撮影技術 フィールドレポート   LIST view  RSS
撮影技術会社の代表が現場で印象に残ったことなどを写真やビデオキャプチャーで綴る撮影技術日誌
(WEBへの公開は制作会社、クライアント、出演者の許諾をいただいておりますが二次利用はご遠慮下さい)
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■2009年10月31日(土)  撮影でお世話になっていたスタジオが・・・・・
以前から撮影でお世話になっていたレンタルスタジオが10/31を以って営業を終了しました。お知らせには「昨今の不景気が原因」と書かれていましたが、大阪でもトップクラスの大型スタジオで、かつ千里ビデオサービスから近かっただけに惜しいです。というか、悔しいです。


ローランドのF1を装着したソニーのS270、キヤノンのXL-H1、JVCのHD250を撮影


弊社の会社案内用スチル撮影


ローランドの加工機の撮影

この後スタジオが別な形で再開されるのか、全く無くなってしまうかはわかりません。是非スタジオであって欲しいと望む人は少なくないでしょう。

■2009年10月29日(木)  神戸ロケ、残すところあと1日
神戸でのロケが80%まで進みました。残すところあと一日です。ロケハン〜今日まで天候は全て晴れ!順調です。

今回のロケではグライドカムによるステディショットが中心で、HVR−Z5Jにワイコン、ワイドアタッチメントなどを頻繁に脱着する必要がありました。

千里ビデオサービスの笹邊が若い頃から自転車好きだったこともあり、AHEADCAMなど様々なものにサイクルパーツを使って来ました。そしてこのグライドカムにもサイクルパーツを使用しています。

使用しているパーツは自転車のシートピラーのクイックリリースです。締める、緩めるがワンタッチで行え、グライドカムのバランス調整がいたって敏速に行えます。理想はカンパのクイックリリースですが手元に一個しか持ち合わせが無く、以前シクロジャブルでゲットしたTranz-Xのクイックリリースです。ロック〜リリースの間にハーフロックのポジションがあり、グライドカムのバランス調整にはもってこいです。
バランスウエイトはグライドカムオリジナルではなく、BOOMCAM用に多数購入していた健康用品のウエイトです。

天候に恵まれた神戸ロケ、残す1日のロケも好天に恵まれますように!

■2009年10月26日(月)  ビワマスの採卵を見る会に行ってきました
休日の昨日、琵琶湖博物館主催の「ビワマスの採卵現場を見学してみませんか」に参加してきました。場所は高島市マキノ町知内 百瀬漁協及び滋賀県漁連高島事業場。ビワマスは、琵琶湖の固有亜種であると同時に重要な水産資源です。そのため、毎年人工採卵放流事業が行われています。船に乗って親魚を捕獲するところから、採卵までの行程を見学してきました。
下のYouTubeは乗せていただいた船から撮ったビワマスの様子。たまたま魚を追って「えり」の中を泳ぐ鵜の姿が印象的でした。



集合地の百瀬漁港と「えり」の網を揚げる漁師さん。現在ビワマスは禁猟期間ですが、ビワマスの人工孵化のために特別採捕許可を得ての漁です。こういう機会が無いとなかなか見ることが出来ません。

