されている0.43型エクストラファイン液晶の解像度が高くてよいのですが、シビアなフォーカス精度
を求めるならアイピースの倍率が少し低いようです。ここは是非とも改善したいところです。でなければ大口径マニュアルフォーカスレンズの良さが発揮できま
せん。
以前HVR-Z5Jのファインダーの見え方が悪いのでHVR-Z7J用のアイピースに交換したことがありますが、今回のNEX-VG10にはそういったパーツはなく、色々探して見つけたものが次の写真です。NEX-VG10のファインダーから接眼部のマスクと保護フィルターを外して取り付けます。 おそらくガリレオ式の光学系だと思いますが、ファインダーの画像を1.35倍に拡大して見ることが出来ます。もちろん全視野を見渡せる視野角を持っています。
NEX-VG10のアイピースに収めた状態の写真です。このままでも使用できますが、次の写真のような状態にして完成です。
VG10
に付属のアイカップゴムを取り付けます。目元に差し込む光は大型アイカップで遮光します。これでとてもすっきりした視野を高倍率で見ることが出来るように
なりました。マグニファイヤーとしては少し倍率が低いようですが、常時使うためには全視野が見えなくては使えません。フォーカスを確認しつつ、構図も決め
られるということでは1.3倍程度(ライカ製は1.4倍ですが4万円ほどします)がベストな気がします。それでも画像の面積は1.7倍強に拡大されます。 ファインダーを覗いた状態をご覧下さい。実際にファインダーを撮影したものです。非常に細いグリッドラインもシャープに見えるようになりました。そして液晶のドットも判るまでに良く見えます。
カ
メラマンにとってファインダーは命です。オリジナルに不満を感じてサードパーティーのマグにファイヤーを取り付けて対応しましたが、この倍率でも全視野が
余裕で見えるわけですから、NEX-VG10のアイピースはまだまだ倍率を上げて設計できるのではないでしょうか。とくにこのNEX-VG10のようなカ
メラはAFだけではなくMFレンズも使います。ソニーにはグレードアップした高倍率アイピースを供給してもらいたいものです。1,152,000ドットの
液晶ならファインダーの倍率を上げれば確実にフォーカスのピークは掴めます。 そういえばソニーからNEX-5/3用のファームウエアが公開さ
れるそうです。Aマウントアダプターを使った場合にもAFが効くようになるということで、NEX-VG10用は【NEX-VG10のマウントアダプター
LA-EA1使用時のオートフォーカス対応は11月中旬頃のファームウェアアップグレードを予定しております】ということでした。出来ればその際に
EOS5Dmk2がVersion 2.0.3で24Pが追加されたようにNEX-VG10も24p(1,920×1,080ドット
24fps/23.976fps)を搭載してもらいたいものです。フォーカスエイドなどもあると嬉しいですね。 | |