参加者に説明する高島事業場の小林さん。子供達も真剣に聞き入っていました。右はこの日捕獲したビワマス。


早速採卵の体験。まずは子供達から。


ビワマスのヌルヌルした粘液や魚の匂いもへっちゃら。卵が搾り出されます。


次は雄のビワマスから採精です。新鮮な精子を卵にかけて受精させます。


精子をかけた卵の数を数えます。これ一枚で2000粒です。この日は全部で7枚。1400粒の卵が採集できました。


採卵を終えた雌のビワマス。右は採精を終えた雄のビワマス。

捕獲したビワマスには水カビに汚染さたものや、奇形が含まれていることがあります。もちろん採卵・採精は行いません。右は外来種のブルーギルやブラックバスです。

場所を事業場に移して小林さんから孵化の説明を聞きます。左はこの日獲った卵を清浄しているところ。

小林さんは一人でこの事業場を管理されているそうです。話をうかがっていて「このひとは心の底から魚が好きなんだろうな」と感じました。


標本を見る参加者。稚魚のうちはビワマスにもパーマークがあります。


孵化場の中も見せていただきましたが中は消毒エリアで入ることは出来ません。

もういちど漁協に戻り・・・先ほど採卵、採精を終えたビワマスに対面!あのビワマス達はお昼のおかずになっていました。左は琵琶湖博物館学芸員の桑原雅之さん。そして桑原さんが絶賛する郷土料理の達人、漁協の職員の中川さんです。

地元でしか口に出来ない(たぶん)鱒飯とビワマスの甘露煮です。鮒寿司が有名な琵琶湖ですが、素晴らしい郷土料理がいっぱいあります。お昼には食べきれないほどの量だったのでみなさん手土産に。味はすばらしく調理していただいた中川さんの周りには参加した女性たちがこぞってレシピを聞き取っていました。

昼食の後はビワマス産卵ビデオ鑑賞と質問タイムがあり、琵琶湖博物館学芸員の桑原雅之さんが色んな質問に丁寧に答えてくださり、密漁による捕獲が最大の問題と定義されていました。「昔から獲っている」という密猟者の意識が変わらない限りビワマスが増えていかないとおしゃっていました。子供たちがビワマスを見たことが無いという時代だけはないようにしたいものです。密猟者を見つけたら警察に一報!がビワマスを守ります。

主催していただいた琵琶湖博物館、共催の百瀬漁協の方々、滋賀県漁連高島事業場の小林さん、今日一日有難うございました。

■2009年10月24日(土)  銀杏も終わって・・・・
今月はバタバタと忙しくしていて、恒例の銀杏は収穫出来ぬまま終わってしまいました。御堂筋を走っているときも「あ〜銀杏落ちてる・・・」と思いながら素通り。また来年を楽しみにしましょう。

写真は千里ビデオサービスの前に立つ銀杏の樹です。

■2009年10月23日(金)  ホームページのアクセスが間もなく100万突破!
ホームページのアクセスカウンターが間もなく100万を越えようとしています。


このカウンターはSVS.NE.JPをスタートした1999年10月30日に設置したもので今月末でちょうど10年になります。このカウンターですが、999999の後、繰り上がって1000000になるかどうかは不明。もしかするとリセットして1になってしまうかも知れません。今夜は目が離せない夜になりそうです。

追記:カウンターはめでたく一桁繰り上がっていました。ちなみに2004年に開設したインドロケのフォトギャラリー353414でした。

■2009年10月21日(水)  グライドカムの移動ショット一段落です
この3日間続いた撮影も一段落しました。おかげさまで天候にも恵まれ、時に今日は雲ひとつ無い快晴。

この三日間の中で三脚を使った撮影は3カットだけ。それ以外は全てグライドカムやショルダーリグ、アヘッドカムによる移動ショットかハンディーでした。βカム+ステディーカムに比べれば軽くて楽なHDV+グライドカムですが、さすがに三日続くときついものがあります。
2010.10.15追記ショルダー型カムコーダーのパーツやビューカメラのパーツを再利用したエコなショルダーリグを開発しました。
こちらに詳細を掲載しています。現在のところ自社用ということで販売は考えておりません。

早朝のトアロードで撮影。石畳を歩くヒールの音がとてもいい感じでした。

今回の撮影の中で数少ない三脚による撮影。超ベビーのSajiky Podをを使用しています。

「真っ青な空とガンマイクのショットが美しかった」と録音部が撮った一枚。今回の撮影にはMKH-416&籠ジャマーと少し指向性の緩いテクニカを使用しました。

三日間の撮影をサポートしてくれたマグパッチカートとマグミッチミニカート。お世話になりました。次回この撮影は月末に行います。その後笹邊は仕事と温泉浴を兼ねて長野へ。三日間のグライドカムで疲れた?というところですが、何故か油が回って調子が上がっているよう感じます。日頃運動不足の体がこの撮影で活性化されたのでしょうか?

■2009年10月19日(月)  一日グライドカムの移動ショットでした。
今日からロケが始まりました。殆ど全てがハンディーというシナリオ。そのハンディーが肩乗せではなく、HVR-Z5J+ワイドコンバーター+ズームフォローのグライドカム。

けっこう堪えます。今回は全部で5日間の日程。さすがに初日はきつかったです。事務所に戻って来て、仕事でお世話になっている久光製薬さんのモーラスを貼っています。明日もまた早朝から普段使わない筋肉をほぐしに現場へ向かいます。

■2009年10月16日(金)  南港へ打合せに
打合せのために大阪南港へ行って来ました。天気が良かったのでNIKON D700も持って出かけました。

大阪府庁がここへ来るのでしょうか?WTC大阪ワールドトレードセンタービルディング

港というのは何処と無く雰囲気があって好きです。夕方に来ればやはり上田正樹・・・・古いですかね?


変わった造形物ですね。太陽電池?

大阪市立海洋博物館-なにわの海の時空館です。時間帯によって照明が入ると見え方が変わります。

こんな見え方もあります。なにわの海の時空館のウッドデッキで暫く休憩しながら写真を撮って遊んでしまいました。

右がなにわの海の時空館のエントランスで、ドーム状の館とは海底トンネルで繋がっています。トンネルといえば大阪港咲洲トンネルの料金が10月1日から100円になりました。そして天保山から舞州まで阪神高速を使わずに行けるようになっています。


最後の写真は大阪市内の四ツ橋筋。堂島付近です。
こういう写真を見て思い出すフレーズは
「♪あんねぇ〜、僕ねぇ〜、大阪ちゅうとこ、好きですねん♪」またいつかカメラをぶら提げて大阪を歩いてみたいです。

■2009年10月15日(木)  国際会議〜収録〜中継〜同通〜PA一式
ある企業で行われた国際会議の中継、収録でした。今回は映像だけではなく、同通システムと会場の音響、中継先の音響も引き受けさせていただきました。映像は3カメスイッチング。昨年は放送素材になるということで、収録をハイビジョンで行い、中継のみSD4:3でしたが、今年は中継先のシステムに合わせて全て4:3SDです。会議はIT回線で東京、名古屋、大阪の会場に中継します。

映像のライブスイッチングを行うベース。左に収録音声管理用の4チャンネル出力のミキサーSRP−V200Rを配置しています。チャンネルは1にオリジナル、2に日本語訳、3に英語訳、4を会場エアーとしました。右側はVE卓。スイッチャー卓、VE卓それぞれに赤タリーが点くようにしています。これは笹邊がHDVでよく使う自作システムです。

SRP−V200Rからの出力はVTRへ送ると同時にローランドのR-44にも送っています。VTRは32kHzの4チャンネル録音ですが、R-44はサンプリング周波数を48kHzにしています。16GBのSDHCカードで48kHzの4CH音声が11時間以上収録可能です。

客席後部と演台側に置いたカメラ。客席後部に同通ブースを設置しています。

同通ブースへスイッチングしていない映像を送るために設置したパナソニックの監視カメラAW-E600と客席エアー収録用のゼンハイザーMKH-416です。AW-E60は重量を抑えるため、リモコンヘッドは取り付けずにライトスタンドで設置しています。

同通ブースの中の様子。マイクはBETA 57Aです。右は同通のレシーバー。外部への漏れを防ぐために電波式ではなく赤外線方式を使用しています。レシーバーは110台用意しました。


電光掲示板のように見えますが、これが舞台上下に設置した赤外線のアンテナ(投光器?)です。目に見えない赤外線が何故かデジカメには映ってしまいます。デジカメはサイバーショットT100で写しました。

左は同通システムのベースです。右は映像のプログラムアウトを記録するために使ったCFカードのメモリーレコーダー。DVモードで音声4CH、タイムコードが記録できます。32GBのCFカードで146分の記録が可能です。メモリー録画のお陰で編集器へのキャプチャーは7時間ほどの素材にもかかわらす、当日中に全て終了しました。非常に便利です。

PA用のデジタル音声卓。同通の音声のバックアップ録音も行っています。

これはれ演者に残り時間を知らせるデジタル計時回線。トータル時間を減算式で演者に伝え、持ち時間の数分前(設定は自由に行えます)に黄色ランプが点灯し、時間切れになると赤ランプが点滅します。カウンターは時間切れ以降は0から加算されます。プリセットで3プログラム設定でき、リセット、リピートが可能です。回線の接続ははLANケーブルを使用し、子機は2台設置できます。

ご覧頂きましたように、千里ビデオサービスでは映像だけではなく、音響設備や同通システム、会議システムの設営も行っています。お気軽にお申し付け下さい。

■2009年10月09日(金)  ロケハン
大学の入学説明用DVD製作のためのロケハンでした。
そこで見たものは・・・・・・・

なんと、「峠」行きのバス。なんかいい感じです。
撮影は5日間の予定。その間に是非「峠の停留所」に行ってみたいものです。ただし、この撮影にはグライドカムを多用し、照明部も来ます。はたしてバス停へ行く余力が・・・・・頑張ります

■2009年10月07日(水)  HVR-Z5Jに便利な小物
最近は事あるごとにHVR-Z5Jを使っていますが、今日は便利な小物の紹介。
HVR-Z1Jや放送用のカムコーダーでは音声をモニターするチャンネルを自由に設定できます。しかしHVR-Z5Jではメニューやスイッチにそういった項目が無く、ステレオヘッドフォンもしくはステレオイヤーフォンでモニターすることになります。実はステレオヘッドフォンでモニターしながら撮るというのはかなり不便です。というか、肩乗せのカムコーダーでヘッドフォンは不可能です。
普段使うイヤーフォンはアシダ音響のモノラルタイプです。そのイヤーフォンに右の写真のアダプターを使うことでCH-1/CH-2を選択してモニター出来るようになります。

 

実際にZ5Jに付けた場合の写真です。上の穴がCH-1で下がCH-2になります。そして右の写真のアダプターはCH-1とCH-2をミックスしてモノラルイヤーフォンで聞くためのものです。
 

かんたんなものですが、これらを忘れるとけっこう苦労します。現場の中から「あったらいいな!」で増えていった小物の紹介でした。
それと先日も2CAMのパラ収録を行いました。前回の現場レポで紹介しましたが、2画面同時表示のモニターが大変役立ちます。左部分がCAM-1で右がCAM-2.同じ画面サイズで比較できるため、編集時の切り替わりもたいへんわかりやすいということで愛用しています。電源はACアダプターかZ5J等用のNP-F970を昇圧して12Vで駆動します。モニターを三脚に取り付けている金具も弊社オリジナルの便利小物。けっこう色々作っています。
 

■2009年10月05日(月)  佐竹明夫さんの追悼公演でした
故佐竹明夫さんの追悼公演。現場は吹田市文化会館メイシアター小ホール。

 
3CAMスイッチング収録です。

 
3台のうち1台はショートズームを付けた固定ですが、引きの固定では具合が悪いので20mのデマンドケーブルを使ってVE卓からサイズをコントロールしています。公演には佐竹明夫さんの奥様や娘さんもいらっしゃいました。

 
技術のことはさておいて、今回のメインは公演終了後に行った追悼打ち上げ!参加された皆さんも、そして笹邊も佐竹明夫さんの思い出話に花が咲きました。右の写真は昨年品川のキュリアンでのスナップ。左から阿部六郎さん、佐竹明夫さん、笹邊、島田果枝さん、照明の市川亜夫さん。
「お父さん、元気〜?」と佐竹さんの声が聞こえそうです。

